半生・反省・繁盛記

(14号)

 

井関農機の耕運機が買えた。空冷エンジンの始動はロープをプーレーに巻きつけ一気に引っ張る。トレーラーをつけると4輪テーラーになり、牛から機械の時代に、大八車の時代は去った。子供でも堂堂と運転していた。運転を誤って土手の下に落ちたが、怪我無く、機械も壊れなかった。.

直径20数センチのワイヤーの輪っかに、60センチ長程度の薪を詰め束を作ると燃料として売れた。雑木を切り出し長さをそろえ、太いものは割り、薪作りをする。中学生で小遣い目当てに山に入りこの作業をした。切り倒した雑木を山の斜面から引き出す時、尖った切っ先が斜面を滑り勢いあまって太ももをかすめ、ズボンを切り裂き腿を切った。痛かった。

たくましく生きていた。

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