最近仕事が殺人的に忙しく、すっかり人間の生活から遠ざかっておりました。
ですが、レミゼの季節が再び巡ってきましたよ! 友達がチケットを取ってくれたので、今日観に行ってきました〜♪
今年はキャストが一新され、何だか若返りがはかられたみたいです。
ヴァルジャンは山口祐一郎さんを除いて皆さん替わってしまいましたし、ジャベールも全員新しい方が……何と、今年は岡幸二郎さんがジャベールをなさるんですよ! びっくり〜
そんな訳で、当然私は岡さんがジャベールをなさる日のチケットを取ってもらいました。その他の主なキャストは、ジャン・ヴァルジャンが別所哲也さん、エポニーヌが新妻聖子さん、ファンテーヌが井科瑠美さん、コゼット河野由佳さん、マリウス山本耕史さん、テナルディエ駒田一さん(!)、マダム・テナルディエ森公美子さん、アンジョルラス坂元健児さんでした。席はA席で、やや舞台向かって左より。後ろの方ですが舞台全体が見渡せてなかなかよかったです。S席と違って、役者さんの表情まで細かく観ることはできませんでしたけどね。
別所ヴァルジャンは、滝田ヴァルジャンに慣れ親しんだ耳にはちょっと違和感がありましたね。何というか、高音の出し方が今までと違う…… それから、年老いてからのヴァルジャンがより年寄りくさく見えるような演技になっていた気がします。今までは、ラストシーン近くになってから老いさらばえた感じになってたと思うんですが、今年は砦のシーンで既に老人っぽくなってました。
女性陣は軒並み好きな人がいなくなってしまったのであまり期待してなかったのですが、エポニーヌの方は思っていたより歌がよかったです。ファンテーヌは今年は何だか動きが派手でした。友達が「殺しても死ななさそう」と言ってましたが、確かにそんな感じですね。たくましい…… コゼットは毎年そんなに注目してないので、可もなく不可もなく。森さんの存在感はやっぱり強烈でした〜
アンジョルラスは、背が余り高くないのが玉に瑕の坂元さん。お声はとってもよかったです。でも、確かに学生の中に埋没してしまう瞬間が…… 今までのアンジョルラスが長身ぞろいだったから余計にそう感じるのですかね。ちょっと残念。慣れれば気にならなくなるでしょうか。マリウスの方が背が高いんですよね。でも、私はマリウスはあんまり好きじゃないのでスルーです。
さて、岡ジャベール。やっぱり美しかったですね〜 舞台映えする長身で、ジャベールの長いコート姿がとっても素敵。でも、やっぱり若すぎる気はしますね。もっと大人の汚さがあってもいいキャラだと思うんですけど。ちょっとおとなしめ? 「スターズ」とか自殺するときの歌とかはさすがの美声で聴き応えありました。もっとこなれたところが観たいキャストです。
そして、今回の大注目株が駒田さんのテナルディエ! この人がとうとうレミゼに出てきましたね〜 こういうトリッキーな役をやらせるには最高の人ですね。私、今まであんまり好きじゃなかったテナルディエのシーンが好きになってしまいましたよ。一番よかったと思うのは下水道のシーン。動きのおもしろさも魅力の方ですけど、お声もいいんですよね〜 それから、ジャベールとヴァルジャンがニアミスするシーンの、駒田さんと岡さんのやり取りがおもしろかった。今まで何とも思わないで観てたシーンなんですけどね。悪党テナルディエの魅力がやっとわかった!という感じです。
さて、脇キャストのチェックいきまーす!
前回と間が空きすぎて、学生さん達の見分けがまたできなくなってしまいました……
とりあえず、それでも常に見分けられるのがグランテールさん。今回のグランテールは阿部裕さん。この人がよかったんですよ〜 学生さん達のシーンでは常にこの人を注目してしまいました。演出の違いもあるのかもしれませんが、恋をしたマリウスをからかうところが何だかかわいかったですし、砦でもいろいろといいシーンが。メインストーリー以外の小芝居がおもしろいんですよね。ガブローシュとのやり取りが特に。お酒飲ませちゃうのは知ってたし、夜になってガブローシュを椅子からどかすのもわかってたんですが、今回は寝返りをうったガブローシュの毛布をかけ直してあげているのを確認。今回、何だか彼とガブローシュの関係が濃くなっている気がします。朝になって子供達を砦から逃がそうとするとき、ガブローシュを抱えて追い出そうとするのが、プルベールからグランテールに替わってましたし。そして、その後戻ってきてしまうガブローシュに「死んじまえ!」って言うんですよ。それから、ガブローシュが弾丸を集めに砦の外に出て行く時も、「やめろ!」とか叫んでいたと思います。その後、ガブが死んでしまった後の嘆き方も、悲しみをはっきり見せる演技になっていました。そして、アンジョルラスが撃たれて倒れた後、彼は砦の頂上に駆け上がって、酒瓶を振り回して撃たれてお亡くなりになるのですけど……今回は、彼を奮い立たせたのはアンジョルラスよりもガブローシュなのかな、という気がします。アンジョルラスが背を向けたままグランテールの肩をたたくシーンは今回もありましたけど。
今日のガブローシュは宮里駿くん。今までの子達より背が高めで、一番元気がよかったと思います。最期のシーンもかっこよかったですよ。弾丸は今回は無事に届いてました。
それにしても、今回はいろんな部分で歌の一節が削除されていたりテンポが早くなっていたり、全体的に短縮がはかられていたようです。それでストーリーを損なってはいなかったのでよかったのですが、ちょっと寂しい気もしますね。
でも、やっぱりレミゼは最高のミュージカルですよ! 余裕があったらもう1回くらい今年も観たいところです。