トリケラトプスの記録(8月〜11月30日)
8月、ずっと気持ち悪かった。月末からはお腹も痛かった。
9/4〜5、泊まりのツーリングに参加。宴会もしたし、ジャンプもした。
9/12夜、ふと思いついてトイレへ。…おぉ?! 明日は病院行きだ!
9/13、やっぱり産婦人科へ。胎嚢発見。ますます気持ち悪くなった。
腹痛を訴えるたら薬を処方され、一週間服用。デュファストン5mg。流産防止の薬だという。
飲んでいたら腹痛が治まった。「お腹の張り」ってこれだったのか。くわばらくわばら。
主治医の内科医にも相談したら、ジャンプ禁止、ダッシュ禁止になった。「どすん座り」も禁止。
自主的にバイクも自粛することにした。>あたりまえじゃ
9/27、再び通院。エコーで見ると心臓がピコピコしていた。見ている間じゅうずっと ピコピコしていた。
まるでちいさなトリケラトプスだった。自分もドキドキした。しびれた。
このかいじゅうは いつから私の中にいたんだろう。
来週には このかいじゅうがでてくる日がわかる。そわそわな毎日だ。
10/4、通院日。トリケラトプスは「頭からお尻までで1.8cm」だった。そして「8週と5日」だとわかった。
なんでわかったの? それが知りたかったが訊くのを忘れてた。
(そこのあなた、カレンダー見ていろいろ計算しないように。)
予定日もわかった。平成12年、5月10日! 水曜日。
助産婦さんから いろいろな説明を受けた。ようやくニンプとして扱われるようになったのだ〜。ううぅぅ。
説明の時に一緒になった人と売店でまた会って立ち話もした。彼女とは予定日が3日しか違わない。
病院が変わったりしなければ お産の時の入院でも一緒だろう。
空腹時のつわりがひどくてどうしたらいいのか分からないと言っていたので、職場の先輩からの受け売りの
「酸っぱいアメ」「小さい果汁100%ジュース」「おやつ必携」「ちょっとちょうだい攻撃」
「一日ちょっとづつ5食」のことなどを話した。早速彼女は酸っぱいアメを買って帰った。
ああ、私には 周りにもネットのお友達にも お母さんなお友達がいて良かった。
笑えないほど気持ち悪くなるらしく、私と話し始めるまでずっと苦しそうだったけれど お喋りしている間は
楽しそうだった。待合室では「あの人はどうしちゃったのかしら」っていうくらいの顔色だったのだ!
しまった、「気持ち悪くならないようにずっと本読んでたの」っていうの忘れてたよ。次はいつ会えるかしら?
私だって 病院へ行って「知っている顔」があったほうが嬉しい。
「妊娠証明書」をもらったので、さっそく市役所へ。同じく通院日だった卓也と一緒に行ったので、らくちんだった。
とうとう母子手帳をゲット。ふふふふふふふふふふふふふふ。
今日はいろいろもらったぞ。読むモノだらけだ。
10/6、絶好調! だった。少なくとも、昼間はそうだった。
しかし。夕方、調子に乗ってお菓子の「カール」を一袋たいらげてしまってからモウレツに後悔した。
ちょっとでやめるつもりだった。が、止まらなかった。つわりなんて終わっちゃったのかと思うくらい、気持ちよかったんだもん!
で、最後の5個くらいが袋の底にころがっているのを見たころに気が付いた。
めちゃくちゃ気持ち悪ぅい!!
縦になっても横になっても、お腹(胃袋)の中がめろめろ。ぐったりしてしまって、何もする気になれなかった。
が、あまりにも自分のしたことがバカみたいだったので 気を取り直してご飯だけは作った。
ああ、今度は小さい袋のお菓子にしよう…。
そして、次の日もフラフラで 会社を休みました(笑)
10/14、会社休んだ。もう10週目になる。朝起きると、気持ち悪かった。何か食べたら治ると思ったけど、治らなかった。
う〜ん、ぐったり。瞼の裏が真っ白だ。こうなるといろいろ心配になってくる。
(今よりかなりほっそりしていたハタチの頃は毎日こうだったが)このところ、かなり?体重が減っているのだ。
重さとしては謙遜でも何でもなくかなり余裕があるのだけど、減ったという事実がそこにはある。
「5kgとか減ったら言ってね」産科ではそう言われたが、既に4kg減った。急激な体重減少がいけないのかしら。それとも痩せすぎてしまうことがいけないのかしら。4kg減ったって、痩せている部類には入らないと思うけど?
ああ、林真理子みたいな気持ちになってきたよ。あと10kg減ったって、「痩せすぎ」にはならない。
…ああ、時代は体脂肪率か。これからまた体が重くなることが保証されているのだと思うと、
つかの間の軽やかなカラダを楽しく思ってしまう。運動すると、どんどん重たくなっていく私。なんでやねん。
病院へ行かないと、子供の様子が分からないので、つまらない。しかし、10日前にいったばかりだった。
10/18、朝は気持ち悪かった。でも、あまり気にせずに出勤した。
仕事中も気持ち悪さがおさまらない。空腹時にはつわりがひどくなるのでお昼ご飯を食べたら治るかと思ったが、
眠いばかりであまり変わらない。午後になったらとうとうお腹が痛むようになってしまった。
ああ、悲しくなってきたよ。早く帰りたくなった。
お腹をさすっていたら先輩のおばさま達が「どうしたん? 気持ち悪いん?」と聞いてくれた。
お腹が痛んできたことを言うと、「じゃあ、無理しない方がいいよ」と口々に言う。
納期が迫っているので残業は必至だったのだけれど、
Sさんの「仕事は何とかなるけど、赤ちゃんは弁償してもらえないんだから」のコトバに早退することにした。
一旦帰って、病院へ電話してみる。今からダッシュで行っても、一般の受付時間が終わってしまうかもしれないから。
お腹が痛むことを言ったら、看護婦さんが受け付け手続きをしておいてくれるというので 行くことにした。
この時点で少し安心してきた。でも、子供のことが不安になってきて泣きそうだった。卓也の会社にも電話してから出発した。
病院に着くと、あまり待たずに診察してもらえた。
出血もないし 子宮壁の異常もなかった。
なので、「お母さんがちょっと無理をしていたんでしょう。危険な状態という所見ではありません」とのことだった。
ほっとした。さらに、赤ちゃんは元気ですから安静にして様子を見ましょうとのこと。
超音波で見たら、なんと両手をえらい勢いでじたばたさせて暴れていたのだ!
ああ、この子ったら…!
「あ〜、動いてる〜♪」といいつつも、なんて脳天気な子供だろうかと笑ってしまった。
お母さんは朝からぐったりしていたのにすごい暴れようだったし、手足もちゃんとしていますね、といわれて嬉しくなった。
この暴れん坊の、親の顔が見てみたい(笑) 今日の全長は39mmだった。10週と5日目。
10/28、今日も休んでしまったよ。いいのかな、いいんだな。眠くて眠くて、ボーっとしている。
こんなんで仕事行ってボーっとしていたくない。そう思うとつい休んでしまう。
半肉体労働を中途半端にやってるのも、とってもめんどう…普通じゃないってつらいわあ(笑)
神経質かなあ。ま、もともとそうなんだけど。なはは。
今月いっぱいでやめるので残すはこの一週間だけなんだけど、朝は気が重い。ぐったりから抜け出せな〜い。
こんな時、赤ちゃんは何を思っているんでしょう。きっとあんまりいい気分じゃないわね。
11/2、初めての妊婦検診。
先月の説明は忘れちゃって、「妊婦検診初めてなんですけど…」といって教えてもらった。
採尿をするためにトイレへ行ったら、また「あれ?」。後から入ってきた妊婦さんにまた教えてもらう。
無事に採尿を済ませて検診へ。横になって血圧を測る。しかも今日の担当は女医さんだった。
超音波で見たら、今日のコドモは泳いでいた。手足を動かしてくるくるしている。こっちを向いていたんだけど
くるくると動いて後ろを向いてしまった。でも顔だちははっきり見えたし、背中越しに見える心臓もぴくぴくしている。
昨日と一昨日、パパとママはモーターショーやディズニーランドで楽しかったからなー。(あ、ちょっと自覚が。)
よく分かんなくてもコドモも楽しかったに違いない。足が疲れたけど。
そういえば、ディズニーキャラクターと一緒に写真を撮りたくて待ってた時にかなりお腹の大きい妊婦さんがいて、
旦那様がカメラを持って待ってるんだけどお目当てのプーさんに近寄れずに子供達や若い女の子に圧倒されていた。
私も、子供を押しのけるわけにもいかないし若い子の素早さには勝てないし「あ、どうしよう」状態だったんだけど、
急に連帯感が生まれてきて(彼女には私が妊婦だって事は分からなかったかも)
「一緒に取ってもらいませんか?」って言った。
で、2人で「プーさん、一緒に写真撮って〜!」って騒いで、プーさんを振り向かせることに成功♪
バイク乗りと妊婦は似ている…かもしれない(笑) それにしても、卓也はよく付き合ってくれたと思う!
うちの子は背筋もはっきり見えて、もうすっかり人間のカタチになってきた。まだまだ頭でっかちだけどね。
頭からお尻まで、60mmだった。
うちの母は私(一番上)を特別扱いするように思うんだけど、私も一番上の子ばっかりかわいがるのかなあ??
11/8 13週と5日。実に眠い。半日寝てても夜はまた眠い。
つわりはもうよくなったようだけど、やっぱり食べ過ぎるとやたらと気持ち悪くなる。
寒いと気持ち悪くなるし、ちょっと何か連想すると気持ち悪い。ああ、終わってないのか、それともただの胃のもたれか。(笑)
食べるモノにもあまり執着しないが、前よりは濃い物が食べたくなった。
ドーナッツ、アイスクリーム、ラーメン。油ものにも手が出せるようになった。そのうち、食べ過ぎてしまうんだろうか…。困る。
11/29 16週と5日。2週続けて鈴鹿へ車で行って来た。疲れた気もするけど、日頃のだるーい生活に比べたら ものすごく生き生きしていた…と思う。
私にとって、車に乗ることはそんなに疲れないことだ。慣れているからかもしれないけれど、苦痛ではない。
もちろん、乗り心地の悪い車はイヤだけどね。
少なくとも 自分の車なら快適さを追求して選んだつもりなので大丈夫。そんなわけで2週間で2000km走った。
もちろん運転のほとんどは卓也がしてくれたし、トイレ休憩だって充分すぎるほ止まってくれた。
2週目の、おばさんのお葬式の時には「大丈夫なの?」って心配されてたみたいだけど、私は大丈夫だった。
「寒い・長い・気を使う」のお葬式には少しも行かなかったしね。卓也の実家で一人でゴロゴロしたりして、お留守番。
片道500kmっていっても、高速に乗り続けだったし、そんなに遠い距離ではないと思って。
高速使えば日帰りツーリングでも走れる距離でしょ? 疲れるけどさ(笑)
あとは子供が元気でクルクルしているか、それだけが気がかりだなー。おーい、生きてるか〜い?って訊きたいよ。
だって 検診までのあいだ、一度も子供の姿が見られないんだもの。明日は病院で妊婦検診。
11/30 16週と6日。妊婦検診。
今日は内診じゃなかった。エコーだった。
っていうより、エコーと超音波の違いを間違えていた私。まいいけどさ。内診台は高くて危ないから、もう登らなくていいように?
なんと、卓也はエコー体験済みだった! 負けた。胃の検査でエコーを使ったらしい。
お腹の外側からメジャーで測定。子宮底をはかって、腹囲もはかった。つまりお腹回り。
88センチでした。ぞろ目〜(自爆) この調子で、臨月に私が着る物はあるんだろうか?
血圧も測ったら 低かった。
横になったままお腹出して、お腹にヌルヌルなジェルを塗って、すべすべになったところへ エコーのモニターにつながっている
小さなT字型の金属探知器みたいなモノを当てて お腹の中の様子を見る。
子供の全身が映ったら、今日はちゃんとこっちを向いていた。もうすっかり赤ちゃんだった。押されるとちょっと痛いなあ。
あぐらをかいて縮こまっている。でも、きょうもちゃんと手足をモゾモゾ動かしていた。そのうちけっ飛ばされるに違いない。
本気で蹴ってるから痛そうだ・・・と思った。
今日は5500円払ったぞ。もしかして、エコーって高い?
長いので次のページへ。