2004.7.2 レ・ミゼラブル コンサートバーション その1
今年のレミゼはコンサートバージョンです。
もうレミゼから退いてしまった方々もゲストとして出演され、新旧の豪華共演で途轍もなく観応え聴き応えがありそう!
これは何があってもチケット取ろうと思って頑張りましたが、仕事の忙しい時期と重なっているので日程が厳しい上、公演数が少ないのでチケット争奪戦も激しく、自力で確保できたのは1公演のみでした。でも、役者さんのファンクラブに入っている友人のおかげで、何と初日が観られることになったのですよ! しかも、7月18日の昼公演も! いつもありがとう、友よ!
(ちなみに自力で行くのは7月15日の夜公演です)
さて、初日の7月2日夜公演。ボーナス計算の真っ最中だったのですが、前日に風邪で休んだ人、当日にお子さんの学校の用事で休んだ人がいましたので、割と罪悪感なく出てくることができました。(てか、ちゃんと1日仕事はしたんですよ。残業をしてこなかったというだけ。でも、残業するのが当たり前の時期なんで、どうも落ち着かなくて) 一応謝ってから出てきたのですが、事情を知ってる同僚は「早く行きなよ!」と送り出してくれました。(その彼女とは18日に一緒に行きます♪ 私よりもずっと演劇通なので楽しみ〜)
今回のキャストは、ジャン・バルジャンに今井清隆さん、ジャベールに鹿賀丈史さん、ファンテーヌに岩崎宏美さん、マリウスに石川禅さん、テナルディエに駒田一さん、マダム・テナルディエに森公美子さん、アンジョルラスに岡幸二郎さんという最高のキャストでした! ちなみにエポニーヌは坂本真綾さん、コゼットは河野由佳さんでした。
席は2階席でしたが舞台に近くていい場所でした。チケット取れただけでもすごいことなのに……ありがとう、友よ!
コンサートバージョンということで、一番前にマイクが並んでいて、その後ろに出番待ちの間に座る椅子があり、その後ろにオーケストラという配置でした。一番後ろにはスクリーンがあって、省略される部分のストーリーの説明とか、ミュージカルの場面とかが映し出され、一部歌っている人のナマの映像も映し出されるという演出でした。
最初、こういうやり方だとのめり込めないんじゃないかと思っていたんですが、聴いているうちにどんどん引き込まれて気が付くとミュージカルバージョンに負けないくらい感動していました。ソロがじっくり聴ける点はこちらの方がいいかもしれません。省略されている部分もがしがしありましたが、それほど納得できないというものではなかったですね。(一つだけ、どうしても受け入れられないことがありましたが、それは後述します) ちょっと気になったのは、背の高い人が歌った後に背の低い人が歌う時、マイクの角度を直してから歌っていたところ。興ざめしちゃうよな〜 次の人のためにマイクを下げてあげている方もいらして、それを目撃した時は「おお、紳士!」と好印象だったのですけど。(でも誰だったか思い出せない……)
今井バルジャンはさすがに素晴らしかったです。私にとってベストバルジャンは最初に観た滝田さんなんですが、今井さんのバルジャンも存在感があって負けていないですね。鹿賀さんは、最初の方はちょっと調子が出ていないような気がしたんですが、すぐにそんな印象は消えて、ジャベール自殺のシーンは圧巻でした! 黒コートがお似合いでかっこいいですし! 岩崎さんもちょっと声の調子がよくないようだったのですが、ファンテーヌの死の場面とバルジャンの最期の場面では美しい歌声を聴かせてくださいました。
石川マリウスもさすがでしたね。私、初めてマリウスの歌で感動しましたよ〜 最初にレミゼを観た時は嫌いでたまらなかったマリウスだったのですが、戸井マリウスでかっこいいなぁと思ってからちょっと見直していて、今回のマリウスはそれ以上だったかも。コゼットとエポニーヌが若いので、スクリーンに映されると違和感があるんじゃないかと思いましたが、あの歌の前ではそんなこと気になりません。て言うか、実際そんなに違和感はありませんでしたよ。そのコゼットとエポニーヌは、それなり、でしたかね。エポニーヌは18日の本田美奈子さんに期待です!
岡さんのアンジョルラスを再び拝むことができたのは至福でしたね〜 やはり最高にお美しいアンジョルラスです。しかも美声。彼が真ん中に立っていると学生のシーンは非常に引き締まります。そして、カフェソングの場面で、後ろに座っていた学生アンサンブルの皆さんが立ち上がるんですが、アンジョルラスだけは舞台袖から登場するという演出なんですね。……立ってるだけでこんなにも説得力があるのは岡アンジョルラスだけでしょう! コンサートバージョンなので細かい芝居がないのは残念なんですが(死のシーンもです)、あのアンジョルラスが観られるなら良しとしましょう。
そして、最高に盛り上がったのは駒田さんのテナルディエ! もう登場するだけで拍手が起こるは、宿屋の歌の時には手拍子も起こるは、すごかったですね。会場中はもう彼の意のままでしたよ。(駒田さんじゃないテナルディエでも同じように盛り上がるのか、次回はしっかり観察してきます) 宿屋のシーンは短くなってはいましたが、あのおもしろさは減じてなかったですよ。森公美子さんとの息もぴったり。駒田さんが仕掛けるのにしっかり対応なさってる感じでしたね。下水道でのシーンは聴き応えありましたし、結婚式のシーンのコミカルさも健在。大人気です、駒田テナルディエ!
それにしても、一つだけ納得できない点。ガブローシュの死の場面が省略されていたのが大ショック! 彼の一番の見せ場なのに〜 あの辺のガブローシュとアンジョルラスとグランテールの行動がすごく好きなので、がっくりしちゃいました。
今回のガブローシュは、夜公演なので大人の女性でした。そう言えば、大人バージョンのガブローシュは初めてかも。でも違和感はなかったですね。少年っぽい歌い方をされてましたし。
グランテールは、見えにくい位置にいらっしゃることが多かったのでよく確認できなかったのですが、少なくとも阿部さんではありませんでした。友人が教えてくれたところによると伊藤さんという方だそうです。コンサートバージョンで演技の部分が減ってしまっているので学生アンサンブルの皆さんはお気の毒でしたね。いろいろと気を配ったお芝居をされているのが観ていておもしろいのに。グランテールも、ガブローシュの死からの一連の場面が一番の見せ場なのになぁ。でも、アンジョルラスとの対立は、にらみ合いなんかでちょっと表現されていました。
そうそう、司教さま&レーグルは林アキラさんでしたよ! やはりこの方の司教さまはいいなぁ。レーグル役の時も、岡アンジョルラスとの信頼関係がほの見えてよかったです。
他の学生さんはもう見分けつかなくなってしまったんですが、コンサートバージョンでは誰がどの人というのがわかりやすいので、また頑張って見分けられるようになりたいものです。そう言えば、ロビーのキャスト表、メインキャスト以外はそのキャストをやる方全員の名前が表示されているようですね。プルベールのところに4人もお名前があるので何事かと思いましたよ。「4人で一緒に歌うの? それとも交替で?」とか勘ぐってしまいましたが、この中の誰か、ということのようです。帝劇ならアンサンブルもちゃんと日替わりで表示なんですけどね。
アンコールには4回応えてくださったでしょうか? やはり厳しいチケット争奪戦を勝ち抜いて来ている方々だけに、劇場中で拍手の息がぴったりなんですよ。まだまだ応えてくれるはずだぞ!という気合いが皆さんにあって。引き際もぴったり一致。おもしろかったです。
アンコールでピープルズソングを歌えたのはうれしかったですね。スクリーンに歌詞が出たので、これは一緒に歌ってもいいってことなんだな!と、はりきって歌ってしまいました。今回は歌っている人少なかったですが、そのうち大合唱になるといいですね。練習しておかなくちゃ♪
次回は7月15日、夜公演です。