呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


洒落にならんぞ

 最近、洒落にならないことが多いのだ。
 先だって、ある雑誌を読んでいたら、教育評論家という御仁が、「化粧をし、道でソフトクリームをなめながら携帯で電話する若い母親や、耳にピアスを光らせる若い父親が既に社会には存在する以上、高校生がそれに準じる行動を取るのは必然、云々」と言っていた。もう、世も末である。こんなカウンターが300も廻っていないWEBページでがたがた言っても仕方がないが、まじめに新人類と言われた我々が想像もつかない世界が今後開けていくのであろうか? 残酷なシーンや卑猥なシーンてんこ盛りのTVは余所の国の数倍見ながら、いじめや集団生活に対する躾は全くなされていない、そんな超人類が闊歩する時代。
 頼むから私の見ていないところでやって欲しい物だ。

 と、今回はこれがメインではない。
 「やっていることは悪辣で無反省なのに、堂々としていてカッコよくておシャレなものだから、ついだまされてしまう」(田中芳樹著 『巴里・妖都変』7p)と評されたフランスすら洒落にならない事態を迎えつつあるのである。
 だいたい、フランスという国はやることは極悪非道なのにどこかスマートであった。同じ世界からやめろと言われていた核実験を強行しても、泥臭い中国の対応と違って、「あれまあ仕方がないか」と言ってしまうようなところがあったのである。ところが・・・。先だっての新聞で思わず目が点になってしまった。
 「煙草を吸いだしたのは軍の所為であるから、過去と未来にわたっての煙草代を軍は支払え」
 な、なんということだろうか。要するに、徴兵され、配給された食事の中に煙草が含まれていたので、国家のためだと吸うようになった。更に徴兵が終わった後も吸い続けるようになってしまった。だから、その代金は国家が支払うべきだ。というのが論理らしい・・・。
 今時、アメリカ人でもこんな訴訟は起こさない!
 そりゃあ、「肺ガンになったのは煙草屋のせいだ」というアメリカの訴訟は山ほどあるのだが・・・。煙草代払えとは・・・。野暮の極み!
 日本人のまるまっこい指だとどーも似合わないが。フランス映画などで見るパリジェンヌの長くて骨張った指には煙草がよく似合う。しかし、今回の記事は、私のフランス観を大きく揺るがしたことは間違いない。
 まったく、洒落にならないとはこのことである。

 が、一番洒落にならないのは先だってまで使っていたオイルヒーター。1日1,500円近くの電気代がかかるということなのだ。なんだか、3週間で3万近い電気代なのだ。
 誰だ? 1日100円程度の電気代などというガセネタを流したやつは。
 これは洒落にならないよりも「不注意」か、「自業自得」なのだろうか。(00,2,4)


backindexnext