手支持の獲得が出来ていない乳児に「お座りの練習をさせなさい」とアドバイスをするのは間違いです。

 乳児の発達ルートを軽視・無視した育児アドバイスが多くあります。

 標準と考える姿勢発達と運動獲得の経過は右上図で示します。 左から右への進行です。  標準として、肘支持は三ヶ月頃、手支持は六ヶ月頃とされています。

 標準の マイルストーン は自発的な姿勢で観察します。 受動的な姿勢は対象外です。

 右上図に月数は書いてありませんが、運動と姿勢の完成時期の関連は考慮されています。

 四つ這いを獲得すると、図の a → b → c の姿勢変化でお座りを実行します。

 つかまり立ちは、図の a → d → e と進みます。 “四つ這い”の重要性を示しています。

 「お座りが出来ません」 との相談については “四つ這い” までの運動が獲得できているか否かの確認が必要です。 姿勢に関しては “手支持” まで獲得できているか否かの確認が必要です。 更には、月齢も考慮されます。 (ここでは標準からの遅れに関しては検討しません。)

  @ “四つ這い” と “手支持” が確認出来れば、不安は必要ありません。

  A “手支持” は獲得できているが “四つ這い” が不能なら、四つ這いを獲得させるアドバイスは必要となります。

  B “手支持” が獲得できていない乳児には、手支持を完成させるアドバイスが必要となります。

@ の場合には 「お座りの練習をさせましょう」 のアドバイスは必要です。

A B については 「お座りの練習をさせましょう」 で悪影響も予想できます。

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