足は第2の心臓

 よく「足は第2の心臓」と言われます。「足の裏には、全身の重要なツボがたくさん集まっていて、足のコンディションを整えておけば健康を保てる」という考え方からきているようです。でもそれは、実は少し間違っているのです。

【「足は第2の心臓」の意味】

 人間の血管を、動脈と静脈に分けてみてみましょう。
 心臓(ポンプ)の働きで、動脈を通してきれいな血液が全身(筋肉や内臓など)に送られます(動脈血)。各内臓などで仕事をした血液は、静脈を通して心臓に帰ってきます(静脈血)。
 動脈は「動く脈」です。手首のところで脈拍数を計るのは、動脈を触っているのです。動脈血は、心臓の働き(力)によって運ばれます。
 静脈は「静かな脈」です。静脈は心臓の働き(力)の影響をほとんど受けません。静脈血は、周囲の筋肉の収縮などによって血液を運びます。
 人間が立っているとき、血液は重力の影響で脚の方にたまりやすくなります。そこで、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)などが静脈を圧迫して、血液を上へ押し上げます。このような働きを「骨格筋ポンプ」といいます。この、ふくらはぎのポンプ作用を、心臓の働きになぞらえて「足は第2の心臓」というのです。

【足がむくむときは】

 健康者でも、夕方になると足がむくんでしまう方がいます。足がむくまないようにするためには、足の筋肉を適当に使えばよいわけです。
 歩く = スニーカーなどの歩きやすいはき物をはいて、5分ぐらい歩きます。
 足首を動かす = 椅子に座ったままで、足首の関節を、しっかり伸ばしたり、反らせたりを繰り返します。また、かかとを床に付けて、足首を内側・外側にぐるぐる回します。
 はき物 = 厚底靴やハイヒールなどをはくと、足首の関節が固定されてしまって十分に筋肉が働かずに、足のむくみを作ってしまいます。通勤時など、周りの目が気になるような場では恰好よいはき物を、仕事中など周囲の目を気にしなくてもよいような場では足首を固定しないような歩きやすい靴をと、はき物を上手に使い分けることで、足のむくみはかなり防ぐことができるのです。


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