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2000.04.30 今日もいい天気。 おいしい朝食を食べて、この宿での最後のひとときを過ごす。 今日はロクフォールまで行くというスガコさんたちを見送った後、シャルルにフィジャックの駅まで車で送ってもらった。 トゥールーズ行きの列車は2両編成のローカル列車。この日も10分程度だったけれどやはり遅れていた。 途中で車掌さんが何か聞いてまわっている。 どうやら途中でアルビ方面に乗り換える人がいないか聞いているようだ。 乗り換える人がいたら、きっと接続列車に待っててくれるように連絡するのだろう。 こうしてどんどん列車が遅れていくんだろうなあ・・・。 また車掌さんが何か聞きに来た。今度は次の駅で降りる人がいないか聞いているようだ。 誰も降りる人がいなかったらしく、なんと列車はその駅に止まらないで通過してしまった。 (時刻表ではちゃんと止まることになっていた。) 乗る人もいなかったみたいだけど、バスじゃないんだから・・・。 トゥールーズの駅で、今晩23:18発のニース行き夜行列車の予約をした。 コインロッカーに荷物を預け、カルカッソンヌへ向かう。 ここのコインロッカー室は入り口に係員がいて、預ける荷物のX線検査があった。 これまでいろんな駅で荷物預けたけれど、こんなのは初めて。 |
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世界遺産にもなっている城塞都市カルカッソンヌ。(1997年登録) カルカッソンヌの駅から城壁までは歩いて20分ほど。 途中のオード川からは城塞の姿がよく見える。 ポン・ヌフ(新橋)から眺めると、オード川に架かるポン・ヴュー(旧橋)とその向こうの城塞の姿は絵葉書のようにきれいだ。 川辺に降り、その雄大な景色をしばらく楽しむ。 中世の戦乱の時代には、ここを舞台にどのような物語が繰り広げられたのだろうか。 |
![]() ポン・ヴュー(旧橋)と城塞 |
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オード門から城壁の内部に入る。 シテと呼ばれる城壁の内部は、ひとつの町のように広く、現在も1000人ほどの人が住んでいる。(シテ内にはホテルもある。) 城壁内はガイド付きの見学ツアーがあるが、英語のツアーには時間が合わなかった。ガイドがあればもっと詳しく見れたのに…とちょっと残念。 城壁は四角い石を規則的に組み合わせて築かれていて、とても堅固だ。 現在の城壁は19世紀に再建されているそうだが、この要塞を攻めるのは至難の技だったろう。 |
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トゥールーズに戻り、町中を散歩した。 この町は旅の最初にも立ち寄っていたが、そのときはオーギュスタン美術館を見ただけで観光はしていなかった。 トゥールーズはフランス南西部の中心都市。 1998年のワールドカップで日本戦の会場となったので、日本での知名度は一気に上がった。 駅のすぐ前を世界遺産のミディ運河が流れている。(1996年に登録) 17世紀に作られたもので、トゥールーズと地中海の港町セートを結んでいる。 この運河のおかげで南仏の商業が発展したとか。 幅2〜3メートルほどの小さな水路で、そんな重要な運河だとはとても思えなかった。 駅から地下鉄で2駅のキャピトル広場へ。ツーリストオフィスもここにある。 |
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キャピトル広場から歩いて5分くらいのところにあるジャコバン修道院はドミニコ修道会の修道院。 13世紀の建造で、ここの鐘楼は南フランスの多くの大聖堂のモデルになったという。 ここは中庭とそれ囲む回廊が美しい。 シンメトリーに刈り込まれた緑と直線的な糸杉のおりなす構図は、きっちりと描かれた絵画のようだ。 アルビの町のサン・サルヴィ教会にも同じような美しい回廊があったが、洗練さではこちらのほうが上だと思った。 |
![]() ジャコバン修道院の中庭 |
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キャピトル広場から北に歩くと、前方にはサン=セルナン・バジリカ聖堂の大きな塔がそびえる。
サン=セルナン・バジリカ聖堂は11〜12世紀にかけて建造されたロマネスク様式の教会。 |
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ロマネスク様式としては非常に大きく、塔の高さは150メートル。
この町のシンボルになっている。 塔は赤いれんがで作られており、夕陽を浴びてさらに赤く輝いていた。 建造当時のトゥールーズの町は、商業の発展によって街が急拡大し、石材不足だったそうだ。 そこで街の建造にはガロンヌ川の粘土を使ったれんがを用いたという。 当時の街の名残りは、今ではこのサン=セルナン・バジリカ聖堂とオーギュスタン美術館にだけ残っている。 |
![]() Basilique St-Sernin |
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夕暮れのガロンヌ川を散策した。
川沿いの遊歩道はアンリ・マルタンの散歩道と名付けられている。 ジョギングする人、犬の散歩する人、連れ立って歩く学生達…。のどかな散歩道だった。 旧市街で食事をしてから駅に戻った。 22時半くらいにロッカーの荷物を引き取り、ホームに行く。(ここのロッカーは23時に閉まってしまう) やがてやってきた夜行列車に乗り込むと、切符に記された番号のクシェット(日本でいうB寝台)にはすでに人が寝ていた。 声をかけても返事がないので、車掌さんをひっぱってきて事情を説明する。 車掌さんは切符と寝台を確認すると、あっさり「こっちの寝台を使え」と向い側の寝台を指差す。 なんかいいかげんだなあ。 この寝台の人が乗ってきたら追い出されちゃうんじゃないかとちょっと心配だったけれど、いつのまにか眠りの中だった。
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