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私は、小さい頃から長崎の「おくんち」を見て育ちました。 その中でも、「コッコデショ」が大変気に入っていました。 昨年、ふとしたきっかけで大村市水主町の「コッコデショ」に参加することになり、 その体験談や歴史についてみなさんに知ってもらおうと思い、このホームページ を作成しました。
大きな座布団のような飾りをつけた木製の台を、数十人の男達が担いで練り歩く。 台の上に乗った子供達のたたく太鼓に合わせ、走り、回し、投げ上げ、そして片手で受け止める。 太鼓とかけ声のみで、他に「おはやし」等は付かない。 長崎くんちに出る樺島町が有名だが、長崎県内には独自の「コッコデショ」が数ヶ所伝承保存されている。
「連台」 大きな座布団のような飾りをつけた木製の台のことを、「連台」と呼び、中央部には 太鼓を設置し4人の子供達を乗せるためのスペースがある。 太鼓と子供達を合わせた重量は約1トン。 これを40人で担ぐので、一人当たり 25kgとなる。 「勢子」 連台を担ぐ人のことを「勢子」と呼び、各棒に8人ずつ、中央部側面に2人ずつ、 計36人。 これに前後2人ずつ「棒ばな」と呼ばれる人がつき、合計40人となる。 「棒ばな」は、実際には担がずその棒をリードする。 この40人の中のリーダを「勢子頭」と呼ぶ。
「連台」
大きな座布団のような飾りをつけた木製の台のことを、「連台」と呼び、中央部には 太鼓を設置し4人の子供達を乗せるためのスペースがある。 太鼓と子供達を合わせた重量は約1トン。 これを40人で担ぐので、一人当たり 25kgとなる。
「勢子」
連台を担ぐ人のことを「勢子」と呼び、各棒に8人ずつ、中央部側面に2人ずつ、 計36人。 これに前後2人ずつ「棒ばな」と呼ばれる人がつき、合計40人となる。 「棒ばな」は、実際には担がずその棒をリードする。 この40人の中のリーダを「勢子頭」と呼ぶ。
「道行き」
連台を担いで会場まで練り歩くこと。 トラックなどは使用しない。 交代要員はいない為、休みながらの工程となる。 かけ声は、前棒(まえぼう)が「ホ〜〜〜エー、イヤ!」、続いて後棒(あとぼう)が 「ホーラーエ〜〜〜」、一緒に「ヨイヤ、サーノサー」。 特に会場へ入る時は、4人の子供を各棒の上に乗せた状態で入場する。 その際、子供は上体をそらせるので、勢子が子供の足首をしっかりつかまえている。
「あとりせ」 連台の向きはそのままの状態で、勢子が「イヤ!」のかけ声と同時に180度回転し、 「あとりせ」とかけ声をかけながら連台を現在地から後方へ移動させる。 この工程は、次に述べる「とばせ」の準備となる。
「あとりせ」
連台の向きはそのままの状態で、勢子が「イヤ!」のかけ声と同時に180度回転し、 「あとりせ」とかけ声をかけながら連台を現在地から後方へ移動させる。 この工程は、次に述べる「とばせ」の準備となる。
「とばせ」
「イヤ!、とばせ、とばせ、とばせ」とかけ声をかけながら、前方へ全速力で走る。 この時、慣れないと棒が暴れて肩を痛める。 走る距離は約30メートル。 「まわせ」
「イヤ!、とばせ、とばせ、とばせ」とかけ声をかけながら、前方へ全速力で走る。 この時、慣れないと棒が暴れて肩を痛める。 走る距離は約30メートル。
「まわせ」
「イヤ!、まわせ、まわせ、まわせ」とかけ声をかけながら、全速力で回る。 中央に比べて端の方が移動距離が多くなるので、端の勢子ほど体力が必要とされる。 しかし、荷重は中央部に集中するため、どちらがいいとは言いがたい。
「投げ上げ」の準備 「とばせ」又は「まわせ」の次の工程がいよいよ「投げ上げ」であるが、 その前に、前工程で荒れた息を整える時間が設けられている。 その時のかけ声が次の通り。 「シャーンと咲いたよな。 ヨーヤ、ショー」 トン、トン、トン。(太鼓) 「ヨーヤ、ショー」 トン、トン、トン。(太鼓) この時の太鼓の叩く速さが非常に大切で、「投げ上げ」の善し悪しを左右している。 前工程の「とばせ」「まわせ」で、勢子はどうしてもリズムが早くなっている為、 このままでは「投げ上げ」のリズムも早くなり、失敗の恐れがある。 そこで、勢子は太鼓の叩く速さで元のリズムを取り戻すのである。
「投げ上げ」の準備
「とばせ」又は「まわせ」の次の工程がいよいよ「投げ上げ」であるが、 その前に、前工程で荒れた息を整える時間が設けられている。 その時のかけ声が次の通り。
「シャーンと咲いたよな。 ヨーヤ、ショー」 トン、トン、トン。(太鼓) 「ヨーヤ、ショー」 トン、トン、トン。(太鼓)
この時の太鼓の叩く速さが非常に大切で、「投げ上げ」の善し悪しを左右している。 前工程の「とばせ」「まわせ」で、勢子はどうしてもリズムが早くなっている為、 このままでは「投げ上げ」のリズムも早くなり、失敗の恐れがある。 そこで、勢子は太鼓の叩く速さで元のリズムを取り戻すのである。
「投げ上げ」
「イヤ!」のかけ声と同時に、勢子がいままで担いでいた連台を両方の手のひらで 持ち上げる。 「コッコデショ、コッコデショ、コッコデショ」のかけ声をかけながら、連台を 上げ下げし、3回目に上空へ投げ上げる。 その高さはゆうに1メートルを超える。 投げ上げる時に、さぞ力がいると思われるだろうが、そんなに力は必要としない。 それよりもタイミングが重要であり、ほんのチョットのずれがあっても上がらない。 勢子ひとりひとりが、回りに合うように努めているのであるが、40人の勢子の意思が 合うようになるのには、練習を重ねるしかない。
「受け止め」
投げ上げた連台を受け止めるのであるが、もちろん片手である。 受け止める前に手を叩くのは、案外知られていない。
「ハッピ投げ」
「コッコデショ」で一番美しいのは、この場面ではないだろうか。 演技の終盤にさしかかると「投げ上げ」「受け止め」の後、勢子がいっせいにハッピ を脱ぎ、上空へ投げ上げる。
「工程」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」==>「ハッピ投げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 以上がワンサイクルである。 時間にして約30分。 この後、「もってこい」(アンコール)となる。
「工程」
「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」==>「ハッピ投げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 以上がワンサイクルである。 時間にして約30分。 この後、「もってこい」(アンコール)となる。
「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」==>「まわせ」==>「投げ上げ」==>「ハッピ投げ」 「あとりせ」==>「とばせ」==>「投げ上げ」
以上がワンサイクルである。 時間にして約30分。 この後、「もってこい」(アンコール)となる。