半生・反省・繁盛記
(10号)
学習机
40/200で高校入学。
教室から体育館に渡る廊下に学習机が展示販売してあった。自分のコーナーが欲しく、何回かの割賦払で机を購入した。実家に永く残っていた机を単身赴任でまた手元に置いた。最近までこの机は狭い我が家に君臨していた。任務を果たしたので、机にお礼の一声をかけて処分した。
柔道
ちょっとやさしい性格を少し変えたかったのとクラブ活動への興味で、高校では柔道部に入った。
濡れ雑巾のような柔道着で、痛いつらい練習は面白くなかった、辞めたり転部する仲間はあったが私にはその器用さが無く3年間続けた。不器用も継続の原動力になる。継続は力である。
三田市の心道館で昇段試験を受けた。早朝母の目覚ましで八鹿から汽車に乗り、2勝1分で講道館初段になった。
タバコ
停学は怖いが、タバコは仲間内の序列を買える。粋がって16歳から始めたタバコは33歳まで17年間喫煙した。
粉ミルクの空缶を灰皿にして、隠した押入れが煙で充満し火事の手前までいった。息苦しくなり目覚めると布団の襟元が燻っていた寝タバコ事件。昌子がタバコを食べた事件。
「ピース・ホープ・AAA・チェリー・みどり・いこい・しんせい・ゴールデンバット」が往年の銘柄、「ピース」の甘い香りは至福の時間をくれたが、
父の肺がんを見てタバコを止めた。
バイク
兄はホンダベンリー125CC・ホンダドリーム250CC・コレダ250CCなど中古バイクに乗っていた。
高校2年で自動二輪免許を取得(38.4.2)し、親に無理をいい中古バイク・ホンダスーパーカブ55CCを買った。アップマフラーでしゃれたブルーの車だ。未舗装のホコリまみれの路を悪友と走り回って遊んだ。初めて自分の自転車を持った時代からさらに行動半径が広がった。
卒業まで通学に利用したが、後不要になったこのバイクを父がまた永く使っていた。