西山荘


 西山荘は水戸市の北20キロの常陸太田市西部にあり水戸藩二代藩主であった光圀公(義公)が隠居されたところです。
 光圀公は江戸城という当時最高の贅を極めた場所から、隠居直後にこの質素な西山荘での生活に移られました。贅を極めた環境から質素な環境に自らを置けるという光圀公の人柄をお偲びいただけると存じます。
 光圀公は元禄4年5月から同13年12月6日73歳で亡くなられる迄の十年間をここで過ごされました。
 丸窓の書斎に書を読み、折にふれ庭を散策し鶴を愛し餌を与え、叉時には紅葉におおわれた観月山での月見の宴、和歌の会を催して心字の池に開いた白蓮などを詠まれる等質素の中にも優雅な晩年を過ごされました。その後この建物は今から170年程前に焼失しその一部を復元したもので、現在県の重要文化財に指定されております。


西山荘へのアプローチ 西山荘
西山荘 心字池(白蓮池)
洗耳の滝
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