地御前町の町屋
 御前町並みは厳島神社外宮である地御前神社の門前町として成立した町並みである。町屋は屋根の低い厨子二階をもった造りで塗り込めの虫籠窓を設け、両妻には袖壁を設けたものもある。M2家は正面には大戸を設けこれにくぐり戸、障子戸がはめ込んであり、出格子と軒下の犬走り部分には駒寄せが設けてある。
  現在では生活様式の多様化により歴史的景観をかもしだしている町屋は適応性に欠け、伝統的意匠の維持管理に要する出費の増大など悪条件が重なって地御前の町屋は消滅の一途を辿っている。

  廿日市の町屋については「廿日市町史 通史編(下)」を参照してください。
M2家 K酒造
S醸造 M1家
O家 N家
廿日市の民家   地御前の町屋図  はつかいち点描