半生・反省・繁盛記

(13号)

 

テスト成績掲出

中間テスト・期末テストがあり、科目ごとに教師の変わる中学校の授業は、自分成長を実感し偉くなった気分で嬉しかった。廊下にテストの上位成績が掲出されたが、隅の方に自分の名前があったのも少し自慢だった。

社会科はいつもズボンの腹部に手を突っ込んで授業をした西垣先生。英語は、中島先生からイット・イズ・ア・ペンと日本語で憶えたが、国語の品詞を記憶するのに『動・形・形容・名・連・副・接〜(どおけーけーよーめいれんふくせつ)とリズムをつけて憶えと、なるほど頭に入った。国語の先生は蟷螂のように病的に細く寒い教室では授業をしなかった。石炭ストーブを消して始業すると、ストーブを燃やすまで授業が遅れるのも楽しみだった。

筆跡は今とほぼ同じ、常時走り回っているような筆跡だ。I君K君と3人字が似ていると良く言われた。

 

中学校生活

卒業生の篤志家から寄贈された扉つきのテレビが、理科室の棚に鎮座していた。NHKしかなかったが、盗み見るのが楽しみだった。針金を叩き伸ばして曲げピッキングの悪さを覚えたのもこの頃、学校倉庫の南京錠を開けるのが面白かった。

校舎の掃除は学年別ではなく全校生徒を分け、上級生下級生一緒に外回り、便所掃除南下の分担が決まっていた便所掃除

ニックネームは、「ガツ」。語源は姓をもじった単純なもの。兄が「ガットウ」のあだ名で通っていた。

姉が高校の裁縫の時間に作った黒より少し緑がかった学生ズボンを喜んで永く穿いていた。

 

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