まもなくオーナーになる、もしくはR1に興味があるという人をにとって
悩みの種となるであろう事項を想定して、Q&A形式であげてみました。
もちろん現オーナーの方も必読!の内容ですよ。

 

質問リスト

R1って何だか敷居が高そうですが、上手な人でないと乗りこなせないのでしょうか?

ツーリング主体で考えているのですが、問題ありませんか?

高性能なバイクですが、燃費はどうでしょうか?

「速く走らせるにはテクが必要」とよく言われますが、他のバイクとどう違うのでしょうか?

メーターが「マイル」表示っていうのは本当ですか?

リアシートが飛ぶって本当?

「YZFシリーズ」とは?

「YZF−R7」は他のYZFシリーズとは違うと聞きますが、どういうことなのでしょうか?

「フルパワー」じゃないR1があるって本当?

ズバリ!R1とファイアーブレードではどちらが速いでしょう?

R1の仕様地はどうやって判断すればいい?

 

その他、YZFシリーズについて聞きたい事がありましたら、掲示板に書き込みをお願いします。
私の浅知恵の中でお答えできるものであれば、随時このコーナーに追加していきたいと思います。

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R1って何だか敷居が高そうですが、上手な人でないと乗りこなせないのでしょうか?


 もちろんそんなことはありません。
上手な人はそれだけ楽しめるというだけで、初心者の方も問題なく扱えるフレキシブルさがR1の魅力です。
輸入車と言えども日本で開発&製造されたバイクですから、気難しく考える必要はありません。
150psというパワーも街乗りレベルから非常に扱いやすくチューニングされており、また本気レベルでは心強い味方になる
のも間違いありません。 ただしその強力なパワーで自制心を失いがちになりますので、大型初心者は自制心が大事です。

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ツーリング主体で考えているのですが、問題ありませんか?


 あの攻撃的なポジションだと、ワインディング走行以外では楽しめないのではと懸念される方が多いと思いますが
タンク周りがコンパクトなのでシート前方に座れば大丈夫。ストロークをたっぷり取ったサスペンションのおかげで乗り心地も
意外とマイルドで、お尻が痛くなるようなことはあまりないと思います。
ちなみに私は広島−下関間を日帰り日帰りツーリングしましたが、ぜんぜん大丈夫でしたよ。
 ただしハンドルからくるエンジンの振動は、長距離ではかなり苦痛。手が痺れてきますが慣れるしかないでしょう…。

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高性能なバイクですが、燃費はどうでしょうか?


 ハイパワーを発生するR1のエンジンですが、車体の軽さが功を期して燃費は上々。街乗り主体でも16km/lは走ります。
ツーリングだと乗り方によっては20km/lが出るかも。トルクフルなエンジンと軽さがモノを言います。

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「速く走らせるにはテクが必要」とよく言われますが、他のバイクとどう違うのでしょうか?


 質問にあるようなことはよく言われますが、これはR1に限らずヤマハ車全般に共通して言える事ではないかと思います。
「ライダーがその気にならないと曲がらない」バイク、それがヤマハ車です。コーナー手前で積極的に体を動かして姿勢変化
で荷重をコントロールし、アクセルオンで旋回する。いわゆる「リアステア」で曲がるバイクです。他社(特にホンダ)のバイク
はある程度バイクがライダーを助けるのですが、ヤマハ車は「曲がるぞ!」という意思表示を しないと曲がってくれません。
 曲げ方の コツとしては、上半身の力を抜きストロークをたっぷり取った前後サスを最大限に利用してやると良いみたいです。
オーナーになりたてでスランプに陥っている方は、ぜひお試しあれ。

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メーターが「マイル」表示っていうのは本当ですか?


 R1はデジタルメーターを採用していますが、輸出車のためもちろんマイル表示も「可能」。そう、キロ→マイル切り替え式。
ワンタッチで自由に切り替えることが出来ます。しかし初期型(98・99年式)はスピードのみの切り替えでオド&トリップは
マイル表示固定。オーナーの私もいと悲しけり…。
 余談ですが、その初期型もメーター基盤の「J13」という抵抗を外してやるとオド&トリップをキロ表示にすることが可能です。
ただし非公式の改造なので、行う場合は自己の責任を持って行ってくださいね。

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リアシートが飛ぶって本当?


 これもおそらく初期型だけかもしれませんが、シートのロック形状の問題でリアシート下に荷物を沢山詰めると、荷物で
ロックが押されてシートが外れます。走行中の場合、シートが飛んでいきます(笑)。
 対策としては荷物を詰めすぎないようにするか、シートと車体をワイヤで結んで欠落を防ぐといった方法が一般的のようです。
後者の場合はV型TZR(3XV)のシートワイヤを購入して付けると、安上がりで見栄えも良いですよ。

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「YZFシリーズ」とは?


 基本的にはYZF−R1、YZF−R6、YZF−R7ですが、YZF1000Rサンダーエース、YZF600Rサンダーキャット、
YZF750/SPが混じったりもします。(^_^;)
もともと「YZF」はヤマハの4サイクルファクトリーマシンの名称で、昔TT−F1(現在のスーパーバイクに位置する、オートバイ
レースの最高峰)で活躍していた「YZF750」がとても有名。…と言っても20歳前半のヤングな方は知らないか…(涙)。
レプリカブームだったころは「FZR」として市販車にフィードバックされていましたが、1993年にTT−F1からスーパーバイクに
移行した際に、ヤマハが開発した市販車が「YZF750SP」だったのです。当時はすでにレプリカ氷河期でしたから、ヤマハは
市販車にレーサーと同じ「YZF」の名を冠して購買意欲を奮い立たせようとしたのではないでしょうか?
ちなみに2サイクルレーサーは「YZR」でしたが、1992年にファクトリーレーサーが撤収して市販レーサー「TZ」がワークス
マシン「TZM」として活躍しました。

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「YZF−R7」は他のYZFシリーズとは違うと聞きますが、どういうことなのでしょうか?


 YZF−R7(OW−02:以下R7)は、YZF−R1で培ったテクノロジーを元に開発した、「スーパーバイクで勝つためのマシン」。
他のYZFシリーズが市販を意識しているのに対し、R7は徹底的な安定性・耐久性を確保しつつ、高性能を追及したスペシャル
マシンです。
 具体的には
 ・ポジション変更が容易なフレーム
 ・オーリンズサスペンション
 ・チタンコンロッド採用のオールハンドメイドエンジン
 ・FRPカウル
 ・インジェクション
 ・アルミタンク
などが他のRシリーズと異なり、「レース」を主眼においているのが良くわかる装備内容です。
もちろんストリートでも使用可能ですが、固めのサスペンションとアルミタンク(タンクバックが装着できない)、ピックアップ
の良すぎるインジェクションでかなり厳しいでしょう。
世界限定500台というレアなマシンですから、お目にかかる事すら難しいR7。でも欲しいなぁ…。

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「フルパワー」じゃないR1があるって本当?


 R1は最高出力150psを誇るモンスターマシン。日本では馬力規制があるおかげでR1は国内販売されていないというのが
実情ですが、海外で販売されているR1でも150psではないモデルが存在し、フランス仕様が該当します。
 フランスは日本と同じように馬力規制があり、100psに規制されています。フランスに輸出されているR1はこれに準じて
100ps仕様となっています。もちろんコレはR1のみならず、他社のマシンも同様です。ちょっと寂しいですね。なお馬力規制が
無くとも排ガス規制によりパワーダウンを余儀なくされている仕様もあります。
ちなみに日本に逆輸入されているR1は全てフルパワー車ですので、安心してくださいね。

−追記−
 2009年モデル(7代目)より、国内仕様がデリバリー開始になりました!
 フルパワー仕様は182psを誇りますが、国内仕様は「大人の事情」により145ps。 …とは言え、初代フルパワー車の5ps
 落ちですので、日本の道路事情ではこれで十分!なスペックだと思います。 峠はもとより、サーキットでも十分楽しめる
 マシンではないでしょうか!?なお、「大人の事情」により180km/hでリミッターが作動しますが、「大人の乗り方」をすれば
 問題ありませんね!
 因みに、ライバルであるCBR1000RRの国内仕様車は、118ps(2010年モデル)です。

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ズバリ!R1とファイアーブレードではどちらが速いでしょう?


 卓上計算出来れば甲乙がつけられますが、そんなに単純でないのがモータースポーツです。「どちらが速いか?」という
質問に対しての回答は個人的な考えで変わってしまうものです。かといって私もR1に乗る前はファイアーブレードオーナー
でしたから、ある程度の回答は得ていかな…?と思いますが。
 ファイアーブレードはスーパースポーツクラスの先祖的存在というのはこのクラスのマシンが好きな方は承知の事実だと
思いますが、私としては「ファイアーブレード=誰にでも楽しめる」、「R1=ストイックまでに追求した公道最速」というのが
固定概念となりつつあります。私が所有していたファイアーブレードはII型でしたが、16インチタイヤのおかげでそれなりに
ピーキーで乗りにくかったですね。ただこの乗りにくさというのはR1と対照に「勝手に曲がりすぎる」というところから来てたり
します。R1は自分で曲げてやらないと曲がりません。初心者にとってはこのことは高いハードルと思われるかもしれません。
 ファイアーブレードはV型で方向転換し、スポーツ性能をかなり重視した造りになってきましたが、残念ながら最新型の
ファイアーブレードには乗った事はありませんのでコメントは出来ません。しかし雑誌などの記事によると、誰にでもその良さ
が判るマシンになっているようです。乗りやすさと高性能を高次元で両立…これはホンダCBRシリーズの伝統ですよね。
 という締めくくりだと皆さんも「何じゃそりゃ!」と納得されないと思いますので、個人的なライバル車比較をば。

マシン
ワインディング
街乗り・ツーリング
サーキット
コメント

'03 CBR954RR
★★★★ ★★★★ ★★★★ クラスでもっともコンパクトな車体に
扱いやすさと速さを詰め込んだオー
ルマイティな性格。でも上手い人
が乗ると速いんじゃないかな?

'01 ZX-9R
★★★★ ★★★★★ ★★ 大柄な車体で振り回すにはテクが
必要?街中での使いやすさが売り。
街乗り主体でたまには攻めるという
人にはぴったりなバイク。

'03 GSX-R1000
★★★★★ ★★ ★★★★★ モデルチェンジでサーキット志向に。
クラス最強のエンジンとGP譲りの
車体で性能はダントツ!?
街乗りには不向きなせいか、殆ど
お目にかかりませんね…。

'99 YZF-R1
★★★★★ ★★★★ ★★★ デビュー時は扱いやすいパワーと
優れたフットワークでCBRを撃沈。
でも最近のライバルの成長で流石に
影が薄くなってきました。
でもキャブ車愛好家には未だ人気!

'03 YZF-R1
★★★★★ ★★★ ★★★★ モデルチェンジでサーキット寄りに。
サクションピストン付きインジェクショ
ンで扱いやすさを確保し、主眼は
やはりワインディング。

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R1の仕様地ってどうやって判断したらいい?


 2009年から国内仕様モデルが販売されたR1ですが、海外モデルは各国ごとに仕様が異なり、オーナーは気になるところ。
どうやって調べたらよいのでしょう!?
 まずは日本仕様。2009年より前のモデルはすべて海外仕様(当たり前)ですが、2009年モデル以降の場合、一番の判別
個所は「Cautionステッカー」。タンクの上に貼られているアレですね。これが日本語だと、日本仕様です。あとはマフラーの径
などでも判別できますが、比較車両が無かったりすると困難かも。
 海外仕様は、大きく分けて「欧州仕様」と「北米仕様」の二つ。年式によってはカラーリングが異なるので、R1フリークの方で
あれば即座に判別可能かも。あと「北米仕様」はリフレクター(反射板)の装着が義務付けられていますので、フロントタイヤ
側面やシートカウル下部にそれが装着されていれば、基本的に「北米仕様」。まぁ中古車の場合は取り外したりするオーナー
いますから、一概には言えないのですが…。
 あとは、車体番号でも判別可能です。「欧州仕様」と「北米仕様」ではモデル名が違っていたりすることがありますが、ヤマハ
車の場合は基本的に一緒で、そのあとに来る数字(記号)によって仕様地が判別できます。以下の情報は2003年モデル
辺りまでの情報です。(出典:YZF−ML情報/2004年以降は未確認…(汗))


  型式: ○○○○ ××× △ 

  ○○○○:モデルコード(4XV、5JJ1、5JJ2等)
  ××× :国コード
    010 イタリア
    020 オーストラリア
    030 ベルギー
    040 スイス
    060 デンマーク/フィンランド/ノルウェー
    080 イングランド
    090 ギリシャ
    100 オランダ
    101 ホランド(オランダ)
    110 ポルトガル
    120 スウェーデン
  △    :カラーコード (A=赤 B=青…)

 なお、ヤマハ車輸入元である「プレスト」によると、基本的に2002年モデルまでは欧州・北米の両モデルを取り扱って
いましたが、2003年から日本で騒音規制が強化された関係で、現在は北米仕様の取り扱いがメインとなっています。

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