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7月25日

旭川に着きました。夕方6時になるところです。

昨夜は、死にそうに疲れてしまいました。大して走ったわけじゃありません。暑くて寒かったんです。

阿寒湖のホテルを出ると 日差しも強くて暑かったのです。風が吹いていました。

遊覧船で 阿寒湖のマリモを見に行ったりしてから バイクで出発。オンネトーへ向かいました。

「動物注意」の標識を見ながら、阿寒のおみやげ屋のお兄ちゃんにきいたとおり、「一番奥」まで走ります。林道が始まる手前にキャンプ場があって、そこまでは舗装路。

そのあたりから望む湖が 何ともいえずきれいなのだそうです。

実際にたどり着いてみると、木の間からちらちらと見えてくる水の色は「!」

ふしぎな色をしています。

 

歩いていける小さな道があるので、それを見つけて水辺へ行ってみました。

わあ!

浅いところは 白い底が見え、深いところは真っ青の湖。

白く立ち枯れた木が 水の上にとても涼しそうに横たわっていました。こんなうつくしいところが山の奥にひっそりとあったら…神様か妖精が住んでいるような気がしてきました。

 

風が出てきたので 急いで山を下りることにしました。

足寄を通って大雪山へ。層雲峡に泊まります。

今日は、お昼過ぎに電話をかける約束があるのです。むふふ。

 

松山千春の歌声が流れる 町の物産館から電話をかけました。ケータイが圏内でよかった。

横浜で、私の入っている バイクのメーリングリストのオフミーティングをやっているのです。

北海道も暑かったけれど、関東地方ももっと暑そうでした。

電話の向こうの みんなの元気な声を聞いてから、お昼ご飯。「特製豚丼」にしました。

 

あっという間にたいらげて、層雲峡へ。その前に道の駅に寄ります。

チーズを作っている町で、おいしいチーズが買えるのだそうです。

さっきの電話で教えてもらったように、売店のおばちゃんに

「今晩食べたいんですけど、」といって食べ頃になっているチーズを教えてもらいます。

製造の日が近すぎると まだ若いチーズなので食べるには早いのだそうです。

売れ行きが好調なのか、「何とか食べ頃」になったチーズを買って 大雪山へ向かいます。

なんだか雲行きが怪しくなってきました。おいおい、暗雲立ちこめるたぁこのことかね、と言いたくなるような 雲が、強い風とともに山の方へ動いていきます。山だってモヤモヤの向こうにうっすらと灰色い影になって見えているだけ。これからいよいよ ガスの中に突入です。

 

広いワインディングを上って、ああ、対向車がワイパーを動かしています。なんてこったい。

そして、まもなくぱらぱらといい音が聞こえてきました。山の雨です。路肩によって、カッパ出動。

バッグにもビニール袋をかけなきゃいけないし、まあ でもいいか。それにしても風が強いです。

でも、時間が2時頃と まだ早いので、気は楽でした。

 

さっきまでばんばん抜きまくっていたのですが、もう安全運転に徹します。濡れた路面とお友達にならないように、後ろに車が近づいてくると 先に行ってもらいました。

いくつものトンネルを抜け、霧であまり見えない橋を渡り、卓也はきっと疲れたに違いありません。

私は、「ぎゃー とばされるぅ」とかいいながら 後ろからくっついていけばいいだけですから、

そんなに気も使わないんですけどね。

(卓也は夜になって「首が痛い」といって サロンパスを貼っていました。)

 

全身マッサージのような痛い雨を浴びながら ようやく層雲峡にたどりつきました。

道路を水が横切ってます。坂の温泉街なので、変なところにバイク止めたくないなあ。

でも、ホテルは国道沿いにあったので一安心。しかも、今日も「玄関横付け」で

駐車場所確保が許されました。

ここでは 荷物はみんな「お部屋係」の人が部屋まで台車で運んでくれます。

廊下も長いし、お年寄りが多いので そうしなければ大変なのかもしれません。

とにかく カッパを脱いだ後の我々はらくちんでした。

 

夜になって 層雲峡の火祭りを見に行きました。

若者たちが踊りまくる「よさこいソーラン」というのは なんだかよくわかんないけどお祭りっぽくてすごかったです。雨と汗でびしょぬれになりながら、「一世風靡セピアと ZOOが、長い法被を着て一緒にソーラン節を踊りまくってる」ってな感じ(笑)

 

小さい瓶のワインを買って、部屋に戻り、急いでお風呂に入ります。

花火が始まって あわてて玄関前に出て、人混みの中で 大きな打ち上げ花火を見ました。

そのころ、うちのバイク2台は 知らない人たちに囲まれて花火を見ていました…。

 

疲れているのにワインを飲み過ぎたツケは、翌朝になって回ってきました(涙)

 

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