BikeMakingHistory 02
ELF-V
おおまかな設計
3号機を作るにあたって完成?されているジオメトリはそのまま継承したいところだが、残念ながら変更する。
というのも今回はリヤスイングアームをそのまま加工せずに使用したからだ。
理由は単純に切り詰める加工をうまくやる自信が無いから。
1号機では若干ながら、溶接時にねじれが発生してしまった。
本当はガッチリ治具に固定してやらなければいけないところだが、そんな技術もなければ手間もかけたくない。
1号機ではリアスイングアームをアプリリアRS50を流用している。
このスイングアームを使用するにあたって同じ車種のものを使用した方が問題なかろうという判断から、
スイングアームピポット周りからシートレールまでの部分はアプリリアRS50のフレームを使用した。
しかし完成してみると、アプリリアRS50用を使用する意味は大して無かった。
ってなワケで色々CAD上で試してみる。
なんて遊んでたら知人からTZM50を処分するから欲しいパーツがあれば・・・と声が掛かった♪
当然、ネジ1本残さず回収♪
頂いたパーツ群は膨大な量で・・・もう・・・ホント・・・頂きますっ(合掌)!って感じ。
さて、せっかく頂いたので無駄なく料理するのが日本人の心というもの。
たまたまとは言え、角パイプの組み合わせの為加工がしやすく、
また丸々一台分のパーツがあるのでリヤプロアーム化にくじけた時にTZM用がそのまま使える♪
早速、寸法を取って図面化。
これにエイプのエンジンを載せる。
とりあえずフレームとエンジンをアルミステーで繋ぐ。
エンジンとフレームとスイングアームの間隙を縫うのでこんなカタチ。
アルミじゃ割れるかなぁ・・・割れちゃうかなぁ・・・まぁ搭載位置の変更もありうるのでとりあえずこれでいく。
フロントスイングアームのピポットは今回、ドラッグスターのフレームが手元に無いこともあり、アルミ板とベアリングで自作を考える。
これは、今回はリヤスイングアームの切り詰め加工をしない分ホイールベースが長くなってしまうので、
その分少しでも相殺するため、フロントスイングアームとエンジンとの距離を詰めるには自作の方が都合が良いからだ。
で、設計してみたんだけど・・・・
フロントホイールの上下動を考えると、マフラーとの干渉からエンジンとFスイングアームの距離を詰めるには限界があることが判明。
更に、どうしても強度が足らないイメージに取り付かれてしまった。(根拠はありません。あくまでイメージ)
溶接してBOX形状にすれば・・・とも考えたがアルミ溶接なんて手軽に出来ないし、この段階でコストも掛けたくない。
どうしようか悩んでいたとき、丁度ドラッグスターのフレームが安く手に入ったので、結局これを使うことに。
それでもエンジンとの接合部の見直しで大分軽量化になるはず。
さてこのフロントピポットフレームだがエンジンのマウントと接合しているのだが、エイプのエンジンマウントだけではかなり心もたない。
1号機ではグースのピポットフレームをエンジン下に配置しこれでサポートしていた。
しかしグースのピポットフレームもこれまた重い。
で、今回はVガンマのアンダーフレームを使ってみようと思う。
これが手にしてみると格段に軽い♪
CAD上であれやこれやと配置を考えるが・・・しっくり来ない。
クランクケースの上でシリンダーを挟むように配置するのが理想的だが、マフラー、サスペンションと干渉してしまうし、何より左右のフレームを結合する部分がシリンダと干渉してしまう。
泣く泣くエンジン下の配置とするが、フロントフレームに届かない。
この部分はある程度カタチになって寸法がとれるようになってから考えよう・・
そしてステアリングやタンクのマウントとなるアッパーフレーム。
これはサクセスで貰ったKX125のシートレールを流用する。
アルミ角パイプで出来ているので寸法も取りやすいし、細身で軽い♪
取り付け方はまたおいおい考えていく。
これで概ね車体構成は出来た。
各部品の接続部やら細かいところは、ある程度作っていって実際の寸法とすり合わせて進めていく。
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