清水フードセンター



 私が小学生の時、近所に「清水フードセンター」というスーパーマーケットができた。今やどこにでもあるスパーであるが、当時はまだ珍しく、みなの関心の的であった。

 そんなある日、私と友人のK君(今は弁護士として活躍中。関屋分水横断事件のK君とは別人)は密かに相談した。

私とKは必ず二人きりで、他の友達を入れずにこっそりと遊ぶのであった。多くの友達と群れて遊ぶ時はお互い知らん振りをしていた。
 このため、今はもうなくなった「ビーチセンター」(護国神社の 向かい側で、現在の水族館のあたり)の林に二人で紛れ込み、中学生の不良にからまれて殴られたことがある。このとき私は無抵抗主義を貫いて無事だったが、生意気なK君だけが殴られた。

さて、話は清水フード。

「夜中にさ」

「うんうん」私は身を乗り出した。

「清水フードセンターの前に行ってさ」

「うんうん。それで?」

「梯子をかけるわけ」

「ふむふむ。面白そうだね」

「それでさ、看板の『フ』の字に棒を一本入れるってのはどうかな?」

「え〜〜!?何、それ?」

「つまり、 『清水ヌードセンター』すごいでしょ?皆びっくりするだろうなぁ」

「ぎゃははは!それはエッチだね」

「ははははは」

「ははははは!」

これには後日談がある。

その数年後、二人でまたのその話題。お互いの告白。

「小学生の時『清水ヌードセンター』の話したよね。あの時実は僕『ヌード』ってどういう意味か知らなかったんだ!」

「え?本当!?実はぼくも知らなかったけど、調子合わせて笑ったんだ!」

「え?今は知ってる?」

「え?今は知ってる!」

「はははははは」

「はははははは!」

こんなことで二度も笑える平和な少年たちでした。

 



 それ以来私は色々な看板を見るとイタズラしたくなる。

たとえば

『バイキング 食べ放題』

と見ると、『グ』を塗りつぶしてみたくなる。

『バイキン  食べ放題』 う〜〜〜ん。食べてみたい!!

その他。

『連絡先:フクハラ』→『連絡先:セクハラ』

『大妻女子大』→『人妻女子大』

『きれいな おしぼり あります』→『きれいな おし り あります』

『おぶつだんの放光』→『おぶつ  の放尿』 (新潟にあります)

『パチンコ 金の玉』→『 チンコ 金 玉』(富山にあります)

『バーボンウイスキー』→『バカボンウイスキー』

『職業:介護士』→『職業:弁護士』

『江口先生』→『エロ先生』

『ハードオフ・エコスタジアム』→『ハードオフ・エロスタジアム』

『トンコツラーメン』→『ポンコツラーメン』

『デフレーション景気』→『デコレーション景気』

『トロ食べてぇ!』→『ボロ食べてぇ!』

『プリン好き』→『フリン好き』

『君はひどいオンチだね』→『君はひどいオンナだね』

こんなイタズラは、決してしてはいけませんよ!!