戻る  次の日へ

 

7月23日

ウトロにいます。今朝は網走のホテルを出て そのまま網走監獄博物館に直行しました。

朝の8:00を少し回ったばかりなのに、なんだかムシムシしていました。

TVでも話題になったリスちゃんにもお目にかかったし、「蝦夷地」とは呼ばれなくなった頃の北海道のことも少しわかりました。

思ったより長くかかってしまったのですが おみやげコーナーでまたひと仕事。

卓也の親戚や 二人の会社へのおみやげをまとめ買いしてしまいました。

まとめて それぞれの実家に送ってくもらえるので これで安心です。

 

あわてて出発して 一路屈斜路湖へ。クッシーがいるという湖です。途中にも湖はいっぱいで、「網走湖」があったのを初めて知りました。

 

ホクレンで「ハイオク満タン、現金で。あ、それから、近くに銀行ありますか?」

そう訊くと、一本裏の道に信金があると教えてくれました。近くてよかった、と思ってふと見ると、

おいおい、レギュラーのメーターが動いてるじゃないの。いっぺんにいろんなことを言ったら混乱してしまったようです。

ハイオクのつもりがレギュラー給油になって、ハイオク愛好者の卓也はぶつぶつ言っていました。

銀行で自分の口座に送金もできて、これで月末の引き落としも怖くありません!

地平線まで続くような きれいなきれいな ジャガイモの花畑をとおりすぎて、美幌峠へ。

峠の展望台から屈斜路湖を見下ろして、記念撮影をしました。だんだんセルフタイマーの使い方にも慣れてきました…(笑)

郵便局からの記念切手販売のおばちゃんにきいたら、今日はすでに32℃に達しているとのこと。暑いわけだ…。

三日前まで使っていたという石油ストーブの前で、おばちゃんは団扇でパタパタやっていました。

 

この頃には 周りを走るライダーたちも増えてきて ピースサインや手を振るのに忙しくなってきました。

といっても、単調な 北海道の広い道では、漫然とした運転になってしまいそうなので 忙しいくらいでちょうどいいような気がします。タンデム用のトランシーバーと 対向車線のライダー探しで 退屈知らず。

持っていってよかったです。

 

摩周湖へ行く前に 腹ごしらえをすることにしました。

とりあえず 「道の駅 摩周温泉」へ。しかし、ここがまたなーんにもないところでした。

お昼ご飯食べるところはありますか? ときいてみたら、橋を渡ってすぐのところに

ペンションがあって、ごはんも日帰り温泉入浴もできるとのこと。あまり期待しないで行ってみたら、

おばあちゃんがラーメンを作っていました。暑いので冷やしラーメンにしたら これがおいしかった!

出てくるのはゆっくりでしたが、誰もいないお店でおばちゃんとのんきにお話ししながらだったので退屈ではなかったし、

冷たいお水もおいしかったんです。

麺がきゅきゅっとしまっていて、特に変わったところはないんですけど さっぱりしていておいしかったぁ。

 

北海道の人は暑さに弱くて大変なのだと おばちゃんは汗を拭って麺をゆでてくれました。

確かに、暑さ対策がなにもしていない建物で、風通しは悪いし 暖まってしまったら保温効果ばっちりなので

ホテルにいても、気温が下がる時間になっても 室内がほかほかしています。ああ、思いっきり窓を開けたかった(笑)

 

満足した状態で 摩周湖へ。霧の摩周湖、とはいいますが、きょうのは晴れててよく見えました。

めちゃくちゃ暑かったですが…。

後からきたおじさまツーリングのみなさんが「何度もきてるけどさ、ちゃんと見たこたあねえんだよ。」って言ってました。

写真だけ撮って、水買って飲んで、次はホテルにチェックインです。

知床半島の周遊船に乗りたくて、とりあえず手前にあるホテルにチェックインして荷物を下ろし、

身軽な状態で船に乗るのが卓也の立てた予定でした。

しかし、あまりの暑さで 美苗は思考能力がゼロになってしまいました。

キケンなので 目の前にあったAコープに緊急休憩のために入ります。

ジュースを買い、リッチに「ハウスミカン」などを買い込んで おなかに納めます。

北海道名物「めり込むアスファルト」にドキドキしながらも しっかり食べた美苗は 元気復活。

時間を考えると焦ってしまう卓也を尻目に、ヘラヘラとしていました。

 

焦ってはいないと言い張る卓也は 後ろに積んであったカッパやビニール袋を吹っ飛ばしたりして

(拾ったけどね)ハイペースで走りました。バスにいらいらさせられ、その前を走るパトカーにいらいらさせられ、

コーナーの度に小さくなる美苗にいらいらしていました。

しかも、ホテルから港への近道が「工事中通行止め」になっている始末。あと15分で乗船手続き締め切り時間です。

やっとの思いでチェックインすると、ホテルのおじさん従業員は 玄関前でのらりくらりとたばこを吸っていて、

「いやぁあ、だいじょうぶ、まにあうよ」といっています。ほんとかいな?

汗だくで階段を上って暖まりきった3階の部屋へ。

扇風機をかけっぱなしにして、バイクに戻って大急ぎで再度出発しました。

 

ウトロの町の中へはいると「遊覧船乗り場」の看板が見えました。とりあえず「駐車場」と書いてあるところにはいると、

なーんとそこは「遊覧クルーザー」の駐車場だったのです。

予定よりも高い値段だったんですが、卓也は「払っちゃったから、仕方ないよ。」といっていました。なんですと?

しかたない、で金が払えるかー!? ちょっとむかついていた美苗ですが いざ出発してみると

クルーザーって快適じゃん(笑)

ちゃっちゃと発進、岩場の目の前にまで近づけるし、何しろ速いし、

巨大な遊覧船が遠くから見ている「乙女の滝」なんて、下から見上げるように見られるし。

「カムイワッカの湯の滝」にも あっという間に近づいていき、あっという間に戻ってこられました。

大きな船が戻ってくる前には おみやげ屋さんも巡りおわって、早めにホテルに戻ることにしました。

といっても そこはミヤザキズ。「三段の滝」や「オシンコシンの滝」もしっかり回って、結局は計画していたのとおなじくらいの時間になってしまいました。

 

ホテルのご飯は すでに飽きがきている カニ系のお料理。しかも、あんまりぱっとしないカニでした。ま、いいか。

かえって新鮮なのは 久しぶりに食べた100円のパピコ(アイス)だった…。

 

ここ何日かは源泉の温度が30℃近くも上がっているという温泉に入って 暖まり、

(すごく熱くて入ってられない!)めったにない「熱い北海道」を満喫しています。

 

明日から本当に雨なんだろうか? ああ、やだな〜、それは避けたいな…。

 

次の日へ