バート・ヴィンプフェン散歩
(滞在日1998年1月2日)


バート・ヴィンプフェンへの道(ハイルブロン)
    ハイデルベルクからの列車は2両編成のワンマンカー。
    列車はネッカー川沿いを走り、1時間ほどでバート・ヴィンプフェンの駅に着きます。降りる時は扉の横のボタンを押して扉を開けるのですが、なぜか何度押しても開きません。そうこうするうちに列車は発車してしまいました。
    しかたなく、その先のハイルブロンの町まで行くことにしました。
    ハイルブロンはこのヴュルテンブルク地方の中心都市です。
    駅から町の中心の市庁舎広場までは歩いて10分ほど。
    市庁舎の壁には見事なカラクリ時計があります。
    この地下にはヴュルテンブルク料理で有名なレストラン「Ratskeller」があります。残念ながら時間の都合で入れなかったのですが、近くのお店でこの地方の名物マウルタッシェンを食べました。



    市庁舎のカラクリ時計
市庁舎の時計
    駅に戻り、折り返しの列車に乗ると、今度はちゃんとバート・ヴィンプフェンで降りられました。
    小さな駅ですが観光案内所は充実しており、町の地図やパンフレットがもらえます。

バート・ヴィンプフェン 上の町(旧市街)

    地図に従って坂道を歩いて行くと城門があります。
    ここから先が城壁に囲まれた上の町です。
    町の東側には、町を守るように赤の塔(Roter Turm)があります。12世紀のシュタウフェン王朝時代の建造で、その名の通りこの地域特産の赤色砂岩で作られています。ここに登るとネッカー川の流れや下の町を見ることが出来ます。

    この町のシンボルでもある青の塔(blauer Turm)もシュタウフェン王朝時代のもの。王朝滅亡後も物見やぐらとして19世紀まで使用されていました。上からの眺めは素晴らしいそうですが、年末年始のせいか閉まっていました。青の塔の西にある宮廷礼拝堂の一部は現在では博物館となっていますが、こちらもお休みでした。その横には美しい柱廊が残っていました。


青の塔
町並みと青の塔
    お正月のためかお店も観光施設もやっていないところが多かったので、ひたすら町を歩きました。
    中世の雰囲気を伝える古い民家は木組みの模様が美しく、町並みには調和を感じます。家々の間からは青の塔が覗き見えます。

    町の中ほどに面白いブタの博物館がありました。ここには世界中から集められたブタの人形や置物や絵や、とにかくブタに関する物が所狭しと並べられています。中には日本の蚊取り線香を入れる陶器のブタもあったりして、なかなかおもしろい所でした。
クリスマスの飾り
クリスマスの飾り

バート・ヴィンプフェン 下の町
    城壁の上から眺めた時、下の町に大きな教会があるのが見えたので行ってみることにしました。
    駅から反対側に歩くこと15分くらい。堂々とした教会で、ロマネスク形式の西翼は10世紀に、ゴシックの本堂と内陣は13世紀に造られたそうです。教会の売店には美しいキャンドルが売られていました。
    教会からネッカー川沿いを歩いて戻ると、橋の向こうに青の塔の美しいシルエットが見えました。
ネッカー川より
ネッカー川岸より


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