-
【5/23/2000】
| 職場(Spokane)の知人は語る。
|
- 「前に日本に出張した時、街で道訊こうとして、
英語より良いかと思って、
ガイドブックで即席に覚えた日本語使って『スミマセーン』
って声かけたら、みんな無視してくんだよ。
間違ってるのかと思ってガイドブック見直しても、ちゃんと合ってる。
ありゃケッコウ悲しくなったな。
- で、仕方ないから英語で "Excuse Me"
ってやったら何でかすぐに捕まった。」
- あーそりゃ、宗教関係者と間違われたんだよきっと。
でも良かったじゃない、捕まって。
「それがな、他に日本語わからんから本題は英語で尋ねるだろ?
そしたら恥ずかしそうに手を横に振って 『ソーリー』
つって逃げてっちゃった。」
-
【5/2/2000】
| 職場(Spokane)の同僚とランチ中。
|
- これは実は 10日ほど前の会話...
- 「近くどこかに旅行したりはしないのか?」
- 「ジツは格安チケットが取れたので、来週 Florida に行くんだ。」
- 「おー、Florida かぁー。ディズニーランドか?」
- 「あーいやいや、行かない行かない。南の方をメインに考えてるし。」
- 「Keys か?」 (編注: Key West に代表される最南端の「ヒゲ」)
- 「うん、そこもだけど、一応ワニ見に Everglades 行く予定。」
- 「だとするとディズニーランドはちょっと遠すぎだな。」
- 「うん、ディズニーランドなんか、
少なくとも一人じゃ絶っ対行かないね。
大体ホラ、ボクは Outdoor 指向で通ってるから、
別の知り合いにもこう言われたよ。
- 『Florida とか言って、
まさかディズニーランドじゃないでしょうね?
Everglades?
あー良かった。 私の中のあなたのイメージ崩さないでね。
』
って。」
- 「ハッハッハッハ。ヘイちょっと待て。
ディズニーランドだって立派に "Outdoor" じゃないか。
」
- サイフ落としたり
(でもちゃんと戻ってきた。
誰? アメリカは治安が悪いなんて言ってるのは)
、
テント壊れたり、
カメラ失くしたり、
車のキー閉じ込めたり、
下痢したり、
色々しょーもないトラブルもありましたが、
久々に異国の空気を感じた一週間でした。
- 余談ですが、
フロリダ州はそのほとんどが元々
Swamp & Marsh(湖沼地帯と湿原)であった、
ひらべった〜い州。
どのくらい平べったいのであろうと思い、
眼下に広がる朝の陽光に揺れる湿原地帯を帰りの飛行機の中から眺めつつロードマップをざっとスキャンしてみると、
あったあった、ありました。
Alabama との州境に "HIGHEST POINT/ BRITTON HILL/ EL 345 FT."。
あれだけでかい州でありながら、
州内最高点がたったの 105m!。
- ちなみに日本の都道府県で、
県内最高地点が日本一低い県(ややこしい)は、
我が出身県の千葉ですが、最高点の標高は愛宕山の 408m です。
- だから何と言われても困りますが。
-
- 西部劇映画の話をしていた。
- 「ところで、ジャパニーズウェスタンムーヴィーで何かいいのない?」
- 「は? Japanese Western?
あー、もしかしてジダイゲキ、えーと、SAMRAI PLAY のこと?」
- 「をー、そうそう。Seven Samurai とか良かったな。」
- 「クロサワの代表作だね。あれは素晴らしい。
他にもクロサワ作品をあたってみれば?」
- 「そうだな。お前は好きか?」
- 「うん。あまり数見てはいないけどね。」
- 「そうか。しかし現代の日本人はやっぱり、
ガッゼラムーヴィーか?」
- 「は? なに?」
- 「ガッゼラムーヴィーだよ。」
- 「...??? ごめん、そのジャンル、知らない。」
- 「本当に知らないのか?」
- 「うん...
ガッゼラなんて日本で聞いたことないよ。」
- 「(別の知人) ハッハッハ、
こいつもう完全にアメリカナイズドされちゃって、
日本のこと全部忘れちまったんじゃないのか?」
- 「ごめん、もう一回言って。」
- 「ガッゼラムーヴィーだよ、
ガッゼラ。」
- 「ん〜、それもジャパニーズウェスタンの一種?」
- よくよく内容を聞いてみたら、
でっかい怪獣が放射線吐いて東京(最近では NY)を襲うやつでした。
ははー。全然わからんかったよ、ガッゼラ。
- ポケモンの話もちらっと出たけれど、
こっちでは「ポッキモン」
というアクセント。
ちゃんと Pokemon の "e" の上に、アクセント符号が付いているにも拘らず。
多分、日本側がアメリカ進出時に「ポ」にアクセントが付くのを怖れ(?)、
わざわざ符号を付けたのではないかという気もするけど全く効果なし。
これについて、
別のアメリカ人の友人と話をしたことがあるけど彼曰く、
- 「そんなこと言われたって...。
普通英語じゃそこには絶対にアクセントは置かれないし
(「いたがき」が「イタガーキ」になってしまうのと同じ原理)、
第一アクセント符号って、
君らノンネイティヴが英語を習う時に使うだけで、
ボク達には馴染みないもん。
"e" の上にそんなの付いてたってボクらには No Meaning なんだよ。
」
- なるほど。
まー Pokemon は、
TV 見てると登場人物までも「ポッキモン」
と言っている....
- ところで確かに英語の本や雑誌に新出外来語などが出て来ると、
我々の馴染み深い発音記号などではなく、こんな風に表記されている。
- Pokemon (pronounce "PO-kki-man").
- その友人曰く、
- 「あー、アメリカ人ってそんな頭良くないから、
発音記号なんてダメダメ。もっと単純な表記でないと。」
- ...
(^^;
。
- 余談だけど、よく聞かれるのが
「ポッキモンって、日本語で何の意味?」。
- 英語の "Pocket Monster" の略だ、
と教えると、納得しつつも大層驚くアメリカ人。
てゆうか、けっこう意味知らないアメリカ人多いみたいです。
-
【4/9/2000】
| 所属カヌークラブの人とカヌーツーリング中に。
|
- 「ま、そんなわけで会社分割後、私達のセクションは今や
Agilent Technologies になっちゃって、
HP の名前はコンピュータの方に取られちゃったけど、
ほんとは Test & Measurement 部門が Hewlett-Packard
の歴史あるオリジナルの部門で、長らくメインストリームだったのよ。」
- 「あー、あの、シリコンヴァレー発祥のガレージとかいうやつだっけか?」
- 「そうそう、Palo Alto 市の一角の住宅地の小さなガレージから発祥したのは、
ボクら計測機器部門の方だったんだよね。」
- 「なるほど。そんでもって会社が大きくなって新しいビルが建って、
君らはまたガレージに追いやられてしまったワケだな?
はっはっは。」
- ん〜、言い返せないぞ。
- しかし、前回の Mちゃんのトイレ談議にもあるように、
人間とは適応する動物。
新会社名発表から約 9ヶ月、会社分割から約半年近く、
今やすっかり新会社名に違和感を感じなくなっている自分を発見している今日この頃です。
-
【4/7/2000】
| 知人の従姉妹の娘さん達と。(その二)
|
- 登場人物: 「知人の従姉妹の娘その1」
- 関西弁かつアウトドア指向の彼女は学生時代(?)から約8年間、
北海道の倶知安に住んでいたそうだ。
- てなわけで、要するに前回の続きです。
- 「北海道にいた時、一時期ゴルフ場のバイトしてたんやけどな、
まぁ芝刈専用トラクターみたいのに乗って場内のメンテナンスしてる
間にトイレ行きたくなっても、ゴルフ場も広いし、
わざわざみんなクラブハウスまで戻るのめんどくさいから、
コース脇の白樺の林の中にみんな各々マイトイレ持っててな、
ま、穴掘るだけなんやけど、そこでなー、
用足してるとキタキツネが来るんよ。
次の日行ってみるときれいさっぱりなくなってるからなぁ、
あれ、キレーに食われてるな、キツネに。
うん。」
- まぁ別に野生動物の行動としては特に珍しいわけでも何でもないですが。
- 皆さんもゴルフ場で白樺の林にボールを打ち込んでしまった時には、
足元に気を付けましょう。
キタキツネは風土病エキノコックスとか媒介してて危険ですからね...
ってそうじゃなくて。
- 今書いている時にフと湧いてきた疑問。
肝心のお客さん達が、
そのだだっ広いコース回っている最中にもよおしてきたら、
どうしてるんだろう?
- Mちゃん、ホントに簡易トイレとか設置されてなかったの?
-
【4/7/2000】
| 知人の従姉妹の娘さん達と。(その一)
|
- 知人の従姉妹の娘その1:
- 僕とほぼ同世代(30前後)の日本人女性、
夏は上高地の旅館や穂高の山小屋で住み込みアルバイト、
冬は主に南アジア周辺をバックパックを背負い一人で放浪する、
アウトドアガール。
- 知人の従姉妹の娘その2:
- やはり僕とほぼ同世代の日本人女性、
タイのプーケットで最近まで 2年ほどホテル業研修
(ん? 保育園の先生と言ってたのはタイではなかったか??)
の経験があり、
タイにずっと住みたいと言ってはいるものの、
基本的にインドアガール(と思う)。
- もう一人、「知人の従姉妹の娘その3」と三人で、
知人のうちに日本から遊びに来ているところに、
私も夕食に呼んでもらったの図。
- 補足しておくと、
「知人の従姉妹の娘その1」と
「知人の従姉妹の娘その2」と
「知人の従姉妹の娘その3」の関係は、姉妹関係ではなく、
彼女らもお互い従姉妹同士だと。ややこしいぞ。
- 「でな、チベットでバス旅行してた時にね、
トイレ休憩で数時間に一回バス止まるねん。
- 『はい、どうぞ』って降りてみてもな、
そこにあるのは地平線の向こうまでタダの緑の草原やねん。」
- 「えーだってトイレじゃないのー? どこでするの?」
- 「草原。みんな思い思いの場所にちらばってするんよ。」
- 「え〜? だってそれじゃ見えるじゃない。どうするのー?」
- 「一応な、男の人達が少し草原の奥行って用を足し始めた頃に、
女性客はみんなバスの陰のほうですることはするけどな、
基本的にはただの草原やん。」
- 「だって、ストーカーとか、えー何か絶対覗きにきたりしないの?
そんなの恥ずかしくない?」
- 「別に恥ずかしいことないやん。それが普通なんやて。
だいたいな、
そんな人がやってるのなんかイチイチ誰も見いひんてそんなもん。
誰が見るねんな。」
- 「えー、だって私、園児がウンチするの付き添いとかすると、
絶対まじまじと見つめてしまうよ。
いやーこの子まだ小ちゃいのにでっかいのするなー
とか思いながら。
見ちゃうでしょフツー。」
- 「見いひんて。
あんたがアブノーマルなんやそれ。
」
- :
- 「えー、私はそんなとこ絶対に行けない。」
- 「なんでー? すごいキモチいいでー。
大体な、日本まで我慢できないんやから。
そこにはそれしかないねんから。
」
- 「私なら最初から行かないもん。」
- 「何でよ。
あのへん旅してるとな、許容範囲が段々広くなってくってゆーか。
あ、これでええんや、って思えてくるんよ。
ああいう旅ってな、
今まで体験したことのない色々なことが、本当楽しいよ。」
- 「私は絶対ダメ。
私だってそんなうるさい方じゃないと思うけど、
Mちゃんと違って、
やっぱりコレだけは譲れないっていうもの
があるの。
そんな思いしてまでそんな所で旅したいと思わないもん。」
- 「あんたもしてみたらええんよ、一回行ってみ?
人生変わるかも知れへんよ。」
- 「いい、いい。私はいい。
だいたい、用足したあと手はどうすんの?
紙は自分で持ってってるの?」
- 「(3秒ほど沈黙)
...うるさいなぁー。
そんなディティールどうだってええやん。
なんでそんなことイチイチ訊くねん。
」
- 「なに〜?
今の沈黙は何なのーっ??」
やはり女も男もこれからは逞しくなければ。うんうん。
- あ、ボク? 笑いながら横で相槌入れてただけ。
そうそう、タイカレー、ごちそう様でした。美味かった。
> 知人の従姉妹の娘その2 さん。
-
- 本日の時事ネタ: Volcano Eruption (有珠山噴火)
- ● その一 ●
- 「ヘイ、日本の volcano の状態はどうだい。」
- 「おお、Mt. Usu(有珠山)のニュース? よく知ってるね。」
- 「Yeah. なんか今 Cool (すごい)
なことになってるな。」
- 「(別のアメリカ人メンバ) アハハハ。
でも volcano は
Cool (冷たい)じゃなくて、
Hot (熱い)よ」
- 「Yeaaah, Right!
ニュースとしても今とても
Hot (話題騒然)だな!」
-
- ● その二 ●
- 「で、コーベへの影響は大丈夫なの?」
- 「うん、それは大丈夫。神戸からはずっと遠いから。
Mt.Usu があるのは、日本で一番北の...」
- 「そうそう、北の方の
Tiny Little Islandよね。」
- 「んー、 え? ちょっと待って。」
- 「確か Hokkaido とかいう...」
- 「そうそう。
でも、僕ら日本人からするとちっとも
Tiny Little じゃないんだけど..」
- また、別のメンバは、
有珠山の Live Cam 映像を公開している Web Site にアクセスしたら、
噴火から丁度一時間後だった、惜しいことをした、と残念がってました。
- ところで有珠山は "Mt.Usu" で良かったのだろうか....
- さて、こちらワシントン州で volcano と云えばやはり、
1980年5月18日朝に起きた、州南西部に位置する
Mt. St. Helens
の大噴火が人々の記憶に新しいようです。
この火山から 500km 以上離れたここ Spokane でも、
みるみるうちに暗雲が到達し、火山灰が街に降り注いだそうです。
更に、ワシントンからオレゴンを隔てている筈の北カリフォルニアですら、
突如遠く北の空に発生した暗雲から遅れること数十分、
爆発音まで聞こえたとか。
私も一度だけ訪れたことがありますが、
霧であまり視界は良くありませんでした。
- (※)
"Jazz Bari Jam (ジャズベリー・ジャム)":
- 公で演奏することを目的としない、
純粋に仲間うちだけでアンサンブルを楽しむジャズバンド。
職場の知り合い数人を含むレギュラーな人達は毎週日曜夕刻に
Post Falls (Idaho) の Pittmon 家の納屋を改造したスタジオに集い、
ジャズのスタンダードを中心としたセッションを繰り広げる。
- 私は準レギュラーとして、月に一〜二回顔を出してます。
え? ワタクシメの担当楽器? フルートです。ちょっと意外でしょ?
(始めて 2年未満のビギナーですが)