トロイ遺跡
(滞在日1998年4月27日)


シュリーマンが生涯、情熱を傾け発掘したトロイの遺跡。ホメロスの「イーリアス」に謳われたトロイの伝説の舞台は、チャナッカレの町から車で約30分、今ではのどかな農村風景の広がる中にあります。

ドルムシュに乗って

    「トロイ」は現代のトルコ語では「Truva(トルヴァ)」と言います。
    チャナッカレの町から南に30kmくらいに位置し、サル川近くのドルムシュガラジ(乗合タクシー乗り場)からドルムシュで行くことができます。乗り場ではその辺にいるおじさんに「トルヴァ?」と聞けば、トルヴァ行きの車まで連れていってくれるでしょう。
トロイ遺跡

    ドルムシュはトロイ遺跡の門の前で止まります。
    入場券を買って中に入ると、まず大きな木馬が目に入ります。トロイの木馬の故事にちなんで20年ほど前に作られました。中に登ることもできます。その右側に小さな資料館があります。
    遺跡はその先に広がっているのですが、いろいろな時代の遺跡が重なり合っているため、その全貌ははっきりしません。わずかに建物の一部であることを物語るように石が積み上げられているだけです。それでも神話の世界がここで繰り広げられていたと思うと感無量です。
    遺跡はゆっくり歩いても1時間ほどで周れます。遺跡から眺める景色は一面の野原で、かつての栄華を偲ぶようなものは何もありません。
トロイの遺跡
トロイの遺跡
トルヴァの村
    トロイ遺跡の門の前の道を渡った所に、みやげ物屋が2軒ほどあります。ここでドルムシュが来るのを待ちます。
    しばらくするとパッパーとクラクション。ドルムシュがやって来ました。手を振って車を止め、乗せてもらいます。
    その後も車は村の中をクラクションを鳴らしながらゆっくりゆっくり走ります。クラクションを聞きつけて道を走ってくる人、チャイハネから出てくる人。のんびりした村の様子がうかがわれます。がちょうが庭を散歩し、花が咲き乱れるトルヴァの村。トロイの遺跡もいいですが、のどかなトルヴァの村をぶらぶら歩くのも楽しいかもしれません。
トロイの村



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