ついに登場となった、4代目YZF−R1。
先代のイメージを残しつつも、大きく飛躍したそのパフォーマンス。
各フューチャーを細かくチェックしながら、R1の魅力を再認識してみよう。
先代からの主な変更点
・ エンジンのパワーアップとラムエアシステムの導入 |
・ フレームを新設計「デルタボックス・V(ヴィクトリー)」に変更 外側をパネル溶接、内側を鋳物溶接のハイブリット構造とし、従来比約2.5倍の縦剛性アップ。 |
・ ラジアルマウントブレーキ採用 パッド全体に均等な制動力が得られるラジアルマウント方式のブレーキを採用。よりダイレクトなフィーリング を得る事に成功。 |
・ アップサイレンサーの採用 管長を適正化でき、重量配分や空気抵抗にも有利とされるテールカウル内臓のマフラーを採用。 パフォーマンス重視の車体設計とした。 |
・ 進化した排気デバイス「EXUP」 ヤマハお家芸とも言える排気デバイス「EXUP」を、二気筒連結型タイプに変更。4−2レイアウトとなった エキゾーストパイプにあわせ、小型化を促進。バルブ材質もステンレスからチタンに変更された。 |
・ 新世代スポーツにふさわしいスタイリング |
基本スペック
(ヤマハ発動機発表値)
全長×全幅×全高 シート高 軸間距離 乾燥重量 原動機種類 気筒数配列 総排気量 内径×行程 圧縮比 最高出力 最大トルク 始動方式 燃料タンク容量 燃料供給方式 タイヤサイズ(前/後) |
2,065mm×720mm×1,105mm 835mm 1,395mm 172kg 水冷・4サイクル・DOHC・5バルブ 並列4気筒 998cm3 77.0×53.6mm 12.3:1 126.0kW(172.0PS) /12,500rpm <加給なし> 106.6Nm (10.9kgf・m)/10,500rpm <加給なし> セル式 18L 電子制御フュエルインジェクション 120/70ZR-17/190/50ZR-17 |
スタイリングは先代のイメージをたくみに残しつつ、 更にシャープに。しかし実車はボリューム感があり フラッグシップとしての質感と気品を堅持している。 一目見て「R1だ!」と判断できるのも先代同様。 |
|
シャープなフロントカウルとヘッドランプ。 |
|
フロントサスペンション。 |
|
リアサスペンションは逆トラス構造に変更。 マフラーのテールアップ化に伴う重量バランスの 調整のためと思われるが、ダイキャスト製法による 美しいデザインは進化を感じさせると共に、所有欲 を満たしてくれそうだ。 |
|
メーター周りも大きく進化。中央にデン!と構えた タコメーターにスピードとトリップを左右に配置。 時計機能はトリップと別体になり、ストップウォッチ 機能も備える。先代で好評のシフトチェンジインジ ケータも継続装備。 |
|
今やトレンドとも言われるテールアップマフラーを R1も採用。重心の適正化と左右重量のバランスが 取れるといったメリットがあるが、R1のそれは少し 野暮ったいデザインでちょっと悲しい。 「あ!バル○ン星人!」と子供に言われるかも… バ○タン星人なんて、最近の子供は知らないか。 テールランプも先代同様LED採用で、シャープな イメージを躍進させるすっきりしたデザイン。 |
|
ラインアップは先代同様、レッド・ブルー・シルバー。 レッドモデルはソリッドなものからメタリック塗装に 変更され、大人のイメージが強調された。 唯一ストロボカラーを採用するブルーモデルは、 仕様地によってストロボグラフィックのないモデルも 存在する。 シルバーも色調を変更し、一層メタリックな印象。 |
|
WGPのレギュレーション変更に伴い、レース参戦 も視野に入れて開発された4代目は、早くもYRT (ヤマハ・レーシング・チーム)からレースキット装着 車も発表された。 一般ライダーがお目にかかる事はそうないであろうが このストロボカラーは是非市販車のラインナップに 加えて欲しいと思うのは私だけであろうか…? |