テラ:ザ・ガンスリンガー

 背景世界設定およびルールシステムにおいて、以下に提言を述べる。



背景世界設定について

 1980年代以降の西部劇の重要な魅力の1つに、インディアン、黒人奴隷、中国人労働者といった社会的な負の側面がある。
 個人的には、『天羅万象』がそうであったように、『テラ:ザ・ガンスリンガー』にも“負の側面”を含んだ世界背景設定を期待していた。しかし、意図的なのか、どうもその方面のギミックが弱い。
 インディアンに相当する“オウガ”も現時点の設定では悲惨さを感じさせる存在では無い。赤石絡みで将来の致命的な衝突を暗示しているのみである。
 黒人奴隷その他に相当する設定に関しては全く存在しない。

 また、“巨大蒸気機関車”という設定をゲームの中心に据えているが、個人的にはこの扱いも量りかねている。『トーキョーN◎VAレボリューション』では、舞台を“トーキョー”という1つの町に限定する事を推奨して成功したが、私の中では“巨大蒸気機関車”は“トーキョー”にはなり得ない。むしろ、場合によっては通常の西部劇が備えている劇作ギミックと矛盾しかねないとも思っている。

 よって、個人的には『テラ:ザ・ガンスリンガー』の世界背景設定を独自色のある解釈を加えた上で遊んで行くつもりである。具体的には、各シナリオや、“司書による『Bea−Kid’s』のコメント”を参照して欲しい。



ルールシステム

 何度か遊んでみて、オリジナルのルールでは、意図したセッション運営ができない事がままあった。そこで私たちは、幾つかのハウスルールを採用しているので、以下に列記する。

●組み合わせ判定の制限
 組み合わせ判定(P136)において、数の制限を加える。
 基本スキルの「レベル」個までのSA、マニューバしか組み合わせる事ができないものとする。

●パワーチップによる“維持コストの支払い”の変更
 パワーチップによる“維持コストの支払い”は、1枚あたり25ドルとする。

●カウンターチップへカウンターチップを不許可にする
 P162欄外に「“カウンターチップ”へ“カウンターチップ”」に関する記述があるが、これを認めないものとする。パワーチップがカウンターされたら、それを再カウンターする事はできない訳である。

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