呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

おさまりどころ

 ものにはすべておさまりどころがある。そう言ったのは誰だったか。たしか新谷かおる氏の漫画の中ではなかったか。

 今回、結果として異様にテクニカルタームが多い。興味のない方はここら辺で他のサイトへ行かれた方がいいかも知れない。事実、私すらよくわかっていないのだ。

 ともかくだ・・・。SのIxiなどそれの最たるものだろう。まったくもって、Sはデジタルカメラを購入する気などなかったのだ。なのに、今、彼の元にはデジタルカメラが存在し、しかも、今回、彼とTの旅行に関しては重要な役割を果たしたのである。これがおさまりどころというものなのかもしれない。
 さて、今回は、そういうおさまりどころの顛末を話したいと思う。

 さて、世の中にははたから見ると4文字カタカナで表されてしまう人間がいる。実際問題として、私はその一員だと覚悟はしている。しかし、SのIBM放送禁止用語4文字カタカナは度を超していると言わざるを得ない。
 私は彼の友人のつもりではあるが、この件については、空知屈指のパソコン教員Yさんの言葉の方が納得できる。
 「同じようなマシンを4台も持ってどうするんだ?」
 そう、前にも言ったかもしれないが、Sはおそらくは現在は日本で唯一であろうと思われる、TP-560の4世代ユーザーなのである。

 と・も・か・く!
 Sが異様なTP(通常はシンクパッドという発音でいいのだろうか? スインクパッドォという発音もありだろうか?)放送禁止4字カタカナになってしまったのは、実はあるマシンが発端である。
 1995年、Sは愛読していたアスキーであるマシンを発見する。それがTP-701であった。どう見たってB5の黒いお弁当箱。それが蓋を開けるとテンキーはないものの、フルサイズのキーボードがもにょもにょと出現するのだそうだ。
 価格は60万円近く・・・。
 一介の教員が買える代物ではなかった。
 そうして彼は、その感動を味わう事なく、翌年以降Princes(TP-560)の世界に溺れていくことになるのだが・・・。ま、それはさておき(おそらく、自分で書くだろう)、物語は唐突に始まる。

 その日、彼はわけあって、同僚の先生からディスプレイの価格調査を頼まれ、インターネットで調べものをしていた。ところがである、どういう訳かその日そのとき、Sの奴は今まで一回も覗いたことのないオークションの価格を調べるという行為を行ったのだそうだ。そして、そのついでにノートパソコン部門を覗いてみたら・・・。くだんの物を見つけたのである。
 『バタフライ(TP-701)TFT液晶』オークション終了時間まであと15分?
 これは、天使のささやきか、悪魔の陥穽か? Sの脳細胞はぶっ飛んでしまったらしい。貼付の写真を見ても結構美品。出品者の評価は上々。なんといったって評価はお日様しかない。
 買いである。
 60万のマシンは買えず、某所で教えてもらった某本州量販店のデットストック28万円も手が出ず、先だって中古屋で見つけたのはDSTN液晶で8万円は翌日行ったらすでになく・・・。それが今、手を伸ばせばすぐの所にあるのだ。
 なにはともあれ、世の中に数あるTP-701のうち、このTP-701がSの所に来るべきマシンであったのか?
 ま、すったもんだ(SはそのときオークションのIDを所持していなかったのである。大笑い)の末、結局、彼は入札を行った。果たして、この入札は成功するのか? そのコンデションはいかほどか? 私は今、大いなる好奇心で事の顛末追っていきたい。しかし、本当に飽きない奴ではある。(00,10,29)


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