寝台特急「さくら」(東京−長崎・佐世保)
「さくら」連結オシ14食堂車

1999年10月12日(火)東京駅10番線ホームにて
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2070-03.jpg (9590 バイト) 寝台特急「さくら」の歴史は非常に長い。
 前身として昭和4年に特急列車愛称第1号として「さくら」として「富士」と共に登場、このことから日本国内で一番古い愛称列車という事になるが昭和19年秋、太平洋戦争の戦時下体制に伴い廃止されることになる。

 ブルートレインの登場としては昭和34年7月、東京−長崎間の運行していた、
特急「平和」の20系(ブルートレインの元祖)置き換えに伴い、「平和」を改称して「さくら」で再び登場、「あさかぜ」に次いで、日本で2番目のブルートレインとして、東京−長崎間に運行を開始、昭和40年10月には佐世保行も追加設定され、長崎本線・肥前山口駅での分割併合運転を開始した。
 昭和47年3月に現在使用中の14系客車に置き換えられたが、編成はA寝台、B寝台のベッドだけで「個室無し」という、「北斗星」や「カシオペア」、「トワイライト・エクスプレス」と比べて、日本を代表する特急列車「さくら」の割にはものすごく地味な設備であり(一時B寝台4人用個室「カルテット」を連結していたが現在は無い)「唯一の贅沢」である食堂車の営業も平成5年3月のダイヤ改正で営業を休止し、個室重視時代の乗り遅れとサービス低下に輪をかけ、新幹線&航空機の対抗によって次第に乗客減少の一途をたどることになる。
 そしてついに平成11年12月のダイヤ改正で、佐世保行の廃止と同時に熊本行寝台特急「はやぶさ」と統合される結果となってしまった。

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上記の画像は「さくら」に連結されている食堂車「オシ14」現在は駅弁&車内販売準備車。
かつて食堂車営業時のメニューに「長崎ちゃんぽん」も存在していた。
テーブルクロスもかかっていない現在の様子から見てどことなく寂しい気がする
おそらく12月ダイヤ改正以降廃車が濃厚で、14系から食堂車形式消滅か?

しかし・・・・・平成17年3月、日本で最初の愛称付列車「さくら」は廃止されてしまった(T T)

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