呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


あいつが噂のヒートガイ 8

 さて、いよいよ第8回目のレビューである。今回、最初はスペシャル編。すなわち、TV放映されていない話である。

 第EX話 虜〜ANGEL〜
 第三の男高寺氏に監督の赤根和樹氏の連名。絵コンテは赤根氏。総作画監修に結城信輝氏。総力戦である。わはははは。総力戦ではないか。
 今度こそサバービアの村へ行かされる前に将軍の店によるダイスケ。
 復讐よりも寛容を説く将軍。頷きながら出て行くダイスケ。その時、事件は起こった。ヴァンパイアが雇った流民の殺し屋によって破壊されるジェイ。拉致されるダイスケ。少しばかりジェイが弱すぎる気がするのだが。なにせ最後に作られた話故、敵のインフレが起こっているのかも知れないのだ。
 警察は鼻薬をかがされて動きようがない。結局エジムンドを運転手に仕立て、キョウコがヴァンパイアのカジノに潜入する。
 うーむヴァンパイアも良い感じで逝っちゃっているのだ。麻薬でダイスケのトラウマを刺激、前回の天上人事件の屈辱を晴らそうとするのだ。
 しかし、キョウコ。まったく潜入活動に向いていない。移動の時に
 『おいちに、おいちに』
 である。いやあ、やっぱり彼女にはデスクワークが似合うのだ。
 そんな中、薬によって明かされるダイスケのトラウマは自分の事ではなく、兄の母への憎しみであった
 「許してやれよ、兄貴」
 その言葉を聞いたヴァンパイアの心にさざ波が起きたのだろうか。
 しかし、キョウコはほのぼの風味なのだ。
 拳銃向けて
 『私の射撃の腕は中の下です。意図的に急所を外して撃つことなんかできません』
 である。
 『わるいけど、そこを通して下さい。
 じゃないとどてっぱらに風穴あくぜ
 この台詞。何か、きっと声優さんに絡んだギャグなのだろうな。解らないけど。
 いや、プロのファミリーの皆さんが唖然としてしまうではないか。理解できなくてもなんか笑えるのだ。
   そんな中、流民の殺し屋が下克上をせんと襲ってくる。
 「襲撃ってどういうことですか」
 「出入りって言うか時々ね他のファミリーが襲ってきたりするんだよ」
 ということは、相手にされていなかったってことか。キョウコ。
 もう、ファミリーにお嬢さん扱いである。
 で、ダイスケと休戦するヴァンパイア。なんか憑きものが落ちたような顔しているのは気のせいだろうか。
 ま、この後はお決まり。ジェイが突入。
 「男はタフでなければならない」
 どこかで聞いたぞその台詞。
 あとは、予定調和である。
 なんか、ヴァンパイア。少年ジャンプ的に言うとお友達なのだが、いいのか。これで。ラスボスは誰になるのだ?
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 第15話 華〜TARGET〜
 いやあ、笑わせてもらったEXの後は、大野木氏脚本。
 兄貴撃たれる。
 ダイスケ落ち込む。
 ヴァンパイア、裏切られる。
 こんだけの話だが。なんかシナリオが破綻していているようなのだ。
 まず、兄貴狙撃による負傷後、そこまでダイスケが兄貴に依存していた。とは思えないのだ。兄貴撃たれたら、集中治療室の前に張り付いたりしないで、捜査に動く男ではないのか。少なくとも今までの13話でそういう風に持ってきたのではないか。
 ところが、この話のダイスケは落ち込んで、捜査もままならない。
 「だったら独りでやれよ」
 少なくとも、私の中のダイスケはこの状況でジェイにこんな台詞は吐かない。
 更に、兄貴暗殺の容疑をかけられるヴァンパイア。前回EXのラストは何だったのだ? そういいたくなる、冷酷さだったりする。まあ、EXは後から作られた話だから、それはそれでいいのだが。
 逆に、キョウコの様子を見ると、こんどは14話から急接近。もしもTV放映で見ていたらきっと唐突に思えたに違いない。
 ともかく、ヴァンパイアは裏切られ、親衛隊もジョバンニを残して全滅。孤立無援となった彼はどうするのか。意識を取り戻した兄貴の命でサバービアの里へ向かうダイスケが巻き込まれる事件とは。意味ありげな将軍と美人秘書。まさか、今回の事件は。と引きまくって以下次回。なのだ。(03,12,16)


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