第71回アンケートで、食事の時には常に髪をまとめるべき理由として、 髪は不潔だから、というのが6%ほどあって、すごくショックでした。 もちろん、洗髪をしていない髪は清潔とはいえません。 また、整髪剤をたっぷり使った髪は微妙なところです。 でも、きちんと洗髪し、日常的に手入れしている髪が不潔だとは思えないんです。 ぼくはよく手入れされた長い黒髪には、上質感や清潔感を感じます。 確かに髪には大気中の色々な塵が吸着します。でもそれは、衣服も皮膚も全く同じです。 また、手や顔などの皮膚からは汗や油が常に分泌され、さまざまな細菌が繁殖しています。(*) だから手は、死んだ組織(体液分泌がない)である髪よりもずっと不潔です。 細菌の繁殖という観点からは、髪は皮膚よりも不潔であるはずはないんです。 欧米人の握手やキスといった習慣は、衛生という観点からは非常に不潔な習慣です。 でも、ぼくは握手やキスの習慣を問題にしようとは思いません。 また、日本人が好む生肉食(刺身)も、衛生という観点からは問題があります。 手で直接食物を掴んで調理し(握り寿司)、さらに客がそれを手で掴んで食べるという 習慣も、衛生という観点からは問題があります。 でもぼくは、刺身も寿司も大好きですし、握り寿司やおにぎりを手で掴んで食べるのも 大好きです。 食事の前に握手をするのも、食事中に衣服に触れるのも問題視されません。 なぜ髪だけが?と思います。 これは、人間の毛は不潔なものであるという一部の宗教観念の影響かもしれません。 URLの記事に、 「昔から人間の毛は「不潔」だという考え方があり、出家する時に 髪を剃り落として身を清めるのと同じように、剃毛することで 象徴的に身を清める作用があるそうだ。」(ここで剃毛は、手術前の剃毛のこと) という記述があります。 渡来宗教である仏教とは異なり、神道では髪を不潔とはみなさず、 むしろ巫女さんなどは、神に仕える女性のありかたとして髪を伸ばします。 日本人の一部に、髪が不潔だという感覚があるのは、仏教の影響なのかもしれませんね。 ぼくは仏教は好きなんですが、科学的根拠がないのに髪を不潔と扱うのはなんだかなぁ、 と思います。もちろん、仏教を含めて古代に成立した宗教が現代科学の立場から見て 非科学的という非難するのは可愛そうです。 でも、現代に生きる我々が、非科学的な宗教観念にとらわれる必要はないと感じます。 飲食関係の仕事では、髪が短いのが清潔とされますが、抜け毛に髪の長短は関係ありません。 むしろ、前髪も後ろ髪も伸ばしてひとまとめにするのが最も清潔な髪型です。 なのに、髪が長いと不潔、短いと清潔、というのは、 科学的根拠や合理性があってのことではないように思います。どうでしょう? (*)皮膚上の常在菌の多くには、有害な細菌の繁殖を抑える効果があります。 つまり、皮膚に細菌が存在していること自体はむしろ有益であって、 徹底的な殺菌はむしろ有害な細菌に繁殖のチャンスを与えることになります。 逆説的ですが、適度に不潔な方が衛生上望ましいわけです。 従って、皮膚に細菌がたくさん繁殖していること自体を問題にしているわけではありません。[2006/06/09 00:37:37]
髪は不潔、と言うのは人それぞれですが。 不潔と言う人の意見も分かる気がします・・・。 自分の髪の刺激で顔が荒れてしまう人もわりといるみたいですし。 私も経験があります。昔ですが。 また、私が前髪を伸ばすのに躊躇するのは、目に入りそうになる長さになると 髪の刺激でものもらいができるからです。 もっと長くなれば、むしろ清潔なんでしょうが。(でも、目の上で挫折してしまう) それに、髪っていつでもどこでも清潔にできるわけじゃないので。 手は、手洗い場があるところなら気軽に洗えますし、ウエットティッシュもあるし、 顔も清潔にするための商品(ふき取り洗顔シートなど)が、たくさん売っているので、 「汗をかいたら人目につかないところでさっと綺麗に」が可能です。 でも、髪ってそうはいかないですよね。 あっても、「いやな匂いを消す」というスプレーくらいで。 ドライシャンプーもあるけど、あれは気軽にはできにくいような。 髪自体は好きですし、長い髪も好きです。 自分の髪も好きです。 だけど、「髪は不潔」と、神経をはりめぐらせないといけないほど、 つらい思いをされている方もいます。 私の高校の後輩は、いつも短く刈り上げたショートでしたが、 その理由は、髪が首に少しでもかかると、刺激になってしまい湿疹の原因になる からということでした。 もちろん、シャンプーは毎日して、ムースなども全く使わないなどはしていたようで すが、そういう人は「短いのが清潔」なのです。 髪以外でも、いろいろ生活に制限があったようです。 (少しでも土や埃がつくと湿疹、かぶれなど) 私はそういう思いをしたことはないので、救われていると思います。 また、そういう体質の人でも、「他人がするのは構わない」という人も多いですし、 全く問題を起こさない体質の人の長い髪まで「不潔だから切りなさい」とか言うのも おかしいと思います。 ただ、「長いのは不潔」というのは、全く非科学的と言うわけでもないと思います。[2006/06/09 05:18:34]
ご無沙汰しておりますが、みなさまお元気ですか? う〜ん、髪が不潔というのは私もちょっとショックですね・・・。 確かに結さまがおっしゃるように髪は手や顔のように人目につかないところでさっと きれいにというのは大変ですが、一人一人の心がけ次第で綺麗に保てると思います。 ところで、Windさまが >渡来宗教である仏教とは異なり、神道では髪を不潔とはみなさず、 >むしろ巫女さんなどは、神に仕える女性のありかたとして髪を伸ばします。 とおっしゃっていましたが、正月に巫女さんのバイトをした際、髪に白い和紙を巻かずに 準備をしていたら、宮司さんにお叱りを受けました。 白無垢の際の被り物(名前を度忘れしてしまいましたが)同様、白い和紙を巻くことで 穢れなどが外に出ないようにしているから、必ず和紙を巻かなければいけないとのことでした。 今は昔よりも便利な社会になり、昔よりも髪を清潔に保つのも簡単になってきたと思います。 長いから不潔、短いから清潔、と決め付けるのではなく、どんな長さでも清潔で美しい 髪でありたいとおもいます。[2006/06/09 09:42:45]
はい,不潔だと何度も書いた者です。髪をかき上げる仕草が好きだという方がいらしたので, 書いてからきっと反発があるだろうと思っていました。はっきり発言してもらってよかったです。 >食事の前に握手をするのも、食事中に衣服に触れるのも問題視されません。 なぜ髪だけが?と思います。 「病は口より入り災いは口より出ず」といいます。口から入るものは,食べ物,飲物,空気です。 だから風邪予防の第一は手洗ですし,食事前には手洗をして清潔にするのが普通でしょう。 ですから,洗ったあとは相手も洗っている手のほかはテーブルくらいしか触れないようにするのが 良いので,何も髪に限定しているわけではありません,髪が垂れてくるとそれをかき上げることによって 手が汚れるのを防ぐという意味に過ぎません。 まして髪が食べ物などに入るのを防ぐためにはまとめた方が安全ということです。 >これは、人間の毛は不潔なものであるという一部の宗教観念の影響かもしれません。、 「昔から人間の毛は「不潔」だという考え方があり、出家する時に 髪を剃り落として身を清めるのと同じように、剃毛することで 象徴的に身を清める作用があるそうだ。」(ここで剃毛は、手術前の剃毛のこと) という記述があります。 別に仏教が髪を不潔だと思っているわけではないと思います。昔の仏教は男だけで, 俗世とはなれて山などにこもって修行しました。 剃髪は俗世と決別することが本来の趣旨だったと思います。その他別の意味も加わったようですが。 >渡来宗教である仏教とは異なり、神道では髪を不潔とはみなさず、 >むしろ巫女さんなどは、神に仕える女性のありかたとして髪を伸ばします。 巫女さんなどは、神に仕える女性のありかたとして髪を伸ばします。 神道においては深く古来のアミニズムと関連しているように思います。 ということはその神々と交わるために霊力が必要で,その霊力を高めるためには髪が長いほうが良いらしい。 ケルトなどもアミニズムで,魔女などとも結びつくところがありますが,やはり長い。 とはいっても神聖な霊力とするために,巫女さんは神聖とされる白い紙で覆うのだと思います。 ちなみに魔女はキリスト教から見れば,邪悪の象徴ですが,本来賢い女という意味で,原始時代の医師でした。 以上,私の独断的解釈が入っていますが,長い髪は霊力を高める場合がありますが, それだけに留まり,悪い側面を持つというので全然ありませんので,念のため。 ついでに, 髪自体の清潔さから言えば,ロングヘアの方のほうがお手入れに気を使っている分,清潔でしょう。[2006/06/09 16:04:48]
>結さん 早速レスを書いていただきありがとうございます。 確かに髪の刺激で皮膚に炎症が起こるから髪を伸ばせない、という人もいらっしゃいます。 でもそれは、清潔のために髪を短くしているというより、 刺激に敏感な体質の問題みたいな気がするんですが・・・。 以前もロングヘアサロンで話題になりましたが、 皮膚に刺激を与えないためにも髪を伸ばすほうがいい、という考えもありますし、 実際そのほうが炎症が出にくいという経験も紹介されています(URL参照)。 「前髪も後ろ髪も伸ばしてひとまとめにするのが最も清潔な髪型です」 という一文が誤解を与えちゃったみたいですね。すみません。 ぼくが言いたいのは、清潔のために女性はみんなロングにしましょう、 前髪なしのロングが一番清潔だからみんな前髪を伸ばしましょう、 ということじゃないんです。そんなことは言うべきじゃないですし、言ってません。 これは、「飲食店の従業員の長い髪は不潔」、という主張に対して、 「いや、むしろ長い髪のほうが清潔でしょう?」と反論をするためのものです。 短い髪は「心理的清潔感」を与え、長い髪はまとめることで「実際的な清潔」を 確保できるんだから、長い髪だけを問題視しないでね、という気持ちで書いたんです。 髪に付く埃などは衣服に付く埃と同じなんだから、食事の時に衣服は気にしないのに、 髪だけを不潔だと問題視するのはおかしいんじゃ?というのがぼくの考えです。 髪が不潔という感覚に科学的根拠はないのでは?ということです。 書き方がまずくて申し訳ありませんでした。 >あすかさん お久しぶり! 巫女さんの髪に巻く和紙にはそんな意味があったんですね。勉強になりました。 何にせよ、巫女さんは長い黒髪の人が多いから好きです。 >やまねこさん 厳格なことを言えば、携帯電話に触れば、携帯電話についている細菌が手に付きますし、 衣服に触れば衣服についている埃が手につきます。 そのたびに手を洗いに行くのもなんだかなぁ、と思います。 ぼくは潔癖症じゃないので、少しくらいのことは気にならないんです。[2006/06/09 20:25:20]
食事中に携帯をしたり衣服に触れるなどは論外だと思います。 まだ食べださなくても同じ。ただ場末の大衆食堂はどうかというと, そこまでは考えていません。品を問題にするところでもないし。[2006/06/09 22:18:37]
レストランで食事中に携帯電話で話すのはちょっとなぁ、と思いますが、 着信やメールを確認したりするくらいはぼくは気になりません。 仕事の連絡が入ってくる場合もあるし、家からの緊急連絡もあるでしょうし、 食事中でも携帯に触れなければいけない場面は結構あると思いますよ。 例えば、お母さんが仕事仲間と食事中に、子供から電話が入ったとしたら、 食事中だからといって電話を取らないわけにはいかないと思うんですよ。 それから、食事中でも、バッグを開けたりすることはあると思いますが、 バッグはいつも手で触っているので、そんなに清潔なものじゃないです。 食事中にハンカチやティッシュペーパーを取り出すために衣服に触れることだってあるし。 でも、バッグや衣服に触ったからといって手洗いに行きますかね〜。 う〜ん。ぼくは潔癖症じゃないので、「論外」などと言われると面食らってしまいます。[2006/06/10 01:27:00]
髪が不潔だと意見について、これは宗教的な理由だけでしょうか? 私は、戦中・戦後のアタマジラミのせいではないかと感じます。 戦中・戦後にはアタマジラミが大発生しました。 当時の日本の状況下と合わせると、アタマジラミは、 貧困や不衛生のために大流行したと言われているのを聞いたことがあります。 昔の映像で、DDT(現在の日本では使用禁止農薬の1つ)を頭から噴霧器で かけられているものがあるのは、アタマジラミの駆除のためです。 アタマジラミが発生すると、頭皮がとてもかゆくなって、 バリバリとかきむしってしまうことや、 フケがたくさん出ていかにも不潔という印象になります。 バリバリかきむしるので、髪も抜け落ちます。 そのため、アタマジラミは「貧困」と「不潔」の象徴的な現象ととらえられ、 髪やフケがいかにも「不浄」「不衛生」というとらえ方になったと考えています。 実は、私自身アタマジラミに感染したことがあります。小学生時代にクラスで アタマジラミが流行り、頭皮をかきむしった経験があります。 このとき、家族や教師がなるべく隠してくれたり、メンタル的な フォローをしてくれたので、いじめられることもなかったですし、 今となっては、他人に話せる笑い話の1つになりました。 (※アタマジラミは虫の名前なので、本当は「感染」ではなく、「繁殖」と書く べきですが、わかりやすくするため「感染」を使います。) 有名な話ですが、現在も密かに幼稚園〜中学校では集団発生することがあります。 感染した子ども達は周りからいじめられないようにと、 親や教師がメンタルケアに必至になっていると聞きます。 ところが、先日、海外旅行に行った人に聞いたことで驚いたことがあります。 アタマジラミは「不潔な頭皮」が好きなわけではなく、 「清潔な髪」の方が好きだから、海外旅行に行く日本人は格好の餌食なのだそうです。 日本人は海外の多くの人に比べて清潔好きで、 毎日お風呂に入ったり、頻繁な洗髪が原因だそうです。 とくに海外ではリネン類から感染することが多いそうです。 海外旅行シーズン後の1月・5月・7〜9月は、海外旅行でアタマジラミに感染して 皮膚科に通う人が増えるといわれているそうです。 さて髪は不潔か、清潔かについては、 私は「自分の髪は清潔だけれど、他人から見たらわからない」という意見です。 自分の髪が清潔だと言い切るだけのケアはしているという自信があります。 でも抜け毛が肩や服に付いたら、それをつまんでゴミ箱に捨てます。 床に落ちた毛も拾って捨てたり、掃除して排除します。 抜け落ちた時点で、髪に対して不潔な感覚があります。 それは上記のアタマジラミの症状の時のような、不潔という印象というよりも、 皮膚の垢のような感覚です。 お風呂で体を洗ったとき皮膚の垢がでますが、私はそれを清潔だとは思いません。 「皮膚の垢を洗い流したから、私の体は清潔になった」という感覚です。 自分の皮膚の垢を見るのはあまり抵抗はありませんが、 家族といえども、他人の皮膚の垢を見たら気分を害することでしょう。 私は家族や親しい人でも服についた抜け毛を指摘されるととても恥ずかしく感じます。 これは、一緒にいる人に対して髪の不衛生さを指摘されたような気分になるからです。 飲食店はサービス業ですし、お客さんは一定のサービスを受けることを目的に その飲食店を利用しているのです。 そのため気持ちよくお客さんに利用してもらうためには、 飲食店の店員さんならばある程度は身だしなみとして、ヘアスタイルに気を遣って まとめる必要性はあると思います。 ただ、一緒に食事をする人の衛生に対する考えを考慮する必要がある場合、 その衛生に対する考え方を合わせるのも気遣いの1つだと思います。 初対面の人や衛生に対する考え方が分からない相手と食事をする場合、 少し気を遣いすぎかも…と思うくらいに衛生に対する気遣いをしてはいかがでしょう? 私は、現在の日本人は過剰に衛生に気を遣いすぎていると感じています。 だから海外に行ってアタマジラミに感染する人が多いと聞いて驚いたのですし、 アタマジラミに感染することをひた隠しにしてメンタルケアをするのだと思います。 日本におけるくみ取り式便所と人糞肥料の関係を知らない世代と、 なんとなくでも知っている世代とでは、衛生観念が大きく違うと言われています。 でも根底には、貧困で不衛生な状況が発生した戦中・戦後の時代に、 お金があって清潔な暮らしが極上の暮らしだと人々が考えたからこそ、 現在の衛生に対する考えが生まれているのだと思います。[2006/06/11 14:27:23]