インターネットのモラルについて3

●仮想現実

事例1

 チャットに熱中してついつい夜通しインターネットに接続するようになってしまった。
そのため、睡眠不足になり、遅刻が増え仕事に身が入らなくなってしまった。
今では同僚や上司と会話もできなくなっている。

解説・対応
 
普段人付き合いが苦手な人でもインターネット上では、活発に意見を言ったり、上手に
コミュニケーションがとれる人がいます。性別、年齢を越えて友達関係が作れるチャットや
は電子掲示板はまさに最高のコミュニケーションツールといえます。その一方、 仮想現実を
作ることで実生活では得られない人間関係を体験できるため、常時接続が普及した今、
ネットにのめり込んでしまう人が急増しています。
 通常は、事例1のように自覚している人であれば、やがて熱がさめて元の生活に戻る
可能性が高いのですが、自分が「ネット依存」であることを自覚していない場合は、体調を
崩したりするまで気づかないケースが多いです。その場合は、第三者ができるだけ早く本人
に自覚させてあげることが必要です。また「ネット依存度」が強い人で本人も自覚している
場合、第三者の助言に「誰にも迷惑をかけていないから良い」と開き直る人は、ネットから
離れて自分自身を見つめる時間を作ってあげてください。
・通信費、光熱費は、誰が支払っているの?
・長時間のVDT作業は、視覚異常や血行不良、電磁波による影響・・・・を引き起こす。
・あなたが病気になって困る人はいない?
・生活リズムが乱れると・・・・体調不良、仕事のミス、学力低下、交通事故などの原因に
・いつも付き合って夜中まで付き合ってくれてるネットフレンドも迷惑なのでは・・・・・?


事例
 チャットで知り合った異性の友人の発言が日々エスカレートして恋人のような会話に
なってきたのでチャットの申し入れを拒否した。一転、相手の態度が急変し、今では
ストーカーまがいの行動をとるようになっている。

解説・対応
 仮想現実は、ときに思い込みや妄想が恋愛感情を生み出してしまうことがあります。
関係がうまくいっているときは、楽しいチャットフレンドですが、何かのきっかけで関係が
悪化すると途端に相手を嫌がらせや妨害行為の対象にしてしまうことがあります。
そのもっとも多いのが事例2のような「ふられた腹いせのストーカー行為」です。
ストーカー行為として
・チャット、掲示板での誹謗・中傷
・いたずらメール(大量メール送信、チェーンメール、ウィルス添付メールなど)
・ホームページ荒らし
・無言電話、出前注文など電話を使用した嫌がらせ、尾行など物理的ストーカー行為
これらの行為は、すでに立派な犯罪行為です。被害にあったら最寄の警察に相談することを
おすすめしますが、実際に検挙するまでは証拠をそろえたり、事前準備に膨大な時間と労力
を必要とします。

まずは、そのような被害をうけないように日頃からネットでの発言やふるまいには十分注意
しましょう。

・個人ホームページに写真を掲載しない。
・住所はもちろんのこと携帯電話番号やメインメールアドレスは公開しない。
・公開する必要がある場合は、無料メールを使用する。
・日頃から相手に恋愛感情がないことや既に恋人や妻がいることを明らかにしておく。

ネット被害についての相談室開設と膨大な情報をお持ちのもんどさんのサイトが参考に
なります。(本文は、さくおじのオリジナルでここからは引用しておりません)