レ・ミゼラブル1999

1999.5.8

 とうとう今年のレミゼ初日がやってきました!
 高校の友人S.O嬢がおつき合いしてくれ、アフタヌーン・ティールームでランチを食べてから帝劇へ。
 私はパンフレットを買い、Sちゃんはオペラグラスとハンカチを。歌舞伎を観て泣いたという彼女には涙用ハンカチが必需品なのだそうです。
 席は2階席の前から4番めと、ちょっと後ろ過ぎる場所でしたが、ほぼ真ん中辺だったので、舞台全体がよく見えました。
 そして、パンフレットであらすじを見ているうちに、いよいよ開幕!
 今日はジャン・ヴァルジャン滝田栄さん、ジャベール川崎麻世さん、エポニーヌ島田歌穂さん、マリウス石井一孝さん、コゼット早見優さん、そして、アンジョルラス岡幸二郎さん!という、たいへんよいキャストでした。
(リトル・コゼットは去年の子の方がうまかったかな……)
 そして、今日は司教さまが林アキラさんだったようです。岡さんと一緒に「タナボタ企画」をやっている方ですね。何かすごくうれしかったな。
 Sちゃんはなんか、ファンティーヌが死んじゃうところくらいから、既にもう涙ぐんでたようです。リトル・コゼットとヴァルジャンが初めて会うシーンでも。ずーっとうるうるしてたようです。触発されて、僕も珍しく涙ぐんじゃったかな。
 アンジョルラス&マリウス登場シーン。岡さん、相変わらずおすてき! そして、マリウス……何か、やけにネクタイ緩めてましたねー。印象が前と全然違った。甘ったれお坊ちゃんっぽさがなくてよかったかも。あんまり違うんで、別の人かと思っちゃったよ。(私は去年もこの人のマリウスを観ているのです)
 エポニーヌは初めて観る島田歌穂さん。歌は確かにお上手でしたが、私は本田美奈子さんの可憐さの方が好きかな。でもやっぱり、「On My Own」とエポニーヌの死の場面は感動しました。
 そして、私のお気に入りその2(1はもちろんアンジョルラスさま)、ガブローシュくん。今年は去年の子より幼いような感じがしました。かわいいんですよねー、生意気で。しかし今回、死ぬ間際に彼が投げた銃弾入りの袋、うまく学生達の手に届きませんでした……本来、届くはずなんですよね? でも、届かなかったことで更に悲劇性が増したかもしれない。ガブローシュには一番泣かされるよ。
 アンジョルラスさまは今回もとてつもなくかっこよかったです。でも今回は遠いんで、前回のようにずーっと彼を目で追うという訳にはいきませんでした。(前回は彼ばかり観て、彼が出てるシーンは他のことほとんど憶えてないんですよ) 彼は死の姿がとても印象的ですよね。もうちょっと腕を広げめにしてくだされば、十字架のように見えてもっとかっこいいのになー。
 Sちゃんのお気に入りはジャベールさんだそうです。「何も死ななくてもいいのに……」と言っていましたが。確かにそうかもしれませんね。川崎麻世さん、今回もかっこよかったです。すごく舞台映えしますよね、あの方は。ジャベールにしては若すぎる感もあるんですが、あの凛としたところがその違和感を帳消しにしてしまいます。
 ラストの「The People’s Song」、感動的でした。やはりあの最後がいいですよね。思わず小声で一緒に歌ってしまいました。
 カーテンコールはがんばって拍手しまくって、5回くらいは出てきてくださったかな? アンジョルラスとマリウスが肩を組んでたのが印象的でした。2階席では危ないかなーと思いつつも、僕もSちゃんも立ち上がって拍手しました。最後のカーテンコールのときには役者さん達がばんざい三唱やったので、一緒になって「ばんざーい!」と叫んでしまいました。残念ながら、キャストの方のご挨拶はありませんでしたが。

 今回は初めて観た前回と比べて、何だかあっという間に終わってしまったような気がしました。前回は、「はるばる遠くまで来ちゃったなぁ」感があったんですがね。すじがわかっちゃったせいでしょうか? それはちょっと悲しいなぁ。何度でも観たい!という気持ちはあるんですけどね。
 それに遠かったせいで声がどーんと迫ってくる感じがなかったです。声、歌の美しさは堪能できたんですけど。
 次回は前から4列め! 今度はまた違った感じで観られることでしょう。

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