南武線 連続立体交差事業 説明会

説明会について

1996年11月26日(火)の15:30と19:00に、稲城第四小学校体育館で『JR南武線(稲田堤駅〜府中本町駅間)連続立体交差事業』の説明会が開催されました。 私は19:00の説明会に出席しました。

メニュー

  1. 開会
  2. 職員等紹介
  3. 挨拶
  4. 事業概要説明
  5. 工事内容説明
  6. 質疑応答
  7. 閉会

「職員等紹介」では東京都、稲城市、JR東日本の役員と工事の責任者の紹介がありました。

「事業概要説明」「工事内容説明」については後述します。

「質疑応答」では踏切の閉鎖について質問が集中していました。


連続立体交差事業

要旨

南武線の稲田堤駅〜府中本町駅で連続立体交差事業の工事が行なわれます。 該当区間を高架化することによって、現在踏切で大渋滞になっている鶴川街道や府中街道の混雑緩和、および、分断された町の統合化・活性化を目指しているとのことです。

事業概要

該当区間を2つに分けて工事を行ないます。 稲田堤駅と矢野口駅の間(営団前踏切付近)〜稲城長沼駅付近(稲城長沼第一踏切)を第一期施工区間、稲城長沼駅付近(桶屋踏切)〜多摩川鉄橋を第二期施工区間とし、 第一期施工区間の工事が完了した後で第二期施工区間を工事するそうです。

工事内容

説明会では第一期施工区間のことについて説明していました。 以下の手順で工事が行なわれるそうです。

  1. 現在の線路の北側に仮上り線(川崎行き)と矢野口駅の仮上りホームを敷設し、現上り線を仮上り線に切り替える。
  2. 仮上り線の横(南側)に仮下り線(立川行き)と矢野口駅の仮下りホームを敷設し、現下り線を仮下り線に切り替える。
  3. 現在の線路を撤去した後、高架部の南側と矢野口駅の新ホームを建設し、仮下り線(立川行き)を高架部に切り替える。
  4. 仮下り線を撤去した後、高架部の北側を建設し、仮上り線(川崎行き)を高架部に切り替える。

高架一般部の移設
矢野口駅部の移設

スケジュール

この説明会では以下のスケジュールで工事をする予定でした。
スケジュール

実際のスケジュールは以下のとおりです。

踏切

第一期施工区間にかかわる踏切についての情報です。 稲田堤駅側→矢野口駅→稲城長沼駅という順序で並んでいます。

営団前踏切
この踏切の部分の線路は高架になりません。 高架化の出発点として工事区間には入っています。
水道踏切
神奈川県川崎市と東京都稲城市の境界にある踏切です。 高架化されると踏切が解消します(〜桶屋踏切)。
小沢踏切
弁天通りの踏切です。 水路が近くに存在するため、工事期間が長くなる可能性があるそうです。
矢ノ口踏切
鶴川街道の踏切で、矢野口駅前にあります。 鶴川街道沿いに少し北に行くと資材置場があるため、工事用車両が頻繁に通るそうです。 ただし、朝のラッシュの時間帯には工事車両は鶴川街道を通らないようにすると言っていました。
矢ノ口第三踏切
矢ノ口第四踏切の迂回路として使われます。
矢ノ口第四踏切
この踏切は水路等の関係で、工事期間中は閉鎖するそうです。 現時点で既に閉鎖されています。 矢ノ口第三踏切を迂回路として使うように述べてました。
押立踏切
旧川崎街道の踏切です。 道路が複雑なため、踏切切り替え工事期間(1週間ぐらい)の間だけは車両の通行を規制するそうです。(歩行者の通行は可能とのこと)
小学校裏踏切
閉鎖されています。(桶屋踏切ができた時に閉鎖されたらしい)
桶屋踏切
稲城大橋有料道路の踏切です。 踏切工事では交互通行をするそうです。
稲城長沼第一踏切
市役所通りの踏切で、稲城長沼駅のちょっと東にあります。 第一期施工区間の外なので、今回の工事では踏切は解消されません。 高架化は第二期期施工区間の工事で行うそうです。

工事用車両通行ルート図

工事で使用する車両が使う道路図です。 車両の大きさ(トン数)によって使う道が決められています。
工事用車両通行ルート図

矢野口駅付近

矢野口駅付近の図です。
矢野口駅付近


感想など

こういった説明会に出席するのは初めてでした。 入口ではパンフレットといっしょに、なぜかジュースと携帯用カイロを配っていました。 デジタルカメラを持って行ったので写真撮影の許可を求めたのですが、係員はおもいっきり戸惑いの表情を見せていました。 どうやら無断で撮っても良かったようです。