不謹慎エッセイ


FF9発売記念と言うことで

 ファミコン全盛の頃、名作ソフトからは色々なイメージを感じました。たとえば、
 ウィザードリィのカセットには神が住んでいました。(注1)
 ドラゴンクエストには町のざわめきや草原を渡る風を感じました。
 ファイナルファンタジーには、蒼空を駆ける風を感じました。
 ファミコンの時代、ゲームソフトには想像力を喚起する力があったように思います。

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 現在、ゲームソフトは大容量のCDロムが主流になり、そして、
 ウィザードリィから神が消えました。
 ドラクエには、まだかすかにざわめきが聴こえてきます。
 そして、FFから風がまったく感じ取れなくなりました。
 『新しいシステムを作る』
 『映画のような演出をめざす』
 それはそれで否定しません。が、その結果想像力というものがまったくわかなくなったのは、大きすぎる代償だったと思うのです。
 私は、FF6以降、特にPSに移ってからのFFにはまったく魅力を感じません(注2) 何百万本も売れるソフトでは決してなっないと思っています。ノリでPSを買ったゲーム初心者があのゲームを面白いと感じるのでしょうか? 面白いなと思うのと、わあすごいと思うのは全く別でしょ? 初めてのTVゲームとの出会いがPSのFFシリーズだなんて不幸じゃないかと思います。
 ここ数年のスクゥエアーのゲームって面白いですか?

 (今回反論は一切受け付けません)

注1 その最たるものが、小説ウィザードリィ『隣り合わせの灰と青春』
注2 私は、FFのベストは3だと思ってます。


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