タイヤのはなし

タイヤは車の全重量を支えるという、重要な役割を果たしています。
また、車の一部としてホイールと一体化された美しさも追求されています。

INDEX

■タイヤサイズ表示の見方

■タイヤの点検・整備について

■Inch upってなに?


■タイヤサイズ表示の見方

例1

195 60 14 86
@ A B C D E
@ 断面幅(mm)
A 偏平率(%)=断面の高さ÷断面の幅×100
B タイヤの構造記号(R=ラジアル)
C リムの内径(インチ)=ホイールの直径
D ロードインデックス※注1
E 速度表示※注2












例2

215 45 17
@ A B C D
@ 断面幅(mm)
A 偏平率(%)=断面の高さ÷断面の幅×100
B 速度カテゴリー記号※注2
C イヤの構造記号(R=ラジアル)
D リムの内径(インチ)=ホイールの直径










※注1ロードインデックスについて

ロードインデックスとは、規定の条件下で、そのタイヤに負荷することが許される最大の質量を表す指数です。

※注2速度記号について

タイヤ構造 速度記号 速度カテゴリー 最高速度Km/h
120
160
SR 180
HR 210
240
ZR 240超

タイヤがそのロードインデックスにより示された質量を負荷された
状態において走行可能な最高速度を記号によって表したものです。










■タイヤの点検・整備について

(1)空気圧(空気圧はタイヤが冷えている時に測りましょう)

250KPa(2.5kgf/cu)
300KPa(3.0kgf/cu)
310KPa(3.1kgf/cu)
350KPa(3.5kgf/cu)

(2)摩耗の状態

(3)傷

(4)タイヤローテーション(位置交換)

(5)ホイールバランス

(6)その他


■inch upってなに?

タイヤサイズは年々、大内径化・低偏平化がすすんでいます。これは主に車の動力性能向上に伴った、
ブレーキ性能の向上および操縦安定性能の向上を目的に行われています。
一般的には、タイヤの断面高さを低くする(低偏平化)することによってタイヤの剛性が増し、コーナリング性能を
向上させることができます。また、コーナリングバワーも増加するために機敏なハンドリングになります。

タイヤの断面高さを低くする場合は、通常、現装着タイヤと外径をあわせる必要があります。
これは、タイヤの外径が大きく変わると、スピードメーターに誤差が生じたり、タイヤがボディーやサスペンションに
当たる可能性があるからです。
このため、タイヤの断面高さを低くする時には、タイヤの内径(inch)を大きくする(up)必要があります。

これを「inch up」するといいます。

言い方を変えるとタイヤの外径を変えずにタイヤを低偏平化することです。
最近はタイヤサイズ変更による性能変化などの知識なしに、ルックスの向上だけを目的に「inch up」している
ケースも珍しくありませんが、安全のためには正しい知識で「inch up」しましよう。

inch up


タイヤの選択の仕方によって、愛車の性能が生かされなかったり、ドライブが快適になったり、不快になったりします。
自分の走りにあったタイヤを選びましょう。


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