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いんぷらきっずのQ&A
〜人工内耳装用児のパパ、ママ達の知恵袋〜

<目次>

はじめに

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第1章:手術前の質問
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1001.手術の告知
1002.装用効果
1003.手術前にやるべきこと
1004.手術時の兄弟1
1005.手術時の兄弟2
1006.入院時持参すると便利な物
1007.SPベルトの準備
1008.塗り絵
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第2章:手術後の質問
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2−1:手術(音入れ)直後
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2101.つけてくれません
2102.機器は何がもらえるの
2103.傷口の化膿
2104.皮膚のただれ
2105.人工内耳での反応
2106.日常の観察
2107.チャイルドロック
2108.新品マイクの異常(N24)
2109.痛み・熱
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2−2:日常のメンテナンス
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2201.送信コイルの付け方1
2202.送信コイルの付け方2
2203.日常の手入れ
2204.送信コイルの手入れの方法
2205.スペクトラの掃除
2206.任意保険
2207.ケーブルが届いたら
2208.毎日のチェック
2209.断線・電池切れ
2210.故障の場合のチェック方法
2211.聞こえなくなった時の対処法
2212.予備の用意
2213.電池の減り
2214.ケーブルの寿命
2215.コイルの差込口
2216.電池の寿命
2217.充電式電池の放電
2218.電池の比較
2219.使用電池
2220.乾燥の容器
2221.シリカゲルの再生
2222.乾燥の程度
2223.シリカゲルの再生2
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2−3:修理依頼をしたトラブル
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2301.マイクに穴が
2302.SPが動かない
2303.プールへボッチャ〜ン
2304.マイクの故障
2305.Mランプがつかない
2306.イヤフックの付け根ごと折れた
2307.マイククリーニング
2308.故障の予防策
2309.修理の見積もり
2310.今までの修理のケース
2311.マイクに青カビ
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2−4:おすすめの訓練方法は?
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2401.推奨のリハビリ、訓練
2402.推奨のおもちゃ、あそび
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2−5:汗対策について
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2501.マイクはどこ?
2502.耳かけマイクをブローチに
2503.汗対策、予防法
2504.乾燥の方法
2505.乾燥の目安
2506.接続部分の緩み
2507.故障への気付き
2508.ラップ、カバー
2509.マイクの故障?1
2510.マイクの故障?2
2511.マイクの感度チェック
2512.送信コイルは汗に強いか
2513.送信コイルの汗対策
2514.雨の日の工夫1
2515.雨の日の工夫2
2516.濡れたあとは
2517.水泳の後は
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2−6:静電気対策について
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2601.マップが飛びました
2602.静電気対策の冊子
2603.マップコラプション
2604.再手術
2605.静電気対策グッズ
2606.危険な遊具
2607.静電気対策、夏
28608洋服の着合わせ
2609.コクレア社静電気防止グッズ
2610.コードが電子レンジに触れると?
2611.コイルの静電気防止対策
**.静電気対策まとめ
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2−7:装着方法の工夫について
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2701.装着方法
2702.SP用装用ベルト
2703.コイルの付け方
2704.イヤモールド
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2−8:周辺機器について
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2801.FMって必要?
2802.FM補聴システムの申請方法
2803.FM補聴システムの装着方法
2804.FM補聴システムとAIS
2805.L字型プラグ1
2806.L字型プラグ2
2807.マイク
2808.磁気ループ
2809.製品の移行時には
2810.引っ越しするのですが
2811.コードレス赤外線システム
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2−9:その他の質問
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2901.科学館
2902.体脂肪計
2903.耳鳴り
2904.昼寝の時
2805.搭乗時の注意
2906.ぴっちりした帽子は?
2907.寒暖の差による聞こえ
2908.体育の時間は
2909.運動の制限
2910.SPの衝撃度
2911.頭をぶつける
2912.補聴器の効用
2913.他人への説明
2914.子供を預ける時
2915.危険な音
2916.ドライヤー
2917.パーマ
2918.電極の抜け
2919.インプラントのずれ
2920.インプラントの位置
2921.電話の雑音
2922.携帯電話
2923.マッピングの方法
2924.お面
2925.他の手術と人工内耳
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第3章:成人の方から
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   人工内耳の聞こえについて
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巻末付録
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1.「難聴児の聴覚活用」
2.身のまわりにある電磁波発生源とその安全性
3.コクレア社からのおしらせ
「マップコラプションとスピーチプロセッサの内部電池」
4.コクレア社部品カタログより
「聞こえに異常のある場合」チェックシート


はじめに
人工内耳友の会−東海− 事務局
「いんぷらきっずのQ&A」編集委員会

 私の娘が手術してからもう2年が経過しようとしています。この間、小児への人工内耳は確実に増えて来ました。そして子どもの場合、大人では考えられないような危険性があることや、工夫が必要となる点があったりと、新たな事実が続続と判明してきました。同じ装用者の親同士いろいろと話をしながら、自分だけでは気付ききれない事実に愕然としました。これは、親だけにしかわからないこと、メーカーの説明書・注意書きを読んでも載ってない事が多いのです。一人の知恵ではどうしようもないものですが、何人もの知恵をあわせれば何とかなるのではないかと思い、この書を企画しました。知らなければ知らないで過ごしてきた危険性もあるのですが、親としては、危険性は十分に熟知した上で避ける配慮をしてあげたいものです。

 そこで、人工内耳の先輩方から、今までの経験で感じた危険や、日頃の工夫点を出して頂きました。本文中、「体験A」というのは、先輩パパ・ママ達の体験による答です。良い悪いはありません。こんなことをやった、こんなことがあったという事実を載せました。これを参考に皆さんなりの工夫をお願いします。「専門A」というのは、コクレア社が答えてくれたものです。「成人A」というのは、装用者の成人の方(中途失聴の方が多く、術前後の比較ができる方が多い)が答えてくれたものです。この体験談を出してくれた方々は、N22を装用している方の親が殆どです。今はN24が主流となっていますが、機械は違えど、共通の対策も多いかと思います。今回は、敢えて「聞こえ」に関する疑問や不安は省きました。余りにも千差万別で対処しきれないし、一概に言えるものではないと感じているからです。

 この冊子をお読みになり、皆さんが感じられた事、工夫された事を「人工内耳友の会−東海−事務局」(送付先:〒500−8326 岐阜市吹上町3−12 水口方)当てにお寄せ下さい。これを第一弾として、第二弾、第三弾とより良き物を世に送れればと思っています。そして、親同士情報交換の場にできればと。今回、皆さんの寄せて下さった体験談をまとめていて感じたのですが、体験談も集めれば力になります。一人ではできないことも、みんなで声をあわせて叫んでいけば社会を動かせるかもしれません。第一弾は、本として発行後、同じ内容の物が「人工内耳友の会−東海−」のホームページにて見られるようになっています。
URL http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/
ホームページは、皆さんの寄せて下さったご意見・質問で随時改訂していく予定です。第一弾は、出来としては、満足の行くものではないかもしれませんが、今後への架け橋へなればという思いで作りました。第二弾では、そろそろ思春期にさしかかる子どもの悩みや、周辺機器を使いこなせる子どももでてくるのではと思います。今回はあまり情報提供してもらえなかったN24や、エスプリの情報満載となるでしょう。同じ聴覚障害児を持つ親として、共に助け合っていきましょう。

人工内耳は、日々進歩しています。機械の進歩、子どもの成長もあり、必要となる工夫は時間と共に変わっていく事でしょう。その工夫を共に作っていきましょう。そんなみなさんの指針となれば幸いです。
 最後に、編集を手伝って頂きました方々、情報を提供して下さった皆さん、コクレア社の方々、ありがとうございました。

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