2度目の「ラ・マンチャの男」です。今回はアントニア役が松本紀保さん。松本幸四郎さんの長女ですね。でも私はアントニア役はどーでもいいので……(友人は松たか子さんより声がすごく低いと言ってましたが、私はそう低いとも思いませんでした。つーか、松たか子さんの声覚えてない。わはは)
今回は、すごく席がよかったんです! 前から4列めのど真ん中。あの、牢の入り口の階段が真っ直ぐ前にあるんですよ~ ドキドキしちゃいました。(目線が舞台の高さと同じくらいというのがちょっと難ありでしたが)
詳しいことは1回目の時に書いたので省きますが、今回もお目当ては駒田さん。以前よりも髪が長めで、ドレッドっぽくなさってました。キホーテにひげ剃り用の鉢を取られちゃう床屋さんと、キホーテの持ち物を奪ってしまうムーア人の役。そして、今回はキホーテのロバも1シーンやっておられたそうです。(頭にロバのマスク被っちゃうからわかんないんですけどね。一緒に行ったRAYさんが教えてくれました) 相変わらずかわいらしく、味のある演技をなさっていらっしゃいましたよ。でも、出番が少ないんでさみしいんですよね……
あと、今回私が注目してたのはサンチョ(佐藤 輝さんという役者さんが演じていらしゃいます)。この役はほんとに健気でいいのです。笑わせてくれるところもたくさんあるし。いつか、駒田さんがもっと歳をとったらやってくれないかなぁとか思います。牢名主さんとかもいい役所ですよね。
2回目になって思ったことは、やっぱり劇中劇といもののおもしろさですね。その人の役と、劇中の劇の役の微妙な違いと本質的な共通性が、作品の深みをもたらしていると思います。セルバンテス=キホーテだけじゃなく、サンチョとかもそういったところが見えてきておもしろかったです。アルドンサはその点では特殊ですね。彼女だけ、劇中の現実ではいない人のような感じに見えるんです。劇中劇の中の人そのもののようね。それだけこの役には重要だってことですかね……うーん。言葉で解釈しようとするとうまくいきませんが。
やっぱり演劇は語るものではなく、体験するものですからね!
余談。今回は真ん中だったので、序曲で指揮者の方が真ん中にいらした時、真っ正面すぎてタクトがほとんど見えないくらいだったのです。そしたら何か踊ってるみたいに見えて……(笑)
でも2回目とあって、演奏も楽しむ余裕があってよかったです。どれもいい曲ですね。特に「見果てぬ夢」が私は好きです。(駒田さんが「素敵なミュージカルみつけた」というCDの中で歌っていらっしゃるんですよ)
しかし。いい席だったのに、視力が低下していることを実感してしまいました。細かい表情がはっきり見えない……。 眼鏡替えなきゃですね。