メツォヴォ散歩
(滞在日2002年4月30日)


メツォヴォへの道

    カランバカのバスターミナルからイオアニア行きのバスに乗りました。
    バスは川沿いの小さな村を通り過ぎながら進みます。
    バスが配達も兼ねているのか、バスの運転手が新聞や荷物を停留所の前の店に放り投げていました。
    やがてバスはピンドス山脈を越えて行きます。
    ギリシャにもこんな険しい山があったのかと思うようなヘアピンカーブの連続です。
    周囲はうっそうとしたブナやモミの森。このあたりには狼や熊も生息しているそうです。

メツォヴォ遠望
    自動車道路としてはギリシャで最も標高の高い峠(標高1705m)を越えると、山の斜面に張り付いているようなメツォヴォの村が見えてきました。

メツォヴォ散歩

    バスは村の中心の広場に着きます。
    この広場の周囲には土産物屋やレストランがたくさんあって、村一番の賑いをみせています。
    土産物屋の店先には、この地方の色鮮やかな刺繍や木彫りなどの民芸品が並んでいます。
    また、ワインや鱒の燻製やチーズなどの食料品も並んでいて、特にメツォヴォチーズは有名なんだそうです。

    少し歩くとプラタナスの大木が並ぶ広場があって、その正面にアギア・パラスケヴィ教会があります。
    この教会にはさまざまなモチーフが彫られた18世紀の聖画が保存されています。
    メツォヴォは山の斜面に階段状に家が建っています。
    広場から続くメインストリートを行き、小道をちょっと上ったところに大衆芸術美術館があります。
    ここはアテネ工科大学を創立したミカエル・トシツァの邸宅で、中にはこの地方の工芸品、家具、絨毯や刺繍などの大衆芸術やイコン画などが陳列されています。
    また絵画陳列館には19、20世紀のギリシャ絵画が展示されています。

美術館周辺は古い界隈
    中央広場に戻り、反対側に進むと「Agios Nikolaos」と書かれた矢印の案内板があります。
    今回は時間がなくて行けませんでしたが、この表示にしたがって坂道をどんどん下りて行くと、25分くらい歩いたところに聖ニコラオス修道院があります。
    ここには中世のイコン画や彫刻、16〜17世紀のフレスコ画などがあるそうです。


町の中央の公園からの眺め



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