ピポ王子
訳:榊原 晃三
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- 初めて読んだときには、それこそネバーエンディングストーリーの一種だと思いました。無理やりに望みをかなえた代償は果てしなく続くのだと
- で、しばらくたってミヒャエル・エンデの「鏡の中の鏡」を読んで、「お、こりゃ一緒だ」と思った次第です。エンデを読んだことのある方は大体見当がつくでしょうが、「決して得られぬものを手に入れようとすると全てを失う羽目になる」というのが正直な印象ですね
- 王子ピポは逃げてゆく過去を繋ぎとめようとして、捻じ曲げられた時間の輪の中に入り込んでしまったという訳です。更にエディソンのウロボロスでも同様のモチーフが扱われていますので、興味のある方は是非ご一読を
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