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last update : 2003.03.27.thu

ミニアンケート投票結果投稿コメント集更新

-Animations World-
Great Characters

ミーメ

mieme

line

 

 ハーロック作品には(特にアニメ)本当にいつも影のように寄り添うように出てくる異星人ミーメ。
下の登場作品一覧を見てもわかる通り、時代を経たり作品によって少しずつ設定が変わっていっても、ハーロックの側に登場し続けているという彼女もまた非常にハーロックと縁のある個性的なキャラクターの一人です。
異星人だからこそ余計に醸し出せる神秘的な雰囲気のある彼女、更にその独特の誰にも真似できないような個性も魅力的なキャラクターなのです。
 ここでは、そんなミーメを取り上げてみました。

ミーメ登場作品] [ミーメの歴史] [ミニアンケート結果] [ハーロックとミーメの不思議な関係] [個人的な感想] [投稿コメント集

 

 

私ハミーメ。ハーロックニ命ヲ捧ゲル女…。

<2002.7/Illustrated by Maja>

 

Mieme in Story


sakuhin

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■ミーメ登場作品(原作・アニメ・ゲーム別)

 

 

-Comics-

 ◆ダイバーゼロ
   (小学館・1975年「少年サンデー増刊
」連載

 キャプテンハーロックの艦の中で主人公のアンドロイド、ダイバーゼロが初めて見る異星人の姿。
それがミーメで、ここで既にハーロックの側で彼に従順に補佐する異星人として登場。
大きな猫目に瞳があり、耳がいかにも異星人という感じ。
ここでは、ミーメは一人ではなく最初は同じ姿の二人が登場。
セリフとしては出てこないが、キャプテンハーロックに身も心も捧げている気持ちを持っていることがわかる。
ハーロックの意を受けていろいろゼロの世話をしたり、装備を手伝ったり、ゼロを迎えに行ったり…。
この後に描かれた「宇宙海賊キャプテンハーロック」の前身としてもこの作品の中のミーメの姿は興味深い。

 ◆宇宙海賊キャプテンハーロック<TVシリーズ「宇宙海賊キャプテンハーロック」原作>
   (秋田書店・1977年
「プレイコミック」連載) 

 ミーメ初登場の時のセリフ「私ハミーメ。ハーロックニ命ヲ捧ゲタ女。」というこの言葉通り、ハーロックに寄り添いながら生きる、アルカディア号で唯一の異星人。
 ご存知、アルコールを主食とするジュラ星人だけあってしょっちゅう酒を飲んでいる。
また、アルカディア号の中では、中枢大コンピューターを除いて最もよくハーロックの過去を知っているのが彼女である。
ここまではアニメの設定も同じだが、原作では更に、乗組員の中では、誰も見たことのない謎の人物、ハーロックの亡き親友のことも唯一知っているらしい。
原作では、台羽がミーメの目の前でマゾーンに連れ去られたことに責任を感じて自ら救出に向かったり、ハーロックの元へ現れたマゾーンの使者に酒ビンを投げつけて救ったり、襲われた巨大蟹の一番大きなところを食べたり(原作のミーメはアルコール以外のものも食べられることが判明?!)、こたつにあたっていたりといういかにも原作ならではの人種の壁を感じさせない、より人間っぽい(?)ミーメが活躍している。

 ◆ニーベルングの指環<OVA「ハーロック・サーガ」原作>
   (・第I部ラインの黄金1990「中古車ファン」連載
    ・第II部ワルキューレ1997「新潮社HP新潮Web」インターネット連載
    ・第III部ジークフリート 1998「〃」インターネット連載
    ・第IV部神々の黄昏 1999「〃」インターネット連載)

 このミーメもアルカディア号でハーロック達と共に旅をしているが、今回は人間達よりも遥かに超大な存在になっているようだ。
地球人に知恵を授けたニーベルング族の生き残りということで、「伝説の魔女」ということになっている。
寿命も気の遠くなるほど長いらしい。
彼女の兄アルベリッヒはニーベルング族を忌み嫌って闇へ押しやった神々たちに復讐し、宇宙を支配する野望を持つが、ミーメはそれを阻止しようとする。
神々の元でオルガンを弾き時間を操るフライヤの師匠だったということで、ミーメもまた時間を操るオルガンを弾くことができるという能力を持っている。
また、ハーロックやトチローの小さい頃から養育係として側におり、酒好きミーメがその頃からすでに彼らに酒をがぶがぶ飲ませていたとのエピソードもある。
原作では当初瞳があったが、途中から目が黄金の光にやられてしまったとかで、何故か以前のミーメの瞳のようになった…。

 ◆銀河鉄道999<劇場版「銀河鉄道999エターナルファンタジー」原作>
   (小学館・1996年
「ビッグゴールド」連載) 

こちらは平成になってからの現在もインターネットで連載されている999の作品の方。
第29話「プラズマ伝説II」にハーロックとともにアルカディア号の艦橋でちょっとだけ登場している。

 


-Animations-

 

 ◆宇宙海賊キャプテンハーロック(TVシリーズ・1978年東映、テレビ朝日) <声:小原乃梨子>

 マゾーンにより、突如巨大植物に覆い尽くされ死滅したジュラ星のただ一人の生き残り。
偶然その星に降り立ったハーロックとの出会いにより助け出された。(回想シーン…第6話「幻のマゾーン」)
それ以来、彼女はハーロックに命を捧げて生きる女となり、ハーロックに影のように寄り添っている。
乗組員の中ではハーロックと最もハーロックの過去を知る人物。
恐らくは、アルカディア号の中で中枢大コンピュータを除いてはやはり一番ハーロックを理解している人間であろう。

原作との違いは、酒を飲んで酔っ払うと全身が金色に輝いたり、敵と戦う時に、全身から金色の不思議な光線を発して相手を倒すという必殺技を持っていること、小さな竪琴をいつも持っていて、美しくも哀しい音色を奏でていることなどで、アニメーション版ならではの独特の魅力を持ったミーメが描かれた。
 ちなみにアニメでは彼女の故郷ジュラ星が登場し、その滅ぼした元の犯人が親友でしかもマゾーンだったことが明かされるという衝撃のオリジナルエピソードが20話「死滅のジュラ星」で描かれている。

 ◆銀河鉄道999(劇場版・1979年東映)

 セリフはなかったが、惑星メーテルへ向かうアルカディア号の艦橋で、またアルカディア号から最後に地球へ向かう鉄郎を見送るシーンで、ハーロックや乗組員と共に前のTVシリーズと変わらないその姿を見せていた。

 ◆さよなら銀河鉄道999(劇場版・1981年東映) <声:小原乃梨子>

 今回は前作の999より出番もセリフも多く登場。
今までのミーメよりも目などが鋭い形になった?!
割と今までは柔らかい感じがあったが、今回設定から新しくなり、姿的に少しシャープさを増したミーメになった。

 ◆わが青春のアルカディア(劇場版・1982年東映、東急エージェンシー) <声:山本百合子>

 顔は以前のミーメとやや同じだが、服装は全身黒づくめの新たにラ・ミーメというキャラクターとして登場。
イルミダス軍に故郷のアロザウルス星を破壊され、多くの同族を瞬時にして失ったという哀しい経験をしている。
その後イルミダス地球司令部のゼーダの秘書として地球で働いていたが、ハーロックと出会い、また同じく地球でイルミダス軍の手先として働いていた昔ながらの知り合いの戦士ゾルの故郷トカーガ星も自分と同じ運命をたどることを知り、ハーロック達と行動を共にすることになる。

 ◆無限軌道SSX(TVシリーズ・1982年東映、TBS) <声:山本百合子>

 劇場版『わが青春のアルカディア』の続編として作られたということもあり、最初からアルカディア号でハーロックと共に旅をするラ・ミーメとして毎回登場。
レギュラーではあったが、やはり前職が秘書業のせいか(?)アルカディア号の艦橋で割と地味に計器の操作をこなしていた印象が強い。
ラ・ミーメにスポットをあてた話としてはイルミダスのスパイがラ・ミーメになりすましてアルカディア号の内から破壊工作していたという第9話「スパイは誰だ?!」がある。

 ◆ハーロック・サーガ(OVA・1999年バンダイビジュアル) <声:弥永和子>

 人間よりもはるかに長い寿命を持ち、人間に知恵を授けたというニーベルング族の生き残り。
今度は兄アルベリッヒと兄妹ということで、物語の最初から天涯孤独というわけではない。
しかしその兄アルベリッヒはラインの黄金を盗み、全宇宙を手に入れ自分達を闇に追いやった神々に復讐しようとという野望を持っている人物。

彼女はその野望によってもたらされる全宇宙の危機をくいとめようとハーロックらと共に兄に立ち向かう。
そして、ミーメは神々の元でオルガンを弾き続け時の流れを制御する乙女フライヤの師匠でもあった。
 以前のミーメのイメージとは違い、あまり前ほど異星人っぽくはなく、今回は割と肌の色や顔など普通の松本美人?!(っぽい?)

それに、前より胸元が開いていてちょっっぴりセクシーになった?また、ネックレスのアクセサリーもつけている。
だけど、ちょっと疲れたオバサンっぽい声(ゴメンナサイ)なのはとても長い寿命を持っているせいなのか?

パイロットフィルムでは、オルガンを弾いている真っ赤な唇、真っ赤な爪という何ともかわいい感じの妖艶な美女のミーメを見ることができる。

 

 ◇番外編
  「宇宙海賊キャプテンハーロック」まんがビデオ版(漫画ビデオ・1999年maxell) <声:弥永和子>

 ◆SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK-The Endless Odyssey-OUTSIDE LEGEND(OVA・2002年バップ) <声:皆口裕子>

 姿は「宇宙海賊キャプテンハーロック」に登場するミーメとほぼ似せてある。
しかし作品も声の印象も変わり、今度はどんなミーメが登場するのか…?


 

-Games-

 ◆松本零士999(Playstation・2001年バンプレスト) <声:?>

 アルカディア号の中を探検していくとミーメに遭遇する。
今回は特にこれといって活躍する場面があるわけではないが、一言だけだがセリフも聞くことができる。
(ただし声は今までのどの作品のミーメのイメージとは違うカワイイ系の声です。でも声優さんがわかりません。知っている方は教えてくださいねっ。)

 

 

history

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Mieme's History

ミーメ。
 名前からしても大きな目からしてもどことなくネコを思わせる存在。
神秘的でかつ自由気侭に艦内をうろつき回る…。
助けてもらったハーロックに命を捧げ、影のようにいつも寄り添っている…。
その姿に、(その名前といい)どこか零士氏の愛ネコミーくんの思い入れも感じられるような気がしませんか…?

 

■ミーメの変遷 

 ミーメの登場一覧を見てもわかる通り、彼女はキャプテンハーロックが描かれるとき、登場することが多く、ホントに作品上でもいつも影のように寄り添っている、という感がありますね。
 ハーロックが登場する作品に初めて異星人ミーメが登場したのは原作の「ダイバー0」ですが、ここでもうミーメはハーロックの側にいてアシスタント的な役割をする心ある異星人として出てきます。
最初はいかにも大きなネコ目に大きな耳があり、異星人という感じでちょっとコワイ感じもしたのですが、徐々にただハーロックの艦の中にいる異星人というだけでなくて、ハーロックと深い信頼関係で結ばれているどこか心優しく親しみのもてる人物ということがわかってきます。頑なな心のゼロとハーロックとの橋渡しのようなことをしたりする大事なキャラクターでした。
まさしくよく知られているその後の「宇宙海賊キャプテンハーロック」のミーメの原型を感じることが出来るのです。
 そして、より女性らしくなりより親しみやすくなって、いまだに支持されるミーメへとつながっていったのでした。


ダイバーゼロのミーメ(…かな?!)

<2002.07/Illustrated by Maja>


 
 さてそのミーメ、いつもハーロック作品に登場し続けていても、時代と共に変化しています。
今までのミーメを大きく分けると、3つくらいになるでしょうか?
このそれぞれのミーメの違いとは…?

 

<ミーメの変遷>

第1期

ジュラ星人のミーメ

<原作>
●『宇宙海賊キャプテンハーロック』
●平成版『銀河鉄道999』
<アニメ>
●『宇宙海賊キャプテンハーロック』
●劇場版『銀河鉄道999』
●劇場版『さよなら銀河鉄道999』


 ミーメというと、やはりこの作品のミーメをイメージが強いという人も多いはず。
アルコールを主食とするジュラ星人な為、しょっちゅうお酒を飲んでいる。

そのジュラ星のただ一人の生き残りで、たまたま昔ハーロックが立ち寄った時に出会い、助けられた。
それ以来、「私ハハーロックニ命ヲ捧ゲタ女…」という彼女の言葉通り、ハーロックに影のように寄り添って生きている。
彼女の故郷のジュラ星で何故同族が一人もいなくなってしまったのかというのは原作では一切不明だったが、アニメでは、ジュラ星は女王ラフレシアの花園とすべくジュラ星人同士争わせ死滅させたということになっており、その仕掛け人がミーメの親友だったというフーレ(マゾーン名:ジョジベル)によるものであるということが判明し、ミーメはかつてのその親友と決闘するというアニメオリジナルのエピソードになっている。

第2期

ラ・ミーメ

ラ・ミーメ

<アニメ>
●劇場版『わが青春のアルカディア』
●『無限軌道SSX』


 このミーメは金髪で首から足先まで全部黒。しゃべる時に左胸の青い光が点滅するという姿だったが、この黒い部分が彼女の服だったのか、何だったのかかなり謎だった…。
彼女はアロザウルス星人で、故郷の星をイルミダスによって破壊され、多くの同族を失ってしまったという悲しい過去を持っている。
その後地球のイルミダス司令部の秘書として働いていたときハーロックと出会い、それ以降彼らと行動を共にすることになる。

ただこのラ・ミーメはハーロックと出会う前にトカーガのゾルと知り合いで、物語では彼を愛していたという設定。
ゾル亡き後、やはりミーメという設定であるからにはということからか、ハーロックに淡い想いを寄せる場面が小説ではあったが、アニメでは描かれることがなく、アルカディア号の艦橋で地味に計器類を操作するだけの印象になってしまったようなのが残念である。
しかも何故か、ハーロックに愛を…という役目は螢になってしまうことに〜。

第3期

ニーベルング族のミーメ

ニーベルング族のミーメ

<原作>
●『ニーベルングの指環シリーズ』
<アニメ>
●『ニーベルングの指環 ラインの黄金〜ハーロック・サーガ〜』


 今までの瞳がない異星人っぽいミーメとはまた違って、今度は容姿は割と普通の松本美女に近くなった。
更に胸元まで開けられたドレス、ネックレスというアクセサリーを纏って、ちょっとセクシーっぽく変身?!
設定的にも単なる異星人というよりは、地球人に知恵を授けた一族ということで、ミーメの存在は昔からの文献に「伝説の魔女」として語り継がれているなど、神々に近い存在で普通の惑星に住む人類からはかなり超越しているというところが、今までのイメージからするとちょっとかなり神秘的になりすぎてしまっている感もなきにしもあらず。
宇宙の神々ヴォータンらにニーベルング族は闇に押しやられたということで、彼女の兄アルベリッヒはヴォータンらに復讐し、宇宙を支配しようという野望を持つ。

だがミーメはそういう兄によってもたらされる宇宙の危機のため、ハーロックと共に阻止しようとするのだった。
また、原作ではハーロックの父とトチローの父の艦に乗り幼少の頃からハーロックとトチローの養育係みたいになっており、二人の酒の強さはミーメによって鍛えられたとか?!

今までの登場作品では一途にハーロックを見つめていた感のあるミーメだったが、このシリーズのミーメは確かにハーロックの側におりアルカディア号の艦橋にもいるというのは変わらないが、ハーロック達とは同じ土俵の上には乗っていず、どこか遠いところにいて非常に大きな視野で宇宙を見ているという印象がある。

<2002.07.Illustrated by Maja>

vote-result

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 さてさて、それでは皆さん設定も雰囲気も異なる作品ごとのミーメ、一体どのミーメがお好きかコメントを頂いた皆さんにプチアンケートを取ってみました。
 他の皆さんはどのミーメがお好きですか?(う〜ん、どのミーメがいいかなんて決められん!という方がいたら、ごめんなさいね〜。)

アンケート投票結果 new update

タイトル アニメ 原作
ダイバーゼロ

宇宙海賊キャプテンハーロック ★★★★★★★ ★★★★★
銀河鉄道999  

さよなら銀河鉄道999  
銀河鉄道999(平成版)

 
わが青春のアルカディア  
無限軌道SSX  
ニーベルングの指環  
CAPTAIN HERLOCK-OUTSIDE LEGEND-  

【2003.03.27.thu/1票追加更新分】

 おぉ!?やはり、「宇宙海賊キャプテンハーロック」のミーメは、圧倒的に人気が高いようです。
アニメ版と原作版ではこのアンケートだと今のところアニメ版の方に支持する声があがってきているようですね。
また、この作品でアニメと原作、どちらも好きなので甲乙つけ難いという意見も頂きました。
 ちなみに「ダイバー0」に一票入れたのは私です。(決してアマノジャク精神で入れたわけではないんですよ〜!)
最初読んだ時、とてもインパクトが強かったので…!いかにもよく知られるミーメの原型っぽく、より異星人らしいところに不思議に好感が持ててしまったのです。


 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

relation

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wonderful relation

 

■ハーロックとミーメの不思議な関係

 

 「宇宙海賊キャプテンハーロック」を見た時、この作品の一つの独特の魅力になっているのが、ハーロックとミーメの不思議な関係ではないでしょうか。
 彼らから感じられる雰囲気、決して他のどこにも感じられるものでもなく、当時からとても印象的だし魅力的だったんです。
そもそも、ハーロックを取り巻く女性たちは、ハーロックと一種独特な不思議な雰囲気の関係で結ばれていることが多いですよね。
単純に友人とか男女の愛だけにあてはめられないような…。
それは有紀螢にしたってそうだし、敵対するラフレシアにしてもそうだし、まゆにしてもそうだし、そして「私ハハーロックニ命ヲ捧ゲタ女…」と影のように寄り添うミーメもやはりドラマなどで描かれるような一般的な男女の愛では片付けられない類の関係だなぁと思わずにはいられません。
これまでも、この先も目にすることがないんじゃないかと思うくらいの独特さでした。
 例えば、ハーロックは海賊のボスということで、映画なんかではマフィアのボスに必ず愛人がくっついている図はよく見かけるんですが、(そうそう、TVシリーズの999のエピソードで登場した「時間城の海賊」のニセハーロックとレリューズのような感じ?!)このハーロックとミーメの場合、そういうちょっと生々しいよくありがちなものってなんだかあてはらまらないようです。
恋愛愛憎のドロドロしたもの…感じないですしねぇ。
かといって社長と秘書みたいなビジネスの関係でもないし、館の主人と召使いというわけでもないし。
 ハーロックの側にミーメがいるシーン(特に艦長室でくつろぐ時など)がよく出てきますが、割とあんなに近くにいても、ミーメはハーロックを遠くから見つめている、という感じがします。
どこかそういう一般的なものを超越している感じがありますね。
これはミーメが異星人だから、一層そう感じられるのかもしれません。
もしこれが地球人の女性だったらと考えると、果たして彼女のポジションって不可能だったんじゃないでしょうか。
それこそ、はっきり表現する言葉が決まってきてしまうような気がするんです。それこそ恋人とか愛人とか夫婦とか…。
そしたらもう女性ファンから嫉妬の嵐だったかもしれませんが、ミーメの場合は、それどころか女性ファンからも支持している方も多いみたいですよね。
 それに、これは彼女が異星人でも、やはりあの「ミーメ」だからこそ出来た素敵な関係だったのかもしれません。

 ところで、そのミーメと関わるハーロックについて。
ミーメは、ハーロックの物語の中で、例えば「ダイバー0」や「宇宙海賊キャプテンハーロック」などの場合、主人公の少年が謎の男ハーロックの家(艦)に行くと、初めて見る異星人ミーメの存在にびっくりします。
そこでのミーメも、もうハーロックに従順なアシスタント的な役割をしていて、異星人を見たことのない地球人から見て、そういう異星人をも尊敬させるハーロックとは一体何者なんだろうかと一層ハーロックの謎の深さを感じさせられたものでした。
またそのミーメは異星人といっても地球人以上に人間らしいと感じる、純粋で心優しい女性ですよね。
そういうミーメが命を捧げるというシチュエーションからも、ハーロックとは過去の謎も多い人物ですが、それだけのいろんな星を渡り歩いてきた経験や人間的な深さが伝わってくるのです。
そういうことを考えてもハーロックとミーメ、いい感じで引き立て合ってる関係ですよね。

 また、ハーロックのような立場で普通の人だったら、助けたことがきっかけでとはいっても、自分に影のように寄り添われるのを許すかなぁ?と思ってしまうんですよ。
実際現実に考えてみると、結構それも大変なんじゃないでしょうか。
また、それこそハーロックにお側においてねと思ったのは彼女以外にも過去沢山いたのではないかという(注:勝手な想像です。)気がするし、そういう人全部側においてたらハーロックも大変かなぁ…と?!
だけど、それはあのミーメだったからだったんじゃないかとやっぱり思ってしまうんですよね。
そういうポジションが許された唯一の存在…そう思うと、また一つミーメの不思議な魅力を感じずにはいられません。

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■個人的な感想

 TVアニメ版の『宇宙海賊キャプテンハーロック』のミーメを最初見たときは、どうしてこの人はこんなフワ〜ンとしたような、不思議な喋りをするんだろう?と思ったのが第一印象だったと思います。
その後原作ではミーメのセリフはカタカナだったと思い当たり、なるほどと納得。
声優さんもさぞかしどう表現するか苦労されたんだろうなぁ〜と思いました。
(ロマンアルバムのコメントでは、声担当の小原乃梨子さんがお酒を主食としている星の女らしくトロッとして語尾がフワーという感じにしてみたとおっしゃってましたね。)
アニメ版のミーメは、音があるのでこういう声が聞けたり、竪琴を持たせてミーメが歌う異星の歌というのを美しくも哀しいハープの音色で聞かせてくれたり、またカラーなので酔っ払うと金色に光輝いたり、といった原作にはないアニメ独特の雰囲気というのを醸し出していましたが、そういう演出などよく考えられてるなあと思いました。
私としては、ミーメのハープの音色が作品中よく流れたオカリナによるまゆのテーマと合っていて、そういうところなどとてもよかったなと思いましたよ。
あれは、作品の中でとてもいい雰囲気を作っていたと思います。
ただ、ミーメの全身から強力な黄金のビームを発して相手を消滅させてしまうというちょっと人間離れしたところは、いかにもいままでのアニメにもありがちな部分であまり好きじゃなかったです。原作にもなかったし。
やっぱり零士作品に出てくるキャラクターって異星人でもロボットでも人間くさいところを魅力に感じているので、結局異星人だからといってそういう便利な演出をされてしまうと私には余計どこか都合のいいように映ってしまうんですね。
 また、原作の方ではもうちょっとミーメの人間的な面白い描写なんかもあったので、そういうところ、アニメの方にももう少しあったらよかったんじゃないかなという気はします。
戦いのことで頭が一杯になったハーロックがあまりかまってくれず寂しさを感じてドクターゼロの元を訪れる場面とか、巨大蟹に襲われたミーメを見てハーロックがすぐ駆けつけるといった場面など、沢山ありましたから。

 ところで、ミーメの話の中で私が特に印象に残ったエピソードは、「宇宙海賊キャプテンハーロック」アニメのオリジナルストーリーの方で、ミーメにスポットを当てた話「死滅のジュラ星」でした。
といってもジュラ星を滅ぼしたのがマゾーンで、それがしかもミーメの親友で、そのマゾーンと彼女と対決するという筋書きにというわけではありません。
(ちょっとそれは出来過ぎ?という気もしたので…。)
それまでは、正直なところミーメに関しては、あまり深く意識してみたキャラクターではなかったのですが、私の場合これで割とミーメへの見方が変わった位だったんですよ。
決闘が終わった後、ミーメがハーロックに涙ながらに呟いた言葉が特にとても強いインパクトがあったのです。
それは、「(ジュラの)堕落した人類なんて皆死んでしまえばいいと思っていた。でもそれは間違いだった。例え憎しみ合う相手でもいた方がいい…。」
ある意味、はっとさせられた言葉でした。
今までそんな考え、思ったことがなかったし、当時、その言葉にはっとするほどの心理状況だったと思います。
私達は普段周りにいつも人がいて、外へ出ると必ず誰かと出会って…とこの地球上に自分一人しかいないということは決してありませんし、それが当たり前に暮らしています。
確かにこの物語は架空の話ですが、多くの同族が滅びてしまったジュラ星…核戦争を始めてしまい、お互い憎み合って殺しあった…というのは、結構今の地球でも現実的な話だし、ある種ジュラ星の行く末は地球の未来の姿ともいえますね。
やはり人間、小さなことでも、異なることがあるだけでとかく争いを起こしやすい。
しかし、ミーメのこの言葉は、本当に人間が自分一人になってしまったら…?ケンカできる相手すらもいなくなってしまったら…?
ということを初めて考えさせてくれたのでした。
なかなか争いをしているときには、相手を憎み倒すことのみでそんなことは思い浮かばないですし、周りにそう考える人もいない。
それに、この作品では、ハーロックVSラフレシアという2者の戦いの話ですが、お互いを亡き者にせんと殺し合いをしている中にあって、しかも地球とマゾーンとは太古の昔から縁のある者同士。
尚更そんな渦中のこのミーメの言葉は大きく響いてくる、そんな気がしました。
 宇宙で同じ故郷を持つ人間が一人もいないというミーメならではの、大きな孤独を知るミーメだからこそ言える言葉であり、そういう彼女が言うからこそ当時の自分の胸に響く言葉だったように思います。

 

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