7月24日
阿寒湖に着きました。
今日も暑くて熱くて死にそうになりました。
昨夜も、ウトロにいるのに熱帯夜。最上階で ろくに窓も開けられず(北海道では 暑さ対策は必要ないもんね)
建物の熱気がすべて集まった部屋で、扇風機だけで 朝を迎えました。夜中にジュースを買いにいったロビーの涼しかったこと(涙) ロビーで寝たかった!
そして朝、ミヤザキズが初めて「これは食えない」と出された食べ物を残しました(笑)
そしたらね、後から朝食にきたおじさんが
「こんなの食えるか! 責任者を呼べ!」って 怒りだしちゃったの。
ミヤザキズが食べられなかったもの、それは やっぱり痛んでたようなんです。
おいおい、大丈夫なのか?
暑い夜がめったにないこの土地では、普通の夜なら 食べ物を出しておいても痛まないと思います。
でも、昨夜は暑かった!! 昨夜のうちにテーブルの上に準備してあったおかずの一品が
やばかったようです(汗)
ウトロでは最高級の思い出づくりができました…
今日は 天気予報では午後になって崩れるところがあるというので、早めに宿に到着するように考えていました。
まずは知床峠。知床の半島が見渡せ、国後島が目の前に広がります。
初めてみる国後は、新潟から見る佐渡島より、何倍も大きく見える島でした。
私たちが子供の頃にはもう「北方領土」として 外国の人が住んでいた島ですから、
遠い遠いところのお話だったのですが、目の前で見てみると
「ああ、やっぱり日本人が住めないのは 地元の人にしてみればおかしいんだろうな」と感じました。
元々そこに住んでいた人たちもいるのですから、その人たちからしてみれば
「あそこは日本の島だ、返してほしい」と主張するのは当然なのでしょう。
峠の駐車場でお話しした 人のいいおじちゃんとおばちゃんたちの車に手を振って 山を下り、
心の中で むずかしいことを考えながら コンビニへ入りました。
それにしても、やっぱり今日も暑かった。
ばて気味になってきた美苗のペースと それでも元気な卓也のペースはかなり違います。
走っている間はいいのですが、「いったん休憩」や「もうひとがんばり」の時間が違うのです。
信号待ちでよろめき ますますuターンができなくなった美苗が苦情を言ってから、卓也は何度も休憩をとってくれました。
午前中に一回、午後に一回、かならずおやつタイムが必要です!!
そのほかにも、一時間おきに ジュース休憩。大して飲まないけれど、バイクを降りて 涼しい状態で少しばかり水分を補給します。飴をなめたり、ソフトクリームを食べたり。野菜ジュースや牛乳もいいです。
空いたペットボトルに 缶のお茶を入れて もって歩きました。
野付半島へも行きました。暑いので、「トドワラ」まで歩いていくのはやめました。
そのかわり、「北海シマエビ」の躍り食いを…(笑)ビチビチっと動くエビを押さえつけて
頭をもいで、殻をとり、
わさび醤油でいただきます。歯ごたえがたまらなかったです。
「君を食べないと、私は死んじゃうのだ。おとなしく食べられてくれ」と言いながら、
感謝して食べました。うふ。
ガソリンを入れて 開陽台へ。「地球が360℃見える」見晴台があります。
標高はそんなに高くないけれど、まわりじゅうの牧草地や森、遠くには海や 島が見えるのです。
地平線と水平線が回りにぐるっと見えるので、北海道が大きいのか 地球が大きいのか、
人間が小さいのか、まあとにかくしびれました。
しびれすぎちゃって 説明できません。自分で行って 見てくださいね。
涼しくなってきたし、あともう少しなので一気に阿寒湖へ。
途中で工事中の砂利道がありました。固まっていたので 二人とも無事に通過。
道も間違えそうになりましたが 数十メートルで気がついて、押してuターンしました…。
久々のワインディングです。途中、バスに行く手を阻まれましたが 道を譲ってもらいました。
快適に上っていきます。
気温も涼しくなって、「北海道はこうでなくっちゃねぇ」と 無線で交信。
お巡りさんも待ち伏せしていたりして 対向車のおじさまライダーに
「向こうに クルクルのついた車がいるよ」ってジェスチャーで教えてもらいました。
阿寒湖畔にもすぐついて、ホテルもすぐに発見。
昨日とは大違いの快適な夕涼みを果たしました。
ああ、早く寝なくっちゃ。さらさらと 木の枝が揺れる音がします。
夕方の ピンク色の阿寒湖もきれいでした。
ほんとに新婚旅行にきちゃったよ、と思いつつ、今日はもう寝ます。おやすみなさい。