レ・ミゼラブル 1999.V

1999.7.26

 とうとう行ってしまいました、今年3回目のレミゼ。
 夏休みに予定してた青森旅行がダメになった落ち込みから立ち直った途端、思いついたのがレミゼのことだったってんですから、もう相当ハマってますね。
 今回は急に思い立ったので友達を誘う余裕もなく、一人で行くことに。昼休みに公衆電話から電話してチケットをGet! L−13。少し後ろで左寄りで、あんまりいい席じゃないかなーと思っていたんですが、行ってみると舞台全体が見渡せる割に役者さんの表情も(前の方にいてくだされば)結構わかるというよい位置でした! やはり観劇は平日に限りますねー。

 今回のキャスト。ジャン・ヴァルジャンに鹿賀丈史さん(初!)、ジャベール村井国夫さん、コゼット早見優さん、マリウス戸井勝海さん(お気に入り)、エポニーヌ本田美奈子さん(相変わらず可憐です)、ファンテーヌ岩崎宏美さん、アンジョルラス岡幸二郎さん(!)という、かなり私の指向にぴったりな配役でした。
 今回の目的は、鹿賀さんのヴァルジャンを初めて観よう&戸井さんのマリウスをもう一度!です。岡さんのアンジョルラスはもちろんお約束。
 鹿賀のヴァルジャンは、滝田さんと比べるとお声が柔らかいというか、より感傷的というか…… 滝田さんのお声って、何だかとってもどっしりしてるじゃないですか。重厚というか。鹿賀さんはそういう感じじゃなかったです。だからどっちかいいって訳ではないんですが。でも「彼を帰して」は鹿賀さんの方が個人的に好みですね。
 戸井さんは前回の方がよかったかも。今日はやや声がうわずってたよーな……最初のエポニーヌとのシーン、ちょっとはしゃぎ過ぎでは? いえね、やっぱりかっこいいですけどね。存在感ありますし。「カフェ・ソング」、よかったですよ。この人のマリウスはやっぱり憎めないです。
 さて、お約束の岡さんです。この方のお素敵さに関してはさんざん言ってますので繰り返しません。今回はセリフがないときの動きに注目してみました。学生達を力づけようとしている時なんか、この人についていこう!って思わせる感じですね。そして、エポニーヌが死ぬとき。横にいたガブローシュの肩に手をおいてましたね。更に、ヴァルジャンがジャベールを逃がすシーンの時、後ろのバリケードの上ではエポニーヌの死にショックを受けているマリウスを励ますように肩をたたいてました。細かいとこまできっちりと演じられてるんですね。それは他の役者さんにも言えることですが。ほんと、質の高い劇ですよね、レミゼは。
 今日は拍手が結構玄人的で、ちゃんとバリケード壊滅の時も拍手が起こりました。これはうれしかったな。

 そして、今回は体調のせいか珍しくほんとに涙が出てしまいました。
 私が泣けたのは全てエポニーヌがらみ。「プリュメ街」の辺りから既に泣けてしまいました。「One My Own」はもちろん。
 今日のエポニーヌは、いつもよりちょっと子供っぽい感じがしました。「心配してくれた 好きなの あたしを」のところでマリウスを指さすところとか、死にかけてるときにマリウスの腕をたたくところとか…… それでいっそういたいけで健気に見えたのでしょうか。一人マリウスのことを想っているところは、切なげで子供の恋なんて感じではないんですけどね。やっぱりレミゼの真のヒロインは彼女だ!

 前回CDを買ったので、だいぶ曲を覚えました。それで、レミゼのオペラ的要素、同じモティーフが何度か使われているのを確かめることができました。ヴァルジャンが仮出獄許可書を破り捨てる場面と、ジャベールの自殺の場面の曲が同じなんですね。なるほど、という感じです。それから、ファンテーヌとエポニーヌ。無償の愛ってところでつながってるんでしょうか。だからラストで二人がヴァルジャンを迎えに来るのかな……

 ラストのお花。今日はマリウス戸井さんが左側に来てくださったんですが、L列では届きようもありませんでした。グランテールさんは右側だったなぁ。
 来年はお花がもらえるような席に座りたいものです。
 実は今回は、カーテンコールで本田美奈子さんが出てきた時、一人で「エポニーヌ!」とコールしてしまいました。何だか今回はいつもに増して彼女に感動してしまったんですよ。

 今年のレミゼはこれで終わり。(千秋楽29日だしね) 来年も初日で観るぞ!

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