オレは心のどこかで思っていたんだ。
霞が言った『あなたのやるべき事は終わった』という言葉に納得しきれない自分が胸の中で
足掻いているんだって。
あの戦いで生き残ったのがたった二人だなんて、悲しすぎるじゃないか。
だから、オレは……どこまでも諦めが悪かったんだ。
わたしは最後に、あの人へ思いを告げる事が出来た。
迷惑なのは解っていた、だってあの人の心には彼女がいたから……。
それでも、もう会えないんだって思ったら、言葉を口にしていた。
忘れたくない思いと共に、いつか海を見に行く時側にいて欲しい人だったから。
思いは止められなかった……。
あたしはアイツが消えていくのを見ながら思った。
今更だけど最初で最後の生徒だったんじゃないかってね、少し感傷的だけど今は素直に思えた。
これで会えないどころか記憶すらなくなっていくと理解してはいるけど、
忘れたくないと少し思った……少しだけよ。
なんて自分らしくないんだろうと、苦笑いを浮かべた。
だから最後にもう一度、身勝手なご都合主義でもいいから大円団を目指したい。
もし会えるのなら、今度はあの人の側にずっといよう。
次はないと思うけど、万が一って時にはもう少し協力的になって上げても良いわ。
偶然にもそんな思いが重なった時、物語はアンコールを求めて最後の幕が上がる事になった。
マブラヴ オルタネイティヴ Fun Fiction
【God knows...】
白銀武の諦めない足掻きと、社霞の静かな熱い想いと、香月夕呼の少しの妥協が、求める運命を
引き寄せる。
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