HOME  INDEX  NEWS  Comicsworld  AnimationsWorld  FRAME ON(INDEX) ◆

←BACK(MAZONE)
←BACK(マゾーン派の主張!扉へ)


last update:2001.1.7.sun

特別投稿コーナー

マゾーン派の主張!

投稿:S.N

 999を見る前には、「宇宙戦艦ヤマト」を時々見ていたのですが、ただ「船が空を飛んでいる」というだけで、感動はありませんでした。
ですから、「キャプテンハーロック」もヤマトと似たようなものなんだろうなと思っていました。
 でも、実際に見てみて違いました。

 華やかな「999」の世界とは違って、ハーロックの世界は「孤独」そのもの。
自らの信じるもののためにただひたすら宇宙をさまよい、自らの信念のもとに戦う。
まさに「男のロマン」ですよね。
そんな「男・ハーロック」をさらに引き立たせるのが「女・マゾーン」。
「ハーロック」と「ラフレシア」は、性別もさることながら、その運命に課せられている使命も全く対照的。
 さらに、「ラフレシア」は単なる「悪役」ではなく、「一族の運命」という、ハーロックには課せられていない足枷をはめられた「悲劇の女王」といっても過言ではないと思います。(ちょっと大げさですかね)
 変な言い方すると、「気まぐれで戦っているハーロック」よりも、「ひたすら一族のために戦っているラフレシア」の方が、共感が持てます。
 一度、「マゾーンが統治している世界」というものを覗いてみたいものです。

 

マゾーンが逃した勝利への道

 ハーロックvsマゾーンの戦い。
その戦いの「目的」という点において、ハーロックがまゆ一人のために戦っているのに対して、
マゾーンの方は一族の命運をかけて戦っていることから、マゾーンの方に正当性があるといっても過言ではないだろう。
 さらに両者の戦力を冷静に分析してみると、「数」「量」「質」のどれを取ってみてもマゾーンの方が圧倒的に有利な条件が揃っていたことが伺える。
 しかし、結果は・・・マゾーン側の完敗。
この際、「ブラウン管の中での正義至上主義」というマゾーンにとっては圧倒的に不利な条件は外して考えるとして(これがある限り、彼女たちに勝ち目はないのだから・・・)、戦況を冷静に分析してみると、様々なところで彼女たちならではの力が発揮できていないことが分かる。
 私の目に「ここでこうしていれば・・・」といった場面は数多く映っているのだが、代表的なものとして次の3点を挙げてみたいとおもう。


@地球先遣部隊は何をしていたのか?
 物語の冒頭部分でドハデなペナントを打ち込んできた・・・割には地球上でのマゾーンの動きって、非常に地味だったような気がする。
 なんと言っても、地球上に潜んでいるはずの何千(何万か?)ものマゾーンがなぜ早期に決起しなかったのかが不思議でならない。
アルカディア号1隻ぐらい、銀河系の外彼方へ追いやっておけば、あとは彼女たちの得意とする「物量作戦」でもって堕落しきった地球人たちを制圧することなどたやすいことだったはず。
何せ、地球人とは対照的な勇者たちで構成されている「祖国義勇軍(?勝手に命名してしましました)」を持つトカーガ星を一気に制圧できたのだから。
それに比べれば、愛国心のかけらもないような人類が統治する地球を制圧することなど意図もたやすいことであったはず。
 ラフレシアが率いる本体とは別にすでに地球に潜入していた先遣部隊が早期に決起していれば戦況は大きく変わったはずである。

A魔少女「ローラ」の誤算
 台羽正の心をうまく操り、彼が知っているアルカディア号の秘密をうまく聞き出したローラ。
「力で押す」のではなく、「相手の心に入り込み乗っ取ってしまう」というマゾーンならではの戦略方法であったといえよう。
 台羽をうまく利用し、彼が知っているアルカディア号の秘密を一通り聞き出した彼女は、またも台羽を利用し金星に逃れるわけだが、ここに彼女の敗因があったように思える。
彼女はなぜ台羽を捕虜として母艦に連れ帰らなかったのか。
捕虜として連れ帰り、彼女の意のままに動く操り人形として洗脳することなど、人の心を弄ぶことを得意とする彼女には造作もないこと。
そうやって徹底的に洗脳しておいてアルカディア号に帰してさらに秘密を探らせるのも良し、また、まゆ同様人質として連れ回し、ハーロックを翻弄するのも良し、色々な使い方ができたのではないか。
義理人情に厚いハーロックが、台羽を見捨てることはまず考えられない。
 だから、実際にこのようなことになっていれば、彼はローラによって洗脳されている台羽を何とか救い出そうと四苦八苦していたに違いない。
そのときこそ、マゾーン一斉攻撃のチャンスであったのではないか。

B時をも操れるマゾーン、しかし…
 第13話「死の海の魔城」では、1年を1日として操ることのできる魔女「アマン」が登場する。
また、第17話「白骨の勇者」では、マゾーンによって時間を進められ、幽霊船と化してしまったブレーブス号が登場する。
 これらのことから、マゾーンは全宇宙を流れる時間さえも自由に操ることができることがうかがえる。
ぜひこの能力を対アルカディア号戦にも活かしてほしかった。
 特に、第22話「宇宙の墓場・デスシャドウ」でアルカディア号を捕獲したときに、反動高速艇隊なんかに攻撃させるのではなく、時間を進めていれば一気にアルカディア号を壊滅できたのではないだろうか。


(まとめ)
 以上3点に留意した戦いを展開していれば、勝利はハーロックではなく、ラフレシアの頭上に輝いていたはずである。
 ローラなどのような「心を弄ぶ」戦士を使ってアルカディア号の内部からの崩壊をはかり、さらに時間を進めることで彼らの動きを完全に封じ込める。
そして地球では先遣部隊が一斉に蜂起し、堕落しきった地球人を一気に制圧する。
地球をものにした後は、ハーロックをはじめとする41人の乗組員など煮るなり焼くなり好きにすればいい・・・
 なのに、彼女たちは敗北した。たった41人の無法者ごときに。
マゾーンの偉大なる女王ラフレシアよ! 今度またこの地球の空に現れることがあるのなら、自らの能力を活かした多彩な攻撃を期待する。
 そして、今度こそ勝利をその手に!


メッセージ(S.N氏より)

 

「本格的マゾーンファン」としては、ほかの皆様の意見というのには非常に興味があります。

この意見に対する賛成、反対論等、なんでもお気軽にお送りください!
sirius@mazone.forum.ne.jp

 

 

 ★「宇宙海賊キャプテンハーロック」で敵役であるマゾーンの方が好きだという方がいることも、やはりマゾーンは非常に魅力的な存在だったということでしょう。
 そこで「マゾーンの魅力に迫る(!)」ページとして、今回は特別に、今でもマゾーンの方が好きだ!という方の意見のページを特別に作ってみました。
S.Nさんは投稿文に対する賛成、反対論も知りたいということですので、是非S.Nさんに送ってあげてくださいね。(また、「何故そんなにマゾーンが好きなの?」等の疑問でも何でもいいと思います。)

 


◆前のページ(マゾーンの主張!扉)へ戻る◆

◆マゾーンのページへ戻る◆

 HOME  INDEX  NEWS  Comicsworld  AnimationsWorld  FRAME ON(INDEX) ◆