インターネットのモラルについて2

●なりすまし

事例1

 掲示板やチャットで他人の名前や性別、メールアドレスを勝手に使って書き込みを
することで別人を装って誹謗・中傷をする。

解説・対応
 
インターネット上では、本人を特定することが難しく、他人になりすますことが容易に
できてしまいます。自分の情報をむやみに教えないのが基本ですが、ネット上ではハンドル
ネームを使い、公開するメールアドレスなどは比較的変更や抹消が容易なものにしましょう。


事例
 他人や家族の名前とクレジットカード番号などを使って、インターネット上で買い物をした。
クレジットカード番号を使われた本人へクレジットカード会社から身に覚えのない請求が
届いた。

解説・対応
 他人のクレジットカードで買い物をすることは、たとえ家族であっても犯罪的行為です。
クレジットカード番号や有効期限を他人に教えないのは当然ですが、クレジットカードで
買い物することが多い人はカード会社の請求書もしっかりチェックしてください。
もし、身に覚えの無い商品や請求書が届いた場合は、商品には手をつけずに送り主や
クレジットカード会社にすぐ連絡しましょう。


事例3
 架空の人物になりっきってチャットや掲示板に参加し、言葉たくみに相手の情報を本人から
聞き出したり、金品を搾取する。場合によっては、複数の人物になりすましてそれぞれの役割を
持たせることでターゲットを信用させることもある。

解説・対応
 男性が女性になりすまして男性ユーザーをだます「ネカマ」や年齢を偽って申告するなど、
顔や声がわからないネット上では当たり前になっています。最近では、ボイスチャットやCCD
カメラが使えるチャットがあるので誘って見ましょう。乗ってこなければ怪しいです。オフ会
(オフラインミーティング:ネット上で知り合った友人同士が実際に顔を合わせること)に誘って
みるのもひとつの対応策です。
 何よりもどこの誰か性別も年齢も確認できてない相手を信用しないことです。


以上3つの事例は、「なりすまし」の代表的なもので悪意のある輩はあの手この手で巧みに
迫ってきます。みなさんがちょっと注意すれば被害にあう可能性は、ぐーんと低くなります。
インターネットにおいて個人情報が収集されていることは周知の事実です。自分の身は自分で
守るのがインターネット世界の常識になってます。

・危険なサイトには近寄らないようにしましょう。
・チャットフレンドやメル友は、本人の素性が確認できるまで不用意に個人情報を教えない
 ようにしましょう。
・ホームページを開設する場合は、「アクセス解析」を設置しましょう。
・簡易的な方法としてコマンドプロンプトからnetstatコマンドを打ち込むことでコネクション状況や
 ルーティング情報を表示することはできます。
・アクセスログなどでプロクシ経由かどうかは、概ね判別が付きますが個人を特定することは、
 困難です。(でも、プロクシ使うときは、逆に悪質なプロクシもたくさんあるので気をつけましょう。)