いざり這い ブリッジ姿勢での移動について

 乳児の運動発達と知的発達は車の両輪にたとえられます。 お互いが刺激をしあって進行します。

 療法が同時進行なら問題は起こりませんが、時にアンバランスな進行をする場合もあります。 

 進行スピードに差違があると、発育に問題を起こします。

 運動発達が少し遅れ気味であっても、知的発達は標準のスピードを保って進行する場合を取り上げます。

 運動発達で移動は乳児が触りたいと欲する物への接近の手段として進化します。 しかし移動の手段である四つ這いの獲得が遅れた乳児では本人の得ている能力を最大に活用して移動を可能にしょうと手段を考えます。

 四つ這いから自動的なお座りを獲得する標準の通過点を無視して、保護者のお座り強制によるお座りの獲得が身についた乳児の場合です。 四つ這いは出来ずに、お座りは可能です。

 この乳児が9ヶ月頃に達すると知的発達は順調な為に、離れた場所にある物を得たいとする欲求は強くなります。 四つ這いは不可能ですからお座りの姿勢で移動する手段を考え出して移動します。 これがいざり這いです。ブリッジ姿勢

 初期から反り返りが強く、お座りは出来ずに月齢を重ねた乳児が、離れた場所にある物を得たいとする欲求が強くなった時、ブリッジ姿勢を確立してこの姿勢での移動を試みます。

 この様な乳児には乳児の運動発達を熟知した専門家の診察を受け、適切な指導を得ることが必要となります。

 ここでは運動発達の遅れを取り上げましたが、逆の場合もあります。 説明は省きます。

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