今年3回目のレミゼです。(さすがにこれで最後でしょう……)
席はA席で、V54。かなり後ろの方で、それはあきらめていたからいいんですが……前の人の頭で舞台の真ん中が見えない……
私が観たいシーンは大体舞台の端の方か砦の上で展開されるんですが、やっぱりちょっと残念でしたね。まあ、どうせこの距離では表情などはわからないでしょうが。せめてオペラグラスを借りてみればよかったですかね~(レミゼは群衆劇だからオペラグラスは邪道というのが私の持論なのですが)
今日の主なキャストは、ジャン・ヴァルジャンが今井清隆さん、ジャベールが今拓哉さん、エポニーヌが新妻聖子さん、ファンテーヌがマルシアさん、コゼット剱持たまきさん、マリウス岡田浩暉さん、テナルディエ三遊亭亜郎さん、マダム・テナルディエ瀬戸内美八さん、アンジョルラス吉野圭吾さんでした。
つまり、前回と違うのはジャベールとマダム・ティナルディエだけ、というメインキャストだったんですね。
瀬戸内さんのマダムは今まで観てきた人達と比べてオーバーアクションだった気がします。まあ、マダムは存在そのものがオーバーですけどね。
今さんのジャベールは、期待通りかっこよかったです! あのジャベールコートがよくお似合いになる長身ですし、お声もいいですしね。岡さんがジャベールにしてはきれい過ぎる印象だったのに比べて、そういう気になる点はなかったですし。自殺の場面で笑うところは、かなり狂気の笑い、という感じがしましたが。(私は自嘲の笑いという解釈だったんですけどね~)
他のキャストでは、特に前回と印象が変わったという人はいませんでしたね。今井ヴァルジャンは迫力あって素敵でしたし、エポニーヌも切ない心情を美しく歌い上げていてよかったですし。
さて、グランテールとガブローシュは、同じく阿部裕さんと宮里駿くんでした。
エポニーヌの死の場面では、前述の事情でエポニーヌが全く見えなかったので、すっかりグランテールに注目してしまいました。察するに、グランテールはエポニーヌの気持ちを知ってたんじゃないですかね。そういう裏設定がビビと浮かんでしまいましたよ。(以前の演出では、エポニーヌがコゼットの居所を教えてあげるためにマリウスに会いに来た時、グランテールが彼女が来たのに気付いてマリウスを促す場面があったんですよね。だからという訳でもないですが) だとすると、エポニーヌの死でショックを受けているマリウスのそばに行ってお酒をすすめるのも納得なんですけど。(でも、マリウスってばそのすぐ後で「死んでもいいさ。コゼットは旅に出る」とか言ってるんですよね。やっぱりこの男は気に食わん)
それから、例のグランテールがガブローシュの毛布をかけ直してあげるところですが、「彼を帰して」の「御心でしょうか まるで我が子です」辺りだったと思います。そう言えば、今回はガブローシュが戻って来てしまうところでの台詞がありませんでした。確か「死んじまえ!」とか叫んでたんですけど。ガブローシュが弾丸を取りに行ってしまうところでの「駄目だ!」はありましたけど。でもこれ、実際に言っているところは見えないので他の人の台詞なのかもしれません。私はグランテールだと信じたいのですけど。
今日のカーテンコールは前回ほどは盛り上がりませんでした。立ち上がった人も一部だけだったですし。それでもアンコールに2回応えてくれましたけど。
やっぱり休日よりも平日を狙って行った方がいいのかもしれませんね。学校行事とかと重ならなければ客質いいですから。
でも、今回はグランテール阿部さんも前の方にちょっと出ていらしたので、思い切りそちらに向かって拍手しましたよ。
ヴァルジャンとジャベールの握手もありましたし。ガブローシュ宮里くんも元気よく拍手に応えてくれてましたし。
次の機会にはもっと前の方の席も取りたいものですね。