2006年 レ・ミゼラブル
今年のレミゼは帝劇が改装中ということで日生劇場での公演でした。
日生劇場は帝劇と比べるとだいぶ小さく、座席と舞台の距離がとても近く感じましたね。席がよかったということもあるんですが。また友人にチケットを取っていただいたんですが、2回のうちの最初がC列11番、次がH列の18番で、1回目は前から3列目な訳ですし、2回目はほぼ真っ正面で、両日とも役者さんの表情までよく見えるいい席でした。いつもありがとうございます!
さて、今回のキャストは、バルジャンは1回目は山口祐一郎さん、2回目は今井清隆さんでした。何と、長年観てきたのに山口さんのバルジャンは今回が初めてですよ! 確かにかっこいいなと思いましたが、バルジャンとしての私の好みは滝田栄さんが一番なんですよね…… その点では今井さんもちょっと違うんですが、どっちがらしいかというと今井さんですかね。山口さんはやっぱりお若いですから。
ジャベールは、1回目が今拓哉さん、2回目が岡幸二郎さん。お二人とも背が高くてジャベールの黒コートが似合ってかっこいい! 特に岡さんは、その立ち姿の美しさに釘付けになりますね。でも、どちらかというと悪役のはずのジャベールがあまりにも美しく見え過ぎてしまうという難はあったのですが、今回の岡さんは美しく聞こえ過ぎない歌い方をしようとなさっているように思われました。それでもやっぱりステキなんですけどね。
エポニーヌは両日ともANZAさん。可愛らしくてなかなかよかったですが、やっぱり私にとっては最高峰のエポニーヌは本田さんなんですよね……ご冥福をお祈りします。(ロビーで骨髄バンクの紹介をやっていました。私は条件が合わなくて登録できないのが残念です)
アンジョルラスは両日とも東山義久さん。この方は見る度にアンジョルラスらしくなってきている気がしますね。今回も歌が前より良くなっていたと思います。
ファンテーヌは1回目はシルビア・グラフさんで、2回目はマルシアさん。現状は対照的なお二人ですが、ファンテーヌとしてはあんまり差はないかなぁ。どちらかと言うと私はマルシアさんの方が好みですね。
マリウスは両日とも藤岡正明さん。マリウスとしては恋に夢中な感じが出ててそれなりだったと思うんですが、ちょっと髪型がイマイチだったかな…… カフェソングはよかったです。
コゼットは河野由佳さん。この人は何度も観ているので……
テナルディエはもちろん両日駒田一さん! やっぱりはまり役ですね! おもしろいし歌はうまいし。マダムは1回目は瀬戸内美八さん、2回目は田中利花さん。森さんが観られなかったは残念ですが、田中さんはタナボタ企画に何度かゲストで出ている方なんで懐かしかったですね。
さて、私の拘り。グランテールとガブローシュ。
グランテールは両日とも伊藤俊彦さんで、ガブローシュは1回目が大久保祥太郎くん、2回目が桝井賢斗くん。二人とも元気でガブローシュらしくてよかったです。弾丸入りの袋は、大久保くんの時は残念ながら届かず、桝井くんの時は見事な投擲で届いてましたね。
グランテールとガブローシュの仲良しぶりは今回も微笑ましかったです。やっぱり、ガブローシュとの関係をグランテールに集約させたことで感情の流れに説得力が増しましたよね。
グランテールには今回も注目してて、エポニーヌの死の場面でアンジョルラスと視線を交わすところ、マリウスを慰めるところ、ガブローシュの死を嘆くところ、アンジョルラスがバリケードを駆け上がっていく前に視線を合わせるところ、最後に酒瓶を振り回しながら撃たれるところと、じっくり観てしまいました。
それと、席がよかったので結婚式の場面でもグラン役の伊藤さんを探してみたんですが、かなり弾けた踊りを見せてくれてましたね。
今回は学生さん達もよく見えたのでいろいろ把握しようとしてみたんですが、1回目のクールフェラック役の人が(タイムレンジャーの直人さん似で)かっこいいなぁと思いまして……たぶん、横田大明さんという人だと思います。今度から注目してみます。クールフェラックもなかなかいい役ですよね。ナンバー2的存在で、ちょっとお堅くて。砦の恋物語にも今回目を向けてみたんですが、隣りに座ってるだけで全然何もできないでいるのがかわいかった。他のカップルは情熱的なんですが。
最後にカーテンコールですが、山口さんの日はさすがに濃いファンがいるだけにすごかったです。何回繰り返したか覚えてないくらいです。最後に山口さんがリトルコゼットとリトルエポニーヌを連れて現れて、ようやく治まった感じでした。あれが最後のお約束なんですね。
今井さんは最後にファンテーヌのマルシアさんと一緒に投げキスをしてました。この時はジャベール岡さんとテナルディエ駒田さんが腕を組んで現れたり、グランテール伊藤さんがスキップしてたり、なかなかおもしろかったです。
以上、2006年のレ・ミゼラブルでした。