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過ぎし日の Small Talks

第5集 : 6/13/2000-11/22/2000 編

超訳: いたがきもと


【11/22/2000】 職場(神戸)にて。

「え? もとさん携帯電話持ってないんですか?」
「板垣持ってないの? 何で?」
「え、いやー、んー、流行に安易に迎合しないという信念云々...。」
「えー、もう携帯は流行って次元じゃないですよー。」
「お前流行に叛旗を飜すなら、 今ポケベル買うべきだなやっぱり。
電車の中とかであのピーロピーロとか鳴るんだぜ。恥ずかしい。」

ウチの部署は携帯電話のテスト用測定機器を開発している部署なので、 みなさんそれぞれ携帯電話(の技術)には詳しいはずなんですが....
ん? 親指族? 乗り遅れてます。

ちなみに個人的にちょっとすごいと思うのは、 "CDMA" などというテクニカルタームが、 しっかり愛称として一般に根付いてしまっていること。 本来 PHS とかと違い、女子高生の口から出るような単語ではないと思います。
PHS を TDMA とは普通言わんもんなぁ。

ちなみに最近必要に迫られ、惜しくも Palm の軍門には下ってしまいました。


【11/16/2000】 Santa Rosa のオフィスにて雑談。

雑談参加者: Santa Rosa のエンジニアと UK から来たマネージャと神戸から来た僕。

「Tel-Conference は Video-Conference よりレスポンスが早くていいが、 相手の顔が見えないから誰かがいきなりしゃべり始めても誰だかわからなくて困ることがあるね。」
「2時間とかだと段々集中力が切れてくるし。」
「これからの時代は Video-Cam をみんなの PC につければ誰だかわかっていいな。」
「いや、お前(US)は朝来てハツラツの状態で映るからいいが、 そん時オレら(UK)はもう疲れてて顔見せたくないぞ。 あ、コーベとやる時は立場逆だな。」
「じゃ、Cam をミュートしといたら?
若い時の笑顔の写真を静止画で貼りつけとくってのはどうだ?

おーい、何のための Video-Cam ?

今仕事しているグループは、カリフォルニアの Santa Rosa を主体として、 同じく西海岸(ワシントン州)、日本は神戸、 UK スコットランドと 4点に散らばっているため、 海を隔てた会議は日常から頻繁に行われています。 時差はそれぞれ約8時間づつ(CA と WA は一緒)。

Spokane 時代は神戸とは Video-Conference をメインに使ってましたが、 最近はほとんど Tel-Conference で事が足りてしまう。 一つには Tel-Conf の方がレスポンスが早いのでインタラクティヴな会議がし易いということ、 一つは回線が安定しているということ、 そしてもう一つは、Microsoft の NetMeeting を併用することによって、 図やスライド等を会議中に簡単にシェアできてしまうから。

ただし、一言も発言しないと存在感が全くなくなってしまい、 他のメンバには参加してるかどうかすらわからん、ってのはありますが。

今の仕事(Product Planning)に移ったら、 ほとんど毎朝のように US のエンジニアと話をするようになったので、 朝が劇的に早くなりました。 昔神戸にいた時はフレックスタイム枠をフルに使って 11時直前にならないと職場に現れなかった 「朝に弱い板垣」 のイメージも遠い昔のことのようです(ホンマか?)。
朝に弱いのは今も一緒だけど。


【11/5/2000】 出張に行く途中、大阪伊丹空港にて。

US出張はいつもなら関空から飛ぶのだが、 今回は日程確定が遅く、関空便は満席。
仕方なく伊丹→羽田を経由し、成田から飛ぶことに。
昼過ぎの東京行き便への待ち時間、 伊丹空港の大衆レストランでドンブリ受け取りざっと席を探すと、 あ、 エジプト考古学で有名な早稲田大学の吉村作治教授が一人おもむろに食事しているのを発見!

とは云え、彼の前の席もうまっていたし、 別にそれ以上気にとめずそのまま大テーブル席に座って食っていると、 僕の向席に座っていた二人の学生さんがこんな話をしていた。

「『吉村さん、ですよね?』かな...」
「『吉村先生、ですよね?』だろー。」
「でもやっぱ有名人だし、 こういう所であんまり声とかかけられるのヤなんじゃねーかなー。」
「でも学生に声かけられたら、そりゃやっぱ教授は嬉しいだろう。」
「そうだなー。」
「ホラ、お前学会で富山とか行ってさ、 会場で誰かに『早稲田の○○さんですよね?』とか訊かれたら、嬉しくね?」
「いやー、嬉しいよなー。」
「嬉しいよやっぱり。 え?オレって全国区? みたいな。」

そりゃ君は嬉しいかも知れんけど、相手は吉村教授だって。

まぁ良いとして、 吉村教授が監修していた NHKスペシャル「四大文明〜エジプト編」、 ピラミッドは奴隷に作らせたという定説を覆す新説(か新事実か)、 『ピラミッドは雨期の労働者救済のための公共事業だった』 という話はとても新鮮で面白かった。

さて、基本的に伊丹空港はなんか楽しい。 5年近く前に北海道へスキーに行く際に利用した時は、 探偵ナイトスクープにて 「爆発たまご」「蚤のサーカス」 で一躍時の人となった(?)投稿者の藤本君を見かけたし、 今回は吉村教授だし。

そう、藤本君の時はわざわざ確かめるために、 我々のグループにいた同じく藤本さんという女の子にそのそばを歩かせ、 わざわざ「オーイ藤本こっち!」と呼んだら、彼も振り向いたので間違いない。 (^^;)

なにやってんだか。

てなわけで、Lake Stevens Division のあるシアトル周辺も雨期、秋深し。 天気わりー。


【10/29/2000】 NHKサイエンス・アイ 10/28(土)放送分より。

にっぽん名物研究室、「震波で探る地球内部」
〜東京大学地震研究所 深尾 良夫さん、その人であ〜る。

で、リポーターの高橋ゆかりさんがキャスターの中森友香さんに訊く。

「地球の直径ってどれくらいあるか知っていますか?」
「はい。実は先程調べてしまいました。13,000km です。」
「ハーイ、正解です。この 13000km っていう距離はナント、
あのマラソンの高橋尚子選手が一睡もしないで、 約一ヶ月間もかかってしまう距離なんですねー。

ふむふむ、
13000km×2h23m14s(Sydney Olympic Record)/42.195km = 30d15h29m14s
...って、走れるかーっ。 ど〜ゆう例え方やねん。

それを受けた山口勝キャスター。

一睡もしないでってのはすごいですねー。

グー。そういう問題?


【10/27/2000】 職場(神戸)のエンジニアと。

〜携帯電話の不思議〜

「こないだテレビで見たんだけどさ〜、 i-mode 使ったゲームだったんだけど、 若い子達が二手に分かれて、 ヨーイドンで決められた文章を親指でものすごい速さで打ち込んでいくんだよ。 で、先に打ち終わった方が相手の電話にそのメールを送ったら勝ちっていうルールだったんだけど、 やっぱり打ち終わったらさ、みんなそれ送る時に必ず携帯のアンテナをすぐ隣にいる相手の方にエイッて向けるんだよね。 テレビのリモコンのように。
(オチがわからない人もいるかな?)

週末に事業所で、子供達のための科学実験教室が開催される。 今回は電波というテーマに沿って、楽しい実験をするらしい。 そこで、 ウチの部署で開発している携帯電話用測定システムを使った簡単なデモを見せられないかと問い合わせがきたので、 その打ち合わせをしていた時にきいた話。


【10/20/2000】 神戸牛すきやきの店、三宮「とけいや」にて。

UKのサイトからエンジニアがやってきたので、 関係者数人で夕食を食べにいった席上の会話。 (今晩の構成: 日本人4人、イギリス人1人、アメリカ人1人)

「前ニホンに来た時、Blow Fish(フグ)を食べたことがある。」
「ボクは日本人のくせにいまだ一度も食べたことがないよ。」
「あれは割とポピュラーじゃないのか?」
「いやー、Expensive だよ。だいたい家庭料理じゃないしね。
さばくのには免許がいるし。」
「ハッハッハ、あれは Poison で危ないそうだが、 やっぱりよく死ぬのか?」
「ンー、そういう事故もあるにはあるが、 あーゆーのはたまたま食いに行って起こるワケじゃなく、 しょっちゅう足運んでる食通が、 毒のある『肝』ギリギリの身がうまいからそこを料理してくれ、 とか頼んで当たっちゃうワケだ。」
「少し毒気がある方が舌がピリピリしてうまい、 とか言ってる人もいるし。」
「そうそう、そーゆーのが危ないだけだから、 心配しなくても大丈夫だよ。」
「自分から死にに行ってるんだな。」
「アメリカでも毎年何人かは Rattle Snake (ガラガラヘビ)に噛まれてエラいことになってるニュースが流れるけど、 あれも一緒だよ。 普通にハイキングとかしてて噛まれる事故はほとんど聞いたことがない。 だいたい爬虫類好きの人間が Rattle Snake ひっつかまえて頬擦りしたり、 尻尾にぎってブンブン振り回したりしてるうちに噛まれるんだ。

そう。 ヘビが人を見付けて襲うんじゃありません。 人間がヘビを見付けてちょっかい出すから襲われるんです。

Spokane に住んでいた時、知り合いに一人、子供の頃に一度 Rattle Snake に噛まれた経験がある人がいました。 高校時代に彼は友達と一緒に家の近くで遊んでいました。 ちょうどそこは水が干上がって乾いた土の表面に割れ目が幾筋も走っており、 その割れ目にトカゲのような尻尾がちょろっと顔を出していたので近付いてみると、 それは割れ目に潜り込んでしまったそうです。 血気盛んな男の子達は、何だろう、ということで割れ目に手をツッコンだら、 チクリとされて、あわてて指を引っ込めたのですが、 時既に遅し。 すぐに指の感覚がなくなり、 それから体にジワーっとシビれるような麻痺感が襲い、 その場に立つこともできず、動悸が激しくなり、 すぐに救急車で運ばれ、その後は数日間入院してたそうな。 後遺症はなかったみたいだけど、 あと何分だか何十分だか遅かったら、手遅れかも知れなかったとのこと。

一説には簡単には死には至らないという話もきいたことありますが、 こわいっすー。度合いの問題だろうなー。


【9/12/2000】 職場(神戸)の同僚達と。

本日の時事ネタ:
『台風14号、東海地方で猛威振う−新幹線上下合わせて74本立ち往生、 5万2000人が足止め食らう。 復旧に24時間を要する JR発足以来最悪の事態−』

ボクの乗っていた新幹線はその 74分の一、 ボク自身はその 5万2000分の一

夕方 18:00 新神戸発。新大阪で一時ストップののち、列車は走り出す。 京都で更に客を乗せ、座席占有率は100%を超過。 そして米原の手前12kmの線路上で、列車は止まる。 そこから 15時間、ピクリともせず。
新神戸で乗車してから約 16時間半が経過、翌朝10:30頃、 ようやく米原駅までコマを進め、 そこから新大阪まで折り返し運転。
八王子はおろか、名古屋すら越えられず。
昼過ぎ、新神戸に戻り、切符払い戻しを受ける。

「いたがきー、新幹線乗ってたんじゃないのか? どうだった乗り心地は。」
「いやー快適快適。夢の16時間でしたよ。はぁ。」
「お前は日頃の行いが悪いからこういう事態に遭遇するんだ。」
「いや、モトはすごい運がいいんや。 だって普段は3時間くらいで万単位の金が飛んでいくのに、 タダで新幹線に 16時間も乗れるなんて嬉しいやん。 なかなかできない経験やん。」

マネージャーに Voice Mail 一つ入れといただけなのに、 昼過ぎに職場に戻ってきたら、みんな知ってるし。 ヒーロー扱いでしたがな(?)。

しかし、先週水曜日には、Kalispell の空港で Seattle 行 Horizon Air が いきなりキャンセルになって、 結局その日 San Francisco 発の UA 帰国便に間に合わず、 色々苦労したりしたが(あの日は一日中 "The Negotiator" であった)、 一週間のうちに2回もこういう事態に遭遇するとは。。。 かなりの強運でアル。 ん〜ん?交通難(旅客難?)の相アリ?

「そうですよー。 Sさんはその30数年にも及ぶ人生の中で、 一度だって新幹線の中で 16時間も過ごした経験がありますか? ないでしょー。ほらほら、ボクの勝ち。 あ、だめだめ負け惜しみ言っちゃって。ホントはうらやましいんでしょ?」


【7/27/2000】 帰宅途中、 たまたま一緒になった同じ部署(神戸)の某エンジニアは語る。

「うちの部署の女性陣3人は、 みんなB棟5階でも5本の指に入る美女だからな。」
「すばらしい。」
全部で 5人しかいないんだけどな。

...。なんとなくもっといるような気がしてたけど、 そうか、今 B棟5階には 5人しかいないのか。
しかし来月、 一人マーケティングに女性エンジニアが異動してくるので、 このネタが使えるのもあと僅か。


【6/20/2000】 職場(神戸)にて。

ネットワークがいきなりダウンしてしまい、 仕事にならない午後の職場で、数人で雑談。

「いやー、今晩ねー、ボク学生の接待ですよ。」
「へぇー、いいねえ。大学の後輩?」
「いや、全然関係ないんですねどね。 (マネージャの)Tさんがやってきて
 『いたがき日本の味に飢えてるだろー、明日タダメシつき合わん?』
 って誘われてしまった。ラッキー。」
「でも丁度いいんじゃない。 アメリカから帰ってきたばっかりってことで、
 けっこう学生にもインパクトがあるんじゃないかい?」
「おーっ、ちょっとカッコいいじゃん板垣。」
「なんか噂ではけっこう見込みある学生だから、 是非とも獲得したいらしいよ。」
(注: HP から Agilent Technologies に社名変更になり、 知名度が下がっているため、 会社側から見た今年の採用状況は例年になく厳しいらしい。)
「んじゃー、せっかくだからボク、
 今晩ディナーの席では学生さんの前で思い切りカブれてみましょうかねー。」
「当然店員には "Excuse Me?" って声をかける。」
「モノ落とす時は "Oops" ですよ。」
「こんなのどうですか? 何か話題が出る毎に人差し指立てながら、
 『イヤー、アメリカではねー』 って言う。」
「学生が何か言う度にいちいちその指振って、
 『キミー、その考えは日本的だなー。』 ってのはどうだ?」
「ただのイヤなヤツだなーそりゃー。」
「こりゃー学生さん絶対敬遠間違いなしですねー。」
「絶対来ないですよ。」
「んじゃ最後に おもむろにチップを置いて店を出る ってのはどう?」

...さりげなくヤナヤツなのがポイント高し。
しかし結局どれも実行に移さず。当たり前じゃ。


【6/13/2000】 職場(神戸)にて、昼休み中。

保険会社が、社内の食堂前でキャンペーンをやっていた。 その場で貰ったカードの銀色部分をツメやコインで擦ると、 景品が当たるというやつ。 その日一緒に食事をした Nちゃんとセクレタリの Tさん、 そして自分の 3人共、 「大当たり」が出た。

「いや、俺は『リベンジ』って出たよ。」
「オレも『リベンジ』だった。」
「あ、ボクも『リベンジ』でしたよ。」
「あれれ、 ボクらのテーブルでは 3人共『大当たり』だったんですけどねー。
 でもナンですか? リベンジってのは...」
「要するに『ハズレ』ってことだろ。 この恨みいつか必ずってやつじゃないの。
 で、大当たりの商品は?」
「いや、Tさん曰く、これ絶対全員『大当たり』やん。 そうに決まってるわ。
 そんでもってここに名前と連絡先書かす欄あるから、
 これでヌケヌケ商品貰うと今後ダイレクトメールが届きまくるってやつよね、 きっと。
って。」
「そんなのタカが住所じゃない。どうってことないよ。
 君ら『大当たり』だったんだから、 イイモン貰えるんじゃないの?
 オレ達『リベンジ』は、 これ(ティッシュの箱)だったけど。」
「でも『大当たり』以外にもあったってのが意外。 他には何かないのかなー。」
「『小当たり』とかもあるのかな。」
『強制加入』とかあったりして。」

で、Tさんと大急ぎで食堂に戻り、景品を貰いにいったら、 やっぱりティッシュの箱でした。何だったんじゃろー。

あ、帰国しました。


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