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■2003/07/17 Last update ■2003/10/17 Renewal
オランダ・ベルギーの旅
(2003.05.01〜08)
2003/05/01(Thr)
関空10:30発のKLM868便で一路アムステルダムへ。
ほぼ定刻の現地時間15:30頃、アムステルダムに到着。
空港内の銀行で両替してから鉄道駅へ向う。
到着フロアから駅の標示にしたがってエスカレーターを降りたら、すぐホームに出てしまった。
あわてて空港フロアに戻って切符を買う。
ヨーロッパではたいていそうだけど、改札がなく車内で車掌さんが検札する。
オランダでは必ず検札があったし、車内で切符を買うと割高なので、急いでいても切符は駅で買ったほうがいいみたい。
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20分ほどでアムステルダム中央駅に到着。
1889年建造のレンガ造りの立派な建物は、東京駅のモデルになったとか。
古めかしい外見に似合わず、中はスーパーやファーストフードのお店もたくさんあって機能的。
ガイドブックには「駅周辺は治安が悪い」と書いてあったけれど、昼間歩く分には特に危険は感じなかった。
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アムステルダム中央駅
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駅を出て、まずは情報を仕入れるために駅前のVVV(観光案内所)へ。
中はすごい人!特にホテル案内の窓口はドアの外まで並んでいた。
ちょうど花のベストシーズンだからかな?
めげずに並び、キューケンホフ公園の入場クーポンとバスチケットを手に入れる。
ここでふと目についたオレンジ色の張り紙。
『国立美術館は休館中』…ショック!
窓口のお姉さんにも確認したけど、やっぱり休館中でいつ開館するかわからないとのこと。
以前アムステルダムに来た時行けなかったので、今回は楽しみにしてたのに…つくづく縁がない。
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ダム広場の中央にそびえる戦没者慰霊塔の横を通り、トラムの走るメインストリート、ダムラック通りを渡る。
ダム広場の西側には王宮がある。
もともとは1655年に市庁舎として建造された建物で、フランス侵略時代にルイ・ナポレオンが王宮として接収し、現在は迎賓館として使われているらしい。
その北側にあるのは新教会。
15世紀の建造で、歴代の王(女王)の戴冠式が行われる由緒ある教会だ。
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王宮の裏のショッピングセンターを覗いたりしながら、道をさらに西に進み、いくつか運河を越えると西教会の高い塔が見えてきた。
塔の高さはアムステルダム一(85m)。
ここの墓地にはレンブラントが眠っている。
中に入ろうとしたら、もう見学時間が終わっていた。残念。
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西教会の塔
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西教会のすぐ裏にアンネ・フランクの隠れ家がある。
たいていの観光地は17時か18時に閉まってしまうけれど、ここは21時まで開いている。
この時間でも入口には行列ができていた。
アンネとその家族は1942年から1944年までの2年間をこの家で過ごした。
この建物には表の家と裏の家があって、表の家はアンネの父親が経営していた会社の事務所だった。
そして表の家の奥に、アンネ達が隠れ家として使っていた裏の家がある。
カムフラージュの本棚の横を通り、裏の家へ。
この2フロア4部屋ほどの狭い場所に8人が住んでいたという。
外に出ることもできず、物音をたてないように、この狭い閉ざされた空間で暮らすことは、多感な年頃の少女にとって、どれほど辛いことだっただろう。
そんな中でも希望を失わず、日記に日々の生活を記しながら、自由になれる日を待っていたアンネ。
その生活が断ち切られたのは1944年8月。
順路の最後の部屋に、ここに住んでいた8人の顔写真と彼らのその後の消息が簡潔に記されている。
生還したのはアンネの父オットーフランク氏ただひとり。その事実に胸が詰る。
当時の厳しい状況を考えると、アンネの日記が残されたことは奇蹟のように思えてくる。
「書くこと」で人々に役に立ちたいと考えていたアンネの心が通じたのだろうか?
戦争という狂気を忘れないためにも、アムステルダムを訪れたらぜひ寄って欲しい場所だ。
外に出ると、運河沿いの緑が妙に眩しかった。
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帰り道、スーパーマーケットでお買い物。
外国のスーパーマーケットを探検するのは楽しい。
物価調査にもなるし、特に食材のコーナーには買ってみたいものがたくさんある。
ここで「スパ」という銘柄のミネラルウォーターを買う。
「スパ」と言えば温泉の代名詞だが、実はベルギーの温泉地の名前。
オランダやベルギーではこのミネラルウォーターをよく見かけた。
硬度が低めで日本の水に味が近いような気がする。
美味しかったので、この旅行の間中、水を買う時はいつも「スパ」を選んでいた。
夕食はダムラック通り沿いの、『郷土料理が食べられる』とガイドブックに書いてあったお店で。
メニューを見てもよくわからなかったので、お店の人にオススメを聞く。
Dちゃんが魚料理を頼み、私はもうひとつのよく分らない料理を注文。
出てきたのはソーセージとマッシュポテト(?)を盛り合わせたようなもの。
ガイドブックの料理ページからスタンポットという料理だと判明する。
ポテトをニンジン、タマネギなどの野菜とゆででつぶしたもので、3種類ほど違う味付けのものが乗っている。
ザワークラウト(オランダではズールコールというらしい)入りのものがさっぱりしてて気に入った。
Dちゃんの方は3種類の魚のソテー(?)。
こちらもポテトの付け合わせがたっぷりで、かなりのボリューム。
ふたりとも料理を食べるのが精一杯で、パンを食べる余裕がないくらい。
外国へ行く度に思うけど、日本人の胃袋ってほんとに慎ましい。
食べ終わって店を出たのが9時頃。まだ外は薄明るい。
ダム広場の土産物屋で絵葉書と切手を買ってホテルに帰る。
―こうして旅行初日は終わった。
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本日の出費(2004/04/28)
水やチップなど細かい出費は省いています。
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鉄道(空港-駅)
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3.1ユーロ
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回数券
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6.2ユーロ
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クーポン(キューケンホフ公園)
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11.5ユーロ
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ホテル代(2泊ひとり当り)
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120.0ユーロ
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アンネの家
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6.5ユーロ
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夕食(二人分)
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41.5ユーロ
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絵葉書と切手
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1.55ユーロ
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