DX250

DX250

中型自動二輪免許
DXの話の前に、まず自動二輪免許を取ることになった経緯から。
時は1981年春。21歳の時でした。
すでに原付を手放して、頭の中は車のことばかり。毎日毎日車を乗り回していたある日、一緒に走り回っていた、オートバイには全然興味がなかった友人が何を思ったか突然「オートバイの免許、取らん?」と言ってきた。
その当時、会社の後輩がGSX250Eを時々会社に乗って来ていて「いいなぁ」と思っていた時で、即その気になって教習所に通い始めました。

購入
免許を取る前から、買うなら[RZ]と決めていたが、当時給料は殆ど車につぎ込んでいて、それに加えて教習所の費用とちょうど車の車検が重なって、貯金なんか有りゃしない。それでも免許があるとバイクが欲しい。
それでとりあえず中古の安いのを買おうと思い、とにかく在庫の豊富な所ということで、岡崎市のヤマハオートセンターヘ。
安いのが良いと言いながらこだわりがあって、絶対「YAMAHAの2スト」ということで出てきたのが昭和46年式のDX250。6万4千円でした。
今考えると、それを頭金にしてローンでRZを買っても良かったんですけどねぇ。

DX250とは
TZR250のご先祖様。TZRの前のRZ−Rの前のRZの前のRDの前のモデル。
エンジンは、空冷・並列・2気筒・ピストンリードバルブ・ボアストローク54×54。最高出力30ps。
このエンジン形式、冷却方式こそ違えRZ−Rまで同じで350・400と共通のエンジンでした。
TZRからはクランクケースリードバルブ、ボアストローク56×50.7の250専用のエンジンとなっています。

恐怖の2段ロケット
初めての自動二輪車で、それまで試験場のGT380と教習所のホークUしか乗ったことがないので、性能に関しては他車と比較することが出来ず、「これが250か」と素直に受け入れるしかなかったが、低回転ではボワーと走っているのが高回転になるとギュイイイーン!ととてつもない加速をして頭の中が真っ白。それまで原付と、決して性能が良いとは言えない4輪にしか乗ったことがない私には未知の世界で、最初は遥か彼方まで続く長ーい直線でしか高回転は使えませんでした。
それでも、休みの度に走り回っているうちにその性能にも慣れ、道路状況によっては、直線に限ってですが全開での加速を楽しめるようになり、2ストの面白さを教えてくれた1台です。


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