生活・習慣

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マラエ 祭礼や会議を行った神聖な場所。
タトゥー 模様で出身地(島)が分かる事もあったとか。単色の模様は美しい。
釣り針 ポリネシア人の移動の歴史を解き明かす決め手となりました。
ロト 当たらなくても、ワクワクするのはムシさんだけ?
タヒチのお金 とてもカラフルで南の島のお金っぽい。記念に取っておきたくなる。
タバコ 物価の高いタヒチでは紙巻きを吸う人が多いです。
子供たち 良く駆け回る体力のカタマリ。自然を利用して遊ぶ天才達。
さてこれは? 一目見て判る人はかなりのタヒチ通。
オカマさん 気は優しくて力持ち。ごつい体に優しい仕草。
凧あげ 海だけじゃなく青い空も征服しよう。
タヒチアンキルト 鮮やかな色使いと大胆なデザイン。
ピクニック 休みの日はのんびりピクニック。近所の人と楽しく過ごします。
タヒチアンジョーク 笑える?ジョークこれからも探します。
チョッティ あなたにもタヒチを教えてくれる、ナイスガイ。
教会 タヒチ語の賛美歌は宗派の違いを越えて心に響く。
ウム料理 タヒチの代表料理。このうまさで、また太る。

伝統的なことも日常的なこともその他、出会った雑多なことも一緒にまとめてみました!!


マラエ
儀式や村の長を集めての会議や様々な儀式が行われた場所とされています。 地面に石を敷き詰めた長方形の広場のような場所で、広さも様々です。端の方に高くなった祭壇のあるものや、かつて各村や島のチーフが腰掛けたとされる石の背もたれがあるものもあります。一度は入植してきた宣教師によって破壊されたましたが、近年復元されました。 観光スポットとして、観光客に公開されている物も以外にも、いまだに力を持ち、現地の人以外立ち入りを禁止されているマラエもあります。  

フアヒネ島の現地の人に、マラエを案内してもらった時に初めて、公共のマラエと個人が所有するマラエがあるのを知りました。マラエの位置を示したボードの前で「これが私の家のマラエ」と言われたときはにわかに信じがたかったです。 さらに子供たちの遊んでいたマラエの塀のように並んだ石の下から、ヒョイと人骨を取り出して見せてくれました。一体、どのくらい古い物なのか聞きそびれてしまいましたが、なかば苔むしたその骨は人間の下顎の半分で、その他にも小さくなった骨が納められていました。

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タトゥー
マラエの信仰や踊りなどと共にいったんは宣教師に禁じられてしまった
タトゥーですが、今また復活の兆しを見せ、 ごく自然に男でも、女でもしているのを見かけることができます。最近は、伝統的なタトゥーの他にも恋人のイニシャルを入れていたり(別れたらどうするんだ?)、バラの花を
彫っていたり。パペーテ市内にもタトゥースタジオがあったりして、観光客でも気軽にタトゥーができます。

昔ながらの道具を使ったタトゥーは、動物の歯や骨などを使い炭を染料としていました。色は黒のみの単色で、モチーフには自然の事物や、ティキなどでいろいろなメッセージを含んでおり、その昔は、模様を見ただけで、その人の業績や何処の島の出身か判ったという。 タトゥーの他、木彫りなどの彫刻品はマルケサス諸島の物がクオリティーが高いそうです。

マシーンの方が痛い、手彫りの方が痛いと人によって言うことがマチマチです。タヒチアンたちは、手製の道具で友達同士でタトゥーをする人らしい。電動歯ブラシの本体とボールペンの筒の部分と針を組み合わせて作ったお手製の道具を見せてもらいました。 染料は中国製。これは、現地の物を使用するよりは色がキレイだからと言っていました。
英語の「TATTOO」はタヒチ語の「TATAU」が語源で、針をのみで打つ音から来ているそうです。

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釣り針
タヒチ語の所でも触れたように、古来からポリネシア人は文字を持たず、その
歴史の多くが謎に包まれている。しかし、遺跡などから発掘される釣り針の形状の進化により、どのようにポリネシア人が太平洋に広がっていったかの手がかりになるそうです。


材料は真珠貝や動物の骨が使われたそうだ。そして中でも一番大きな骨を持つ動物、人間の骨がよく使われていたそうで、有名な神・マウイの島を釣りあげる伝説にも、お母さんの骨で釣り針を作るくだりがあります。なかでも年老いた技のたけた釣り名人(もう一説にはハゲた人)の骨は特別な魔力があると信じられ、釣り名人はいつの身の危険を感じていたそうです。(篠遠博士の書籍等参照。)

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楽園で運だめし!!(LOTO)
200CFPでスーパーなどで売っているクモ(どう見てもカニ)、ポーカー、 テレビとティアレなどの絵柄のスクラッチくじです。 種類にもよりますが、銀の部分を
こすって同じ金額が3つそろえば、大当たり!!出た金額がもらえる。(ちなみに私らは400CFPぐらいしか当たったことがありません) TVのマークがあるの
もあって、そのマークがそろうと、なんとフランスの現金つかみ取り番組に家族で出演権獲得!!スーパーの壁に、いままで出演したタヒチアン・ファミリーの写真が飾られていました。外国人にも適用されるかはわからないけど・・?
マルシェの側にもデッカイ、ロト屋がありました。

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タヒチのお金
色鮮やかな花や熱帯魚たちが刷られていて使うのがモッタイナイ?
なのに、大抵のお札はしわくちゃ。ピン札なんて見たことがありません。オマケに時々ホッチキスで束にされていることさえあります。サイズはかなり大きく、日本のお札用の財布だと、ちと入りません。
お札が4種類、コインは7種類あり、お札はニューカレドニアと共通で、よく見ると確かに1000CFPのウラにはカグー(ニューカレの鳥)が描かれている。ウラに
描かれた人物もメラネシアっぽい。



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タバコ
物資のほとんどを輸入に頼るタヒチでは、タバコも超高い!!マールボロ、
ゴロワーズなど1個500CFPから700CFP もします。そこでタヒチアンたちがよく吸うのが、ビゾン(オランダ産)という手巻きタバコ。これなら安いし、量も
たっぷりお買い得!! これをクルクルっと作ってルトラックなんかで吸うと、
もう気分はタヒチアン! シブイおじさんや、貫禄あるおばさんなどが吸っている風景は妙に絵になってます。





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こどもたち
子供をあげたり、もらったりということもよくあるそうだ。(あのヘイエルダールもタヒチで養子にしてもらったそうです。)だからといって、実の子ばかりかわいがり、もらった子はいじめられるということもなく村全体のみんなの子供、という感じのようで、田舎の大家族のような暖かい
雰囲気が未だに残っています。

ある日、ホテルの部屋へ村の子供たちが遊びに来てくれました。この子たちはみんな兄弟というわけではありませんが、この顔ぶれを見ただけでもポリネシア系、チャイニーズ系、ヨーロッパ系と実に様々な顔立ちの子がいました。

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さてこれは何でしょう?
正解はお墓!!家の横や庭の片隅にあり、もっと屋根が低いものもあります。レイや花が飾られ(写真のは枯れちゃってたけど・・)子供たちが周りで遊んだり、縁に腰掛けてお喋りしたしている光景を見たりする。これならご先祖様も寂しい思いをしなさそう。家が引っ越すとき、もちろんお墓も引っ越すそうです。

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オカマさんが育つワケ
タヒチでは男の子がたくさん産まれると、末の何人かを女の子として育て、家の手伝いをさせる
習慣があるのだと聞きます。今でもそうなのか分からないけど、確かにオカマさんによく出会います。中にはどう見ても女性にしか見えない美女もいるらしい?? パペエテの某チャイニーズ
レストランにいたオカマさんは、背も幅もデカく、どう見ても男なのだが、仕草がどこか可愛らしく「あなたたち、日本人でしょ?」とお箸も持ってきてくれたり、よく気付く優しい人でした。 某Bちゃんは女の子なのに、海で山で、砂や赤土にまみれ、男の子達を引っ張り回して遊んでいた。
お姉さんがいっぱいいるから、逆パターンなのか!?(そんなのは、もちろん聞かない・・・)

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凧あげ
マラエだけでなく、凧あげも篠遠博士達が復活させた習慣だそうです。
「トラプー」と呼ばれていて、昔は釣りに使ったり、人が乗ったりする大凧が
あったようです。子供たちは細い木を十字に組んで、新聞紙や広告を貼って作った菱形の手作り凧で遊んでいました。また、「あやとり」遊びもあります。ただ日本と少し違っていて、ヒモの間に手を入れ、広げたときに絡まらなければOKという遊び方のようです。






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タヒチアンキルト(ティファイファイ)
花や生き物、その他のモチーフの切り絵のようなアップリケを縫い合わせたタヒチのキルティング。連続する模様は、まるで万華鏡のよう。その昔、宣教師の妻達が現地の女性達に教えたのが始まりだそうです。写真の星形のクッションは、色とりどりの菱形のパーツを使っていて、新築祝いにおばあさんから送られた物だそうです。遠くに旅立っていく人に送る習慣があるのだといいます。現地では作品例と型紙の付いた本(日本語解説付)も売っています。

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お休みの日はピクニックの日
教会にいく前日がタヒチアンたちのお休みの日です。
みんなボートやカヌーに乗って小さなモツ(無人島)にピクニック。 ビーチに寝そべって雑誌を読む人、バドミントンする人、ブギーボードで遊ぶ子、
木陰でウクレレを弾くお兄さんたち・・。ツーリストがアクテビティのモツ
ピクニックにも利用するこの島に近所の村の人たちが集まってきます。

お昼になったらナベごとボートに積んできた、ママの作ったチキンやご飯を食べる。食べ終わったお皿を波でさっと洗うと、食べ残しはお魚がキレイに食べてくれる。さっきから気になっていた、お皿の裏に書かれたアルファベットはピクニックの時、よその家のお皿と
混ざってしまわないように、名前の頭文字が書いてあるのだということでした。

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ホテルスタッフ、タムちゃんのタヒチアンジョーク
ホテルスタッフ、タムエラが話してくれたタヒチアンジョーク。
ある旅行者がタヒチアンに今何時か?と尋ねた。するとそのタヒチアンは牛の角の間をジッと見て時間を答えた。またある時、また時間を尋ねるとやはり牛の角を見て答えるので、旅行者はてっきりタヒチでは牛の角で時間を知るのだと思ったが、よく見ると牛の角の間に向こうの教会の時計が見えていた見ていた・・・
(笑える? ^^;)
その他、これからマルケサスに行くというフランス人夫婦を超マジ顔で「あそこはな、食人の習慣があるからここにいた方がいい!」と説得していた。
(もちろんこれもジョーダン)

このタムちゃん、日本でよくよくTVを見ていると某空調会社のCMや旅行番組、地元の観光ビデオなどに出演した、隠れた売れっ子さんだった。確かに彼の風貌は目を引く。でもタムちゃん、ピクニックのランチでステーキ出すとき「ハイ、君はアメリカ人の肉、君にはフランス人の肉ネ〜〜」って言って出すのは止めろォ〜〜!笑っていいのかどうかコマルやんけ!

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ホテルスタッフ、チョッティ君
半身に刺青を入れた彼も、ときどき日本の本や雑誌などにも写真が出ていたり
する。彼は真面目な感じであまり下らないことは言ってくれません(^^; 
が、真面目な彼はホテルのショウダンサー兼ガイドの仕事をしていて、タヒチの
伝統を旅行者や紹介したり、後世に伝えることの出来る自分の仕事に誇りを持っていると言っていました。

ある日、彼のガイドでフランス人の老夫婦と私たちの5人でモツピクニック(島を囲む無人島へピクニックに行くアクティビティ)に行きました。彼はカヌーレースの大会を目前に控え、仕事が終わると毎日練習をしていました。ムシさんが「疲れるだろう」と
スポーツマッサージの話をして、彼を地面に寝かせ、背中をマッサージしてあげました。もうさんもチョーシに乗って肩を叩いたりしました。すると、それを見ていたフランス人夫婦が「それはそんなにイイ物なのかね?私たちもお願いするよ。」と言い出し、かくしてツアーは「モツピクニック+
昼食、日本人のマッサージ付き」と化した!!(こんな商品あったらウケるだろうか?)
彼の筋肉は触ってみると柔らかく、しなやかな弾力があった。いわば、ヒョウの筋肉とでも言おうか・・。日本人の筋肉疲れでカチカチになった筋肉とは、根本的違うような気がしました。

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教会
皆、白い帽子に白いドレスを着て集まってきました。私たちも取りあえず白の上下をきてお邪魔してみました。ほとんど意味も解らず、神父さんのタヒチ語お説教を聞き、伴奏なしの賛美歌の力強い声にとても感動しました。

教会を出るとき、神父さんが一人一人握手をして送り出していた。
外国人の私たちも例外ではなく、一瞬「おや?」というように微笑んでから、しっかり握手してくれて「良く来てくれました。」と挨拶してくれ、とても嬉しかったです。アドバンスト系の教会では、子供達が歌や楽器の練習をして毎週交代で、披露しているようでした。歌はポップな感じでした。
(写真はモオレアの教会。)

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ウム料理(ヒマッア)
食べ物のコーナーでも触れていますが、太平洋全域にある焼き石の蒸し料理。地面に掘った穴に、焼いた石を敷き詰め、その上にバナナの葉などで包んだ食材を置き、更にフタをして土をかけて約4時間ほど蒸し焼きにします。タヒチではホテルのディナーや大きなレストランなどで食べる
ことが出来きます。
写真はホテルのヒマッア「タヒチアン・オーブン」も様子でウクレレや太鼓のバンドもやってきて、賑やかな雰囲気の中、スタッフがニワトリ、ブタの鳴き真似などを交えてお客さんを笑わせながら、一つずつ食材の説明などもしてくれました。
モツピクニックでお昼にこのウムをやるツアーもあり、葉っぱのお皿にたくさん並べられた料理はワイルド気分!!