1999.5.29  ミッドサマーナイトドリーム


 つまりは、シェークスピアの「真夏の夜の夢」ですね。東京芸術劇場の小ホールで観ました。

 同行者は毎度お世話になっておりますA.T嬢と、8年ぶり(!)くらいに会う中学時代の友人J.K嬢。(3人とも演劇部員でした) あんまり変わってなくてうれしかったな。
 6時開演だったので、マックで軽い夕食を食べて劇場へ。中ホールだと思ってたのに小ホールで、ちょっと残念。小ホールだと傾斜がないんで、舞台の下の方が見えないんですよね。前から4列めで、ちょうど段にも乗ってないとこでした……それに、歩く音が響きすぎるんですよね、小ホールは。
 今回も、もちろんお目当ては駒田さん。というか、他は全然知らない人でしたね。駒田さんはパック役! やっぱこの役しかないでしょう! 衣装は黒と白だけで、妖精というよりモノトーンの道化師といった感じでしたね。帽子の上の方から髪がピンピン出てるのがかわいかったです。(そこに例の惚れ薬になる花をさしたりもしてて……頭に花が咲いてる駒田さんー)
 ストーリーはだいたい原作通り。でも衣装がかなり奇抜で、曲もロック調なものが多かったので、硬派な劇ではなかったです。笑って楽しめる感じ。実際、ギャグもかなりあったな。中でもおもしろかったのは、パックが間違えを直そうとしてディミトリアスの目に花の露を塗るんですが、奴が最初にライサンダーを見てしまって彼に愛の告白をするという下り。割とありがちーかもしれませんが、役者さんの演技が笑えました。彼らの後ろでオーベロンとパックが「ダメだこりゃー」みたいなリアクションをしてるとことかも。ぶちぎれしたハーミアとヘレナのケンカもなかなか気合い入ってておもしろかったです。

 しかし……でもやっぱり、座ったりかがんだりしちゃうと見えないんですよー。最後の方でパックが4人を眠らせてなんか細工してるとこも全然見えなかったです。剣をしまったり、恋人同士に手をとらせたりしてたみたいなんですけどね。でも、仲直りしたオーベロンとタイタニアの横に座ってうれしそうにしてるパックは見えましたー。ちょうど人の間から。そこのシーンの駒田さん、すごくかわいかったです。ラストの口上の後、にこっと笑うところも。

 はっきり言って、今回は駒田さんを見に行ったようなものですね。劇そのものもそれなりに楽しめましたが。

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